kw FPSE使用コージェネシステムの開発(バイオマスペレット燃料)      2010.3.3  2010.8.15追加

 

 

 1kwFPSE(フリーピストンスターリングエンジン)を用い木質ペレットを燃料としたコージェネシステムを開発したので報告します。

天然ガスを用いたFPSEコージェネシステムは既にECで実用化が進んでいますが、バイオマスを燃料としたシステムは未だ商品化されていないようです。今回開発したシステムはペレットバーナー部、FPSEを含む熱交換部、貯湯槽からなり、常時1kw(10050Hz)の発電をしながら温水が得られるものです。開発に当たっては、先ず既存のペレットバーナーを用いて燃焼テスト(動画チャンネル参照)を行い、1KWFPSEに最適な燃焼条件を探しました。このデーターを元にバーナー設計、製作し、予定通りの燃焼性能を得ました。発電は独立タイプのテストは完了し、ソーラー用パワコンを利用して系統連系テストを実施中です。また、排熱を温水に変換する熱交換器(11.2kwの瞬間湯沸し器の熱交換部を流用)を作成しこれも稼動テスト中です。これで当初予定のコージェネシステムの一次試作はほぼ完了しました。今後は商品化に向けた二次試作設計に移行します。

 

 

1kwの電力を発電中

 

 

 

 

 

 

燃料に使用する木質ペレット

 

 このシステムは燃料に化石燃料を使わず木質ペレット(バイオマス)を用いた分散型コージェネシステムです。木質ペレットは間伐材などを原料とするため、システムの普及により間伐材の需要が増え、森林の育成整備にも大きな効果が出ると予測されます。

 

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