昔(1950年頃)、台湾には日本より多くの種類の蝶が生息していると聞き、一度は行ってみたいと思っていましたが、未だ実現していません。それならば、台湾とほぼ同じ緯度にある石垣島に行ってみようと思い立 ち、現地の梅雨入り前の4月15日から20日で行って来ました。 石垣空港 石垣島の代表的な蝶はオオゴマダラです。これが飛んでいる姿を是非とも見たいと思っていましたが、先ずびっくりしたのは石垣空港の1Fコンコースでのオオゴマダラとの最初の出会いでした。
ガラスで囲われた一画に食草のホウライカガミが植えられていて、多数のオオゴマダラがひらひらと優雅に飛んでいました。地元の酒造会社の社長さんが自宅で育て、蛹をここで羽化させています。 石垣島訪問(オオゴマダラを見るには)には最適の時期であったようです。 バンナ公園 石垣島のほぼ中央に県営のバンナ公園があり,この北口に世界の昆虫館と蝶園があります。レンタカーを借りてここを訪問しました。
昆虫館の館長さんが金色に輝く蛹を見せてくれました。これがオオゴマダラの蛹です。まさに黄金の蛹です。昆虫館(写真)の左奥に蝶園があります。
蝶園に行く通路には食草のホウライカガミが植えてあり、オオゴマダラが舞っていました。 イシガケチョウは昔,鳥取砂丘の近くでちらりと見たことがありますが、はっきり見るのは今回が初めてです。昔の印象で は、ひらひらと舞うおとなしいい感じの蝶と思っていましたが、素早く飛び回る活発な蝶であることを知りました。
タテハチョウ科のリュウキュウアサギマダラの羽を広げた写真撮影は困難です。しかし透明感のある青色が南国を感じさせます。ツマムラサキマダラも同様に羽を広げた写真撮影は困難ですので展翅したものを示 します。ツマムラサキマダラはキラキラ光るブルーが非常に美しいです。
竹富島 竹富島は石垣港から高速船で約15分の位置にあります。赤瓦の街並を水牛車がのんびりと歩いているとのことで、寄ってみることにしました。竹富港で下船し、レンタサイクルを借りました。
石垣市内はいわゆる都会です。しかし竹富島は田舎です。車は走っていません。観光用の牛車と観光客の乗る自転車だけです。大昔にタイムスリップした感じです。30℃近い暑さの中、カイジ浜-コンドイ浜-西桟 橋と海岸に沿った道を走りました。道の両側は花盛りで無数の蝶が吸蜜乱舞しています。まさに蝶の天国です。特に多かった場所はコンドイ浜近辺で、シロオビアゲハ、ジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲ ハ、カバマダラ、リュウキュウアサギマダラ そしてオオゴマダラなどです。私にとってこんな風景に出会ったのは生まれて初めの事です。
石垣島、竹富島の豊かな自然がこれからも長く続くことを祈っています。
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