クリーンライフまつり
9月29日はクリーニングの日(1996)

96.9.29 東京・池袋 サンシャインシティ
主催:クリーンライフ協会/全国クリーニング環境衛生同業組合連合会
後援:厚生省 協賛:文化放送/日本バルーン協会



「ふうせん天国」の現地レポート第1弾となった96年の「クリーニングの日」。何しろ初めてなので緊張していたが、日本バルーン協会の矢部信彦会長に案内された通りにサンシャインシティ・アルパB1Fの噴水広場へと向かってみた。
早朝の準備が見たかったので、朝早く7時頃には現地へ入った。周囲の店はまだ閉まったまま、掃除の係員が時々出入りしている程度だ。こんなところへ入っていってしまって良いのだろうかと思いながら進んでゆく。もちろん早朝の見学の許可は得ている。
実はサンシャインの噴水広場へは行ったことがないので結構迷った。ある角を曲がってみると、目の前に風船で囲まれた広場が現れ、これこそが目指す噴水広場だったのだ。天井からスパイラルアーチが釣られ、ステージ前には無数の風船が浮いている。初めて見る実物のバルーンデコレーション、それは正しく幻想的な空間というにふさわしかった。白・水色・青とクリーニングの日らしく清潔感ある色で揃えられている。
誰かがステージの隅で作業を行っている。彼の名は大曽根康弘氏。バルーンデコレーション会社に勤め、後にエアロテックとして独立し、バルーンアトラクションをやらせたら日本では彼の右に出る者はいないとも言われる方だ。
ネットの中に風船を詰め込んでいる。イベントの最後にドロップするための風船だそうで、Qualatexの14インチ・白、ペールブルー、透明の各色を約300個詰め込むらしい。
次に大曽根さんは巨大な水色の風船を用意して、少しふくらまして何かの作業を行っている。これは大きな風船の中に小さな風船を詰め込む作業だ。大きな風船の口から小さな風船を差し込んでブロアでふくらます。中身が見えないので、大きさは勘と経験に頼るしかない。外側の大きな風船は6フィート観測気球で、水色は既製品がないので特注品とのこと。
実際のステージが始まった。広場周辺では風船配布が始まり、ステージ脇では日本バルーン協会による風船即売会が行われていた。矢部会長にも出会うことができた。
午前の部終了の前に最初のバルーンドロップがあった。まずは観測気球を使った方で、気球が上昇して一定の高さに達すると自然に割れて、中から無数の小さな風船と紙吹雪が舞うというもの。
午後の部では網に詰まった風船をステージ上に降らせた。
イベント終了後、デコレーションの風船はどうするのかと聞いてみたら、みんな割ってしまうのだそうだ。たちまち会場は風船割りとなり、花火大会のような猛烈な爆音が吹き抜けの噴水広場に響いた。
現地で実際に見た最初のイベントということで、いい思い出として残りそうだ。