オーストラリアでの釣りの報告(1996.12.22) |
|
12月はじめ、インターネットでアクセスしたオーストラリアの吉野さんからEメールが届いた。12月22日にシドニー在住の日本人会で、釣り大会を開催する予定だが、参加しないかとのお誘いのメールであった。20日夜シドニー着であり、1日余裕があるし、一度はオーストラリアで釣りをしたい。それも先ずは内湾でボート釣りをと考えていた矢先のことであり、即参加を決心した。吉野さんからは、現地のしかけの図解や日本のさびきがよいので持参した方がよいとか、大変親切な助言をいただいた。
釣り場はMona Valeの北、Palm Beachの内湾Pittwaterである。対象魚は鰺、しまあじ、きす、こち、たい、くろだい、ほうぼう、かわはぎなど東京湾と変わらぬ魚達である。
釣り船の乗り場
当日の天候は晴れ。風も弱く釣り日よりである。パームビーチの釣り具屋の前に午前6時30分に到着。途中ガソリンスタンドで給油し、クーラーに氷と釣り餌を購入した。この近辺では、ガソリンスタンドで氷と釣り餌が買える。売っている釣り餌は鰯の冷凍、こえび(あみ)の冷凍、それと鶏の腸の冷凍の3種類である。なにが良いのかわからないので3種類とも買い入れた。集合地点には既に若い女性を含む総勢30人(もちろん全員日本人)が集まっていた。吉野さんとはこの時初めての対面である。インターネットの取り持つ縁である。会費15ドルを払った。1500円で釣りが楽しめ、賞品も出るのである。
ここで釣り方を記しておこう。
仕掛け:撒き餌かごなしのさびき釣り
おもり20〜30号
竿、リールは気にしない(何でも良い)
7時15分、小型船外機に分乗して、内湾に繰り出した。内湾での低速船は操縦免許がいらないとのこと。珍しく妻も参加すると云いだした。日本では一度も船釣りはしなかったのに。われわれは吉野さんの船に乗せてもらった。
釣り風景
釣り場は行程15分の水深15メートルの所。まず一投、即、妻のさびきに鰺がかかる。更に連釣。ここの釣りは腕や経験ではないようだ。9時ころまでは鰺とクロダイが交互に入れ食い。鰺の大きさは25〜30センチ位。クロダイは手の平大。
ここでオーストラリア(NSW)の釣りマナーを紹介しよう。
基本はキャッチ アンド リリースであり、釣って持ち帰りには制限があることだ。自然、資源保護の観点から日本でも見習うべきである。ここでは主な魚について記す。
制限長さセンチ 持ち帰り匹数
タイ、クロダイ 25 20以下
コチ 33 10以下
メジナ 25 20以下
ボラ 30 −
テイラー 30 20以下
鰺は対象外
クロダイは長さが足りず、即リリース。30センチ以上のものがいつもはかかるとのこと。鰺は尾の付近が少し黄色い。日本の鰺と同種かどうかはわからない。9時以降喰いが落ち、それでもさびき針にえび餌をつけて投入すると掛かってくる。正午には納竿した。この後は検量と表彰だ。
我こそはといろいろな魚を持ち寄った。今回は大物は出ず、小物の中での比較となった。下の写真は入賞者がそれぞれ魚を持っての記念撮影である。
入賞した皆さん
半日の釣りであったが和気藹々と大変楽しい釣り大会であった。私の釣果は以下のとおり。
吉野さん、大変有り難う御座いました。次の機会にまたお会いするのを楽しみにしております。
《ご参考》
▽シドニーの夏は日本のように蒸し暑くない。気温は日中でも25度位である。しかし、直射日光は強烈で、皮膚がじりじりと焼けるよう。日焼け止めが欠かせない。また、夜間になるとかなり冷え込む。長袖のシャツ、セーターは用意した方がよい。
▽吉野さんのフィッシングのホームページのアドレス
http://www.ics.com.au/EZI/ezifish1.htm
Eメールアドレス
yoshino@ozemail.com.au
▽「シドニーでの釣り」 富士丸の方も参加された。シドニーで釣りをしようと思われる方はホームページにアクセスされてみては。
http://www.lincnet.com.au/FUJIMARU
|