1. はじめに
人間の活動により今後益々エネルギーの需要は増えて行くであろう。このエネルギーを何で賄うかが大きな課題となっている。化石燃料の過大な消費により地球温暖化が進んでおり、その抑制の
ためソーラー発電、風力発電、水力発電など自然エネルギーの利用拡大が進められているが、まだまだ不十分である。一方将来のエネルギー源として期待されていた原子力発電は原発事故など
による放射能汚染問題や、放射性廃棄物の処理問題などの課題があり、世界的に縮小、廃止方向にあると云える。
2. 太陽エネルギーの有効利用の提案
太陽から地球に注がれるエネルギーは全世界で消費されるエネルギーに比較して莫大である。これをより有効に利用できれば、化石燃料や原子力を用いる必要は将来に亘って不要となると考え
られる。提案の主体はソーラー発電であるが、地球は24時間で1回転しているため、1か所で24時間連続で発電することは出来ない。そこで、赤道上にソーラーパネルを配置し、同時に赤道上に
地球を一周する電力バスラインを設ければ、バスライン上では24時間電力が得られ、ローカル設置型ソーラー発電の欠陥を補うことが出来る。重要なのは、この電力バスラインの設置と、そこから
各地に給電する海底電力網(これに限定するものではない)である。この電力バスラインと給電網が出来れば、ソーラー発電だけでなく、風力発電、潮力発電など無数の発電ユニットもこれにリンク
(売電)できる。小規模でも2050年頃には実現出来るのではないかと期待するものである。
写真はこの構想の地球儀である。
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