きじばとの雛の誕生

 

 

2002.7.30

2006.9.2

 

 

7月の末ころ庭のかえでの木に残された巣に きじばと がやってきた。2年前に作った巣につがいと思われる2羽がせっせと枯れ枝を補充している。前回はかなり長期間巣篭っていたが、ひなのすがたを見ることなく、飛び去ってしまった。近辺に住み着いている、からすの襲撃にあったのかもも知れない。

814日巣を覗くと、親鳥が巣の中で立ち上がっている。なにか足元にありそうな雰囲気だ。もしかしたらひなが誕生したのかも?そっと覗いてみた。茶色の産毛のかたまりが2つあった。まさしくひなの誕生である。しばらく近くで観察していると、突然羽音がせまってきた。もう一羽が巣に飛んできた。そしてしばらく会話(変なやつが覗いている。要注意!!と云っているのだろう)のあと交代して飛び去った。どちらが雄か雌か分からないが、夫婦が力を合わせて子の面倒をみている。

 

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8/16

 

 

8/16の朝、巣を覗くと2羽のうち1羽が親鳥の胸元から顔を出していた。元気に成長しているようだ。しかし今が最も危険が多い時である。特に猫とからすの攻撃が予測される。とは云っても24時間監視している訳にはいかない。そのまま巣立つまで当分様子を見ることにしよう。

 

 

 

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8/19

 

 

2002.8.19

8/18は朝から親鳥を見掛けなかった。まさか子供を見捨てたのではないかと不安が過ぎった。2羽の雛鳥は声一つ立てずに親鳥を待っている様子。8/19朝、女房から親鳥が来てえさをやっているとの報告。早速見に行くと既に親鳥はいない。四十雀のようにひっきりなしにえさを与えるのではないようだ。

 

今夕がら台風が接近する。無事やり過ごせればいいのだが。

 

 

 

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8/21

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8/21

 

2002.8.21

台風は逸れてくれたので被害はなかった。しかし雛の成長の早さには驚かされる。8/19時点では羽が鞘状であったが、3日間できじばと独特の模様が現れている。

親鳥は早朝餌を与えにくる。雛は親鳥ののどの奥まで嘴を突っ込み、ピジョンミルク(餌)をもらっている。ピジョンミルクは相当栄養価が高いのだろう。また早く巣立ちしないと外敵に襲われる可能性が高い。成長を早くすることできじばとは子孫を残していると思える。

鶏の雛(ひよこ)に比べると、きじばとの雛はどちらかと云うとブサイクである。醜いあひるの子と同じである。しかし、枯れ枝の巣と区別がつき難いこの姿であれば外敵に発見されることも少ないだろうし、親の飛来に対しても鳴き声を殆ど出さない。これらすべてが先祖から受け継いだ生き抜く知恵と云えよう。

 

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8/25

 

2002.8.25

今日は久しぶりに好天気となった。10時過ぎると気温もかなり上がってきた。きじばとの巣の付近が異様な匂いがする。

臭気が気になり、はとの糞ではないかと巣の周りや下を調べたが糞は全く落ちていない。糞はおやばとが運んで始末しているようだ。臭気はどうも餌(ピジョンミルク)にあるようだ。巣を覗くと驚いたことに既に巣立ち直前まで成長している。カメラを向けると口を開けて威嚇してくる。異様な臭気が気にかかるが、後数日の我慢だ。

 

 

 

2002.8.26

826日(月)朝、無事2羽のきじばとは巣立って行きました。からすに追われることなく生き抜いていくことを祈っています。

 

 

2006.9.2

今年もきじばとの雛が生まれました。この親鳩は2002年8月26日に巣立ちした小鳩のこどもか孫でしょう。

 

 

 

 

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元気に巣立っていくことを祈っております。

 

 

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