コアレス発電機の改良   発電出力1KW目標

 

 

2014.10.24

 

動画

 

2009年に単相コアレス発電機を開発し、その後バイオマスコージェネシステム開発に時間を取られて改良開発が遅れていましたが、今回ようやく3相のコアレス発電機を開発しました。発電目標は1KWです。今回の試作品でほぼ1KWの発電が可能となったので、その概要を紹介します。

 

1.     コアレス発電機の外観

新コアレス発電機02s

新コアレス発電機01s

 

この発電機は3相発電機であるため、特性は出力を全波整流して直流で測定している。

 

2.     無負荷特性

 

回転数rpm

発電電圧DCV

200

12.9

300

20.1

400

26.6

500

33.6

600

40.3

700

47.0

800

54.0

900

61.0

1000

68.0

1100

75.0

1200

81.9

1300

88.7

1400

95.4

1500

102.4

1600

109.4

1700

116.9

1800

123.2

 

無負荷特性2014

3.     負荷特性

3-1回転数:1000rpmの場合

負荷電流DCA

出力電圧DCV

出力電力W

0

68.5

0

1.69

62.8

108

3.01

60.6

180

4.23

58.9

250

5.60

56.5

315

6.80

54.4

370

 

3-2回転数:1200rpmの場合

負荷電流DCA

出力電圧DCV

出力電力W

0

81.8

0

1.0

77.3

78

1.75

75.6

135

3.30

73.1

239

4.62

71.1

332

6.10

68.7

423

7.17

65.9

492

 

3-3回転数:1500rpmの場合

負荷電流DCA

出力電圧DCV

出力電力W

0

102.5

0

2.05

95.5

200

3.73

92.0

348

5.43

89.3

483

6.28

88.4

550

7.88

85.7

675

8.34

84.2

700

10.55

78.9

833

11.92

76.0

909

 

3-4回転数1500rpm時の巻線電流

負荷電流Adc

巻線電流Aac

クロ

シロ

8.34

6.23

6.77

6.65

10.55

7.87

8.38

8.28

 

 

テキスト, 地図 が含まれている画像

自動的に生成された説明

 

4.     考察他

(1)発電機駆動モーターには三菱製32002.2kwおよび富士電機2.2kw3相インバータを用いた。

(2)負荷曲線が負荷電流を増やしても飽和していない。更に負荷を加えて最大発電電力を別途確認する予定。なお、1500rpm時のみ負荷電流を12Aまで増やして測定した。12A時の発電電力は900Wである。

3)発電電圧が低い。この電圧を上げて、負荷電流を少なくする検討を進める。

以上