1.
はじめに ペレットを燃料とする1kwFPSEコージェネシステムはペレットをスクリューで燃焼室に供給しているが、ペレットの性状が一様ではないため、一定のスピードでスクリューを回しても供給量にばらつきが生じる。このばらつきにより炉内温度が変動し、結果として発電量が変動する。 今回、炉内温度でスクリューフィーダーモーターを制御する燃焼制御システムを開発、テストしたので報告する。 結論:非常に簡単な制御であるがエンジン温度範囲を約40℃の変動幅(ほぼ実用変動範囲)に抑えることが出来た。また、この制御により炉内温度の暴走を抑える機能も得られた。 2.
装置の概要 fig.1に全体システムを示す。
制御ユニットおよび接続図をfig.2、fig.3に示す。
3.
稼動テスト結果 稼動結果チャートをfig.4に示す。
燃焼室の温度調整にはオムロン製温度調節器E5CBを用い、設定温度をとりあえず1000℃とした。 4.
考察 (1)
上記チャートのとおりフィーダーモーターのON-OFF制御により、炉内温度を850〜1050℃の範囲に制御できた。この結果エンジンヘッド温度の変動を40℃幅に抑えられた。 (2)
今回のテストでは炉内温度が1000℃に達したときフィーダーモーターをOFFする条件としたため、ヘッド温度の平均値は約285℃でこの時の発電量は約400W程度であった。発電量をアップするには設定温度を1050〜1100℃に上げる必要がある。これについては炉内温度計(K型熱電対)の高温対応型を入手後行う予定である。 (3)
フィーダーモーターの回転数は調整目盛2でテストを行ったが、これを変えることでオーバーシュートを可変できる。
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