1kwフリーピストンスターリングエンジンを4台使ったバイオマスコージェネシステムの開発

 

 

2016.4.21

 

 

1kwFPSE(フリーピストンスターリングエンジン)を4台用いたバイオマスチップ(2次破砕チップ)を燃料とするコージェネシステムを開発しましたので紹介します。

 

1.主な仕様

バイオマスチップを燃料とし、発電と温水が得られるコージェネシステムです。主な目標仕様を列挙します。

11kwFPSEを4台搭載

2)燃料は廃材などを2次破砕した2次破砕チップを燃料とし、フィーダーには新開発の2個のバイブレータを搭載し、ブリッジを解消させている。

3)発電は全波整流し、ソーラー用パワーコンディショナを用いて系統連係する。

4)発電出力は最大4kwを目標とする。

5)総合熱効率は85%を目標とする

 

2.作動テスト状況

fig.1にテスト中のシステムを示します。

fig.2に発電状態を示します。テストは白熱ランプ負荷を用いています。

fig.3に2次破砕チップを示します。

初回テストは充填したキャスターの乾燥を主目的とし、発電出力を目標値の60%に抑えて2016年4月21日に実施し、計画とおりの良好な結果を得ました。

 

fig.1 テスト全貌

 

fig.2 発電状況

fig.3 2次破砕チップ

fig.4 エンジン取り付け部

fig.5 フィーダー

fig.6 バイブレータ

 

fig.7 エンジン加熱部型

fig.8 燃焼炉型

fig.9 灰収容部型

 

 

fig.7〜9は断熱キャスター充填用の発泡スチロールの型です。キャスター充填、硬化後は取り除きます。

 

4.今後の取り組み

現在稼動テストを継続中で、不具合部があれば改良し、出来るだけ早い時期に商品化を目指して行きます。