(1)10kwガス化発電:林野庁山北プロジェクト 燃料となる廃材や間伐材を乾留ガス化炉にバッジ投入し、発生したガスを燃焼させ、1kwFPSE10台を加熱し発電するシステムです。エンジンは外燃機関なので、脱硫、タール除去などの装置を必要としません。これで乾留ガスを用いたスターリングエンジンによる発電が可能であることが実証されました。 ガス化炉は二組用意し、交互に運転することで24時間連続運転が可能です。
装置は神奈川県の山北町に設置し、林野庁の検査をクリアーしました。 (2)1kwFPSE 籾殻発電 籾殻を燃料とする1kwFPSEを用いた籾殻発電システムを開発しました。当初は籾殻を出来るだけ完全燃焼させる方向でテストをしてきましたが、燃焼構造を工夫することで、良質の薫炭が得られることが分かりました。薫炭は土壌改良剤として有効に利用できます。発電は約800WのAC100V50Hzの発電が出来ます。
(3)1kwFPSEの独立運転システムの開発 1kwFPSEの電力利用方法として系統連係(売電、買電)して利用する方法と外部からの電力を一切使用せず独立運転して発電電力を利用する方法があります。今回は、商用電源のない僻地や、停電時の非常用電源として利用できる独立型発電システムを開発しました。このシステムは1kwFPSEの発電電力(AC230V50Hzmax1kw)の交流電力をコンバータを介して直流に変換し、DC48Vバッテリ(鉛バッテリEB100×4個直列接続)に充電しながら、1kwインバータ(入力DC48V)でAC100V・50/60Hz・max1kwを利用できるシステムです。システムの補機用電力(ポンプ、ファン、制御用電力など)もこのインバータ出力電力から供給しますので、バイオマス燃料と冷却水(タンク)があれば、独立で発電が可能となります。 このコンバータを以下に示します。
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