“TIME TRAVEL”
JBAN Convention 19th
第19回ジャパン・バルーン・アーティスツ・ネットワーク・コンベンション
2015.8.3〜6 東京・ホテルイースト21
主催:Japan Balloon Artists Network
※公式サイトは
こちら
今年もJBANコンベンションの季節がやってきた。19回目を迎える今回のテーマは「TIME TRAVEL」――時間旅行だ。何だかまた恐竜がたくさん出てきそうな感じのテーマだが、光を超え、時を超え、果たしてどんな時代へと旅するのだろうか。それでは始まり〜
今回も初日はコンテストラージスカルプチャー部門制作のみ。テーマ「タイムトラベル」、制作時間10時間、人数10名、サイズ6,000(W)×6,000(D)×2,500(H)mm以内。吊り下げ型でヘリウムガス使用不可。
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今年は第10回以来久々の吊り下げ型だ。容積が昨年の2倍となった一方で制作時間が昨年の15時間から大幅に短縮されているので高度な技術が要求される。5チームの参加。
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午前中は本業、昼から会場へ向かう。暑い。今年も猛暑だ。エルニーニョ現象が起きているので冷夏になると噂されていたが、とんでもない。湿度が高いためか空も余りクリアではなく、北側正面に見える東京スカイツリー®も霞んでいる。
受付に向かう。エスカレーターやロビーにはバルーンデコレーションが施されている。中に魚のマイラーが入った大きな透明のTバルーンのようなものがひときわ目を引く。触ってみるととても柔らかく、アクアバルーンのように感じるが、こんな大きなサイズは存在したのだろうか。後で聞いてみたところ440mmの金型を使用した試作品だそうで、商品化も検討中とのことだ。
今年の受付番号は40。公式サイトでパンフが公開されて1週間後に申し込んだのだが、もうこの番号。みなさん早いんですね。受け取ったものはエントリーパスと投票券のみの簡素な内容。だがパス内にノベルティ引換券が入っており、これを受付に差し出すとトートバッグとオリジナルタオルがもらえた。しかしそれに気がつかずに引き換えに来ない人も多かったのではないだろうか。
この日はセミナーのみ。最初のクラスは3年前のファイナルパーティーで会場装飾を担当した宮坂宏さんの大きな空間を飾ろう! 空間装飾の基本。ショッピングモールのような大空間での装飾ノウハウあれこれ。ワイヤーやロープを利用した吊り方など。
最後に吊り下げオブジェのミニチュアを作る。260Qで熊を作る。それをチェーンバルーン3個を繋げて作った鎖に吊るす。
次のクラスは、ハンガリーのアルベルト・ファルコンさんによるハングイットアップ! (バルーンオブジェを吊る)。前者と似た内容だが、こちらは小空間向け。
早速ハンズオンに入る。今回はスターポイントを主体にしたオブジェを作る。まず6個のスターポイントを束ねて260Qで縛り合わせる。5インチ黄色で作った6個玉クラスターを大小2組用意し、スターポイントに付ける。同じものをもう1組作り下側にも付ける。青い5インチで作った2個玉デュプレットを3組作る。大きさは黄色の大小の中間くらい。黄色の6個玉クラスターの間に挟み込む。上から順に黄色(小)6個、青(中)6個、黄色(大)6個となる。仕上げにハッピーバースデーのマイラーを頭に付けて完成。
参加者みんな作るのが早く時間が余ったので、ファルコンさんのデモンストレーションが行われた。
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次はチャーリー(篠田 卓)さんのバルーンを使ったフラワースタンドだ。フラワースタンドというのは、要するに店頭に「祝 開店」みたいな花束を置くときに使うスタンドのことだ。今回はそのスタンドを利用した人形を作る。「フラワースタンドを使ったバルーン装飾」とした方が分かりやすかったかもね。このクラスは注目度が高かったようで満員御礼。しかも今回の作品はこの後に行われるウェルカムパーティーに使用されるので急いで作る必要がある。
7チームに分かれて作業開始。本来ならスタンドに風船を巻き付けて下ごしらえするのだが、時間がないので今回この行程は省略。スタンドに風船を絡めていく。ウェルカムパーティーのテーマは海なので、青や白が主体だ。腕は646Qとラウンドの組み合わせで作る。頭は3フィートのスマイル。海なので260Qで水中メガネとシュノーケルを作る。最後に「W・E・L・C・O・M・E」のレターバルーンを付けて完成。ちょうどパーティースタッフが取りに来た。
セミナー終了後、今回もウェルカムパーティーが行われた。会場はラージスカルプチャーなどが展示されているホールB。入口には上記クラスで作った人形が並んでいる。テーブル上にはカエルのセンターピースが置かれている。よく見ると作者の手書きメッセージ入りだ。ステージは魚のマイラーやサンゴのオブジェが並ぶ。デザインは松村信顕さん。
ステージでコンテストツイスターLive部門が始まった。制限時間は5分、テーマ・サイズフリー、挑戦者は8名。評価はセミナー講師陣によって行われる。このステージを見ていると、その間に料理がどんどん食べられてしまい、おいしいものは売り切れになってしまう (笑)。
続いてコスチューム部門。テーマ「タイムトラベル」、サイズ1,600(W)×1,600(D)×1,800(H)mm以内。完成品持ち込みなので制作人数と時間はフリー。10チームの参加。美しいものやかっこいいもの、それにあっと驚くスゴイやつまで多彩だ。恐竜ものが1組、古代エジプトものが2組。エジプト文明って人気あるんだね。
最後はバルーンパフォーマーともちゃん。さんのショー。実は飛び入りパフォーマンスショーとなっており、誰かパフォーマンスできる人を募る。場内からチャーリーコールが起こり、チャーリーさんが舞台に引きずり出され盛り上がった。
帰りの電車がやけに混雑している。浴衣姿のお姉さんもたくさん乗っている。今日は近くで「江東花火大会」だったそうだ。なお当日は横浜港でも神奈川新聞花火大会が行われたが、京浜東北線が横浜付近で架線切断により不通となり大変な混乱だったようだ。もしJBANが横浜で開催されていたら…… (怖っ)。
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まずファイナルパーティーの座席指定。早い者勝ちとあって長い列ができる。いつものお決まりの席をゲットする。
この日は午前中にセミナーが全くない。時間があるので各イベントをじっくり見て回れる。
プロダクトショーケースでは、各社最新のラインナップが並び、在庫処分品の特売や福袋などもある。ファイナルパーティーで着るTシャツを購入する。これは人気が高く、早いうちに売切れてしまう場合が多い。一方でいつもは瞬く間に売れてしまう福袋が今年は珍しくしばらく残っていた。
1Fホールではコンテスト作品の展示が行われている。今年はラージを吊り下げにしてスペースに余裕があるので7部門もある。
場内はクイックリンク部門制作の真っ最中。テーマフリー、制作時間4時間、人数4名、サイズ2,000(W)×2,000(D)×2,500(H)mm以内、パイオニア社のクイックリンクと呼ばれる頭に突起の付いた風船を主体とし、ツイストバルーンと5インチラウンド、6インチハートは使用可能。6チームの参加。
ノンラウンドスカルプチャー部門は、テーマフリー、制作時間4時間、人数5名、サイズ1,500(W)×1,500(D)×2,000(H)mm以内。ラウンドとクイックリンクは使用不可となっており、上記クイックリンク部門と対になるような感じだ。4チームの参加。
バルーンスタンド部門は、テーマ・制作時間・人数フリー (完成品持ち込み)、サイズ1,600(W)×1,600(D)×2,500(H)mm以内、バルーンを主体とした作品で生花は不可、造花や布などは使用可能となっている。14チームの参加。
ヘリウムブーケ部門は、テーマフリー、制作時間1時間、人数1名、サイズ800(H)×800(D)×1,800(H)mm (ベース部分200mm四方) 以内、ベース部分は持ち込みで、ヘリウム部分のみ制作。生花は不可、造花や布などは使用可能となっている。16名の参加。
ゲストとして今回もトラベルジャーナル学園ホスピタリティツーリズム専門学校テーマパーク科と小野学園女子中学・高等学校の皆さんによるラージスカルプチャー作品が展示されている。
投票はいつものように気に入った作品の番号を書いて投票箱に入れる。審査の割合は参加者:講師陣:一般来場者が10:20:1となっているが、この比率は回によって異なることがあるので注意されたい (例:第14回「Love」では2:2:1であった)。
いつもはセミナーの合間にざっと見て第1印象の強いものに投票したりが多かったのだが、今回は各参加者もじっくり観察して投票ができたことだろう。
1Fホールおよびその周辺ではバルーンフェスティバルと称して一般来場者向けのイベントが行われている。巨大な水族館オブジェの作成や、プロツイスターによるバルーン教室や、それにフォトコーナーとしてペンギンのバルーン人形を被って撮影できるようになっているコーナーもある。これが大好評で、子供たちも大はしゃぎであった。
ステージの方も、今回は5、6日ともバルーンショーが13:00、15:00、17:00と多く開かれ、1日中楽しめるイベントになっている。
さて本日最初のクラスは、本根一憲さん、慈道めぐみさんによるスパーク・スパーク・スパークから始まる。大好きな特殊効果のクラスだ。会場に入ると、正面に巨大な白い観測気球がデンと置かれている。最初はこの風船をスクリーンにして、本根さんが手掛けた第13回コンベンション「お菓子の国」ファイナルパーティーのオープニングのビデオが映写される。あの時は大迫力だったね。150個以上の3フィートが一気にボン! と吹き飛んだからね。
ビデオが終わると、風船が突然大爆発、中から慈道さんが現れた。映写が終わるとそこから人が飛び出すのは結婚式とかでもよくやる演出だそうだ。
グループに分かれて作業開始。まずは16インチクリア風船に5インチを詰め込む練習。中に入れる風船の大きさが揃ってないと美しく決まらないので、各自ポンプやインフレータの感覚を掴んでもらう。
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次に大物に挑戦。4フィート観測気球に5インチを詰め込んでいく。今度は中が見えないから大きさを揃えるのが難しい。各自交代に30個ほど詰め込んだら、ヘリウムを入れて直径1mにふくらます。今回は特別な仕掛けを使わずに、引き割りという方法で行う。テグスにゴムの切れ端を結び、瞬間接着剤で気球に貼り付ける。テグスが引っ張られるとそこから裂けて割れる寸法だ。このやり方では通常のゴム風船は割れないので、ゴムの薄い観測気球専用の方法になる。完成したら各チームごとに実際に割ってみる。風船を固定しているテグスを切ると、ふわっと浮き上がり、上記仕掛けが引っ張られてボン! と弾けた。各チームとも成功。
最後に黒い24インチで作る。小さな風船をラッピングマシンを使って詰め込む。今度は火薬を仕掛けて割る。確実に割ることができるが、火薬取り扱いの許可が必要だし (そう、これはおもちゃとして売られる花火ではなくプロ用煙火なのだ)、会場によっては火気の使えないところもあるので扱いが難しくなってくる。
次のクラスはチャーリーさんの日本最大のバルーンフェスティバルを知る!。ファイナルパーティー会場を実際に見て回り、特殊効果の仕掛けをお手伝いをするクラス。昨日のチャーリーさんのクラスは満員だったが、このクラスはわずか14名。パーティー準備が見れる貴重な機会なのに……やはりパーティーは始まるまでお楽しみってことかな。
会場は準備の真っ最中。吊り下げ用バトンが低いところまで降りてきているので頭をぶつけないように気をつけながら進む。ステージでは今回の装飾担当伊藤美香さんによる説明を始め、各種仕掛けについてのあれこれ情報を得ることができた。
最後に特殊効果「シャンデリアバルーン」を仕掛ける。仕掛けるといっても既に完成したパーツをバトンに結んだだけであったが。今回はいつものスパークとは一味違った演出が楽しめそうだ。
3日目最後のクラスは、伊藤美香さんのワクワク・ドキドキをつめ込んだテーブルアレンジを作る。ファイナルパーティーのセンターピースを作るクラスだ。
まず完成図を見る。テーマ「MIRAI NO TREE」。未来にはこんな花が咲いていそうと想像したオブジェ。うぁー、難しそう……。しかも時間が短いので駆け足での進行するという。でも参加した以上頑張って作るしかない。
まず茎の部分。テーパー状のマイラーを3個。これはあらかじめふくらましてあるものを渡されるので、それを束ねてアルミ棒に留める。5インチ3個玉で束ねた部分を隠す。
次に根の部分。5インチ風船を2重にしたものを4個玉クラスターにする。大小2組作り、土台に配置する。
その次は花の部分。260Qを輪っか状にして、その回りに160Qをコイル状に巻いていく。古いラジオをばらすとこんな形の部品が入ってるよね、などとつまらないことを考えてしまった。花の真ん中にはメッセージカードの入ったアクアバルーンを置く。カードに必ず何かメッセージを書いてねとのことなので、「夢は大きく」と書かせていただいた。
次は葉っぱの部分。260Q 1本、160Q 3本を結んで編み込んでいく。これが最も難易度が高かった。どんどん遅れを取っていく。さぁどうしよう……。途中で割れたりするなよと思いながらようやく完成。本当はこれを2本つくらなければならないのだが、ここで時間切れ。残りはスタッフで完成させるとのこと。中途半端な状態でごめんなさい。
この後は3日目夜の恒例となったJBANディスカッション。入口でどこの席へと座るようにと指示された。テーブルには大きな紙とペン、付箋が置かれている。今回は各テーブルに地域の代表者を配置して、テーブルごとに今後の改善案などを挙げてもらい、代表者が発表するという形式であった。
いつまでも名案が挙がらず白紙が目立つチームや、プレゼン資料のように華やかにまとめたチームなど、テーブルによって差が大きかった。
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最終日の今日は、家泉あづささん・柴田あかねさんのフレームが苦手な人必見! 簡単本格的バルーンスカルプチャーから。長年コンベンションに参加しているが、彼女たちのクラスを受けるのは初めて。今回は大きなクマさんの人形を作る。フレームは使わないので、4個玉クラスターを結んで作った輪切り状のパーツを6段重ねることによりクマさんの形に組み上げる。
テーブルごとに分かれて作業開始。今回は競争とのことで、優勝チームには賞品も出るそうだ。
今回は各風船の大きさを揃えることが重要。サイズをきちんと測って作業を行う。各段のパーツが揃ったら合体させる。輪ゴムで止めるだけでOK。
腕は4個玉クラスターを数個組み合わせる。目と鼻はアップルツイストで。耳はラウンドと350Qの組み合わせ。頭の上に帽子を被せ、160Qで飾りを付ける。
風船をふくらます人、組み上げる人、腕や目の部分を作る人などに分担して作業を行う。
やったー、うちのチームが一番乗りだ。賞品はマイラーバルーンのセットと、今回と同様のやり方でパンダを作るための説明図であった。
このクマさん、フレームなどの重くて危ない材料は一切使ってないので、ファイナルパーティーのダンスタイムに投げ込んだりしたら面白いかもね。
みんなでワイワイと楽しいクラスであった。
続いて本根一憲さん、慈道めぐみさんのフォトスペースを作ろう!!。フォトスペースというのは、今回のコンベンションの入口にもあったように、写真を撮るための空間の背景の装飾のことだ。最近需要が非常に伸びている分野らしい。スマホやデジカメでいつでもどこでも手軽に写真が撮れるようになったことも追い風になっているのは確かだ。
今回は青空をバックに消防車か救急車のオブジェを作る。車の中に子供が入って撮影するという寸法だ。うちのテーブルは消防車だった。
まず背景。SDSパネルという網状のフレームを使う。配置図を見ながら2個玉デュプレットにしてパネルに嵌め込んでいく。入れ方にもコツがあって結び目が出にくいように押し込む。青空ど道路、それに信号機の模様を作る。
続いて車の部分。今度はグリッツというプラスチック製の組み立て式フレームを使う。背景と同じ要領で風船を押し込んでいくが、プラスチックなので歪みやすく、風船のサイズに気をつけないと歪みやすい。組み上がったらアップルツイストと260Qで顔を整えて完成。
1Fホールのバルーンフェスティバルでは、ステージでバルーンパフォーマーともちゃん。さんのステージが始まろうとしている。席は既に子供たちでびっしり。夏休みの楽しい思い出になりそうだ。
最後のクラスは辻本潤美さんのTバルーンでデコレーション!だ。ゴム風船とTバルーンを組み合わせた簡単なギフトアレンジメントを作る。
まず先端に付く大きなTバルーンから。中に6インチハートを入れて、Tバルーンを少しふくらましてからハートをふくらます。Tバルーンはシワがなくなるまでふくらます。ちょっと怖いよこれ (笑)。できたらスティックに挿してリボンを結ぶ。
次に中くらいのTバルーンに白い5インチラウンドを入れたものを8個準備する。これも同じようにまずTバルーンをある程度ふくらましてから中の風船をふくらます。
さらに小さいTバルーンに色とりどりの5インチを入れたものを12個用意する。これはTバルーンにゴム風船がピタリ密着するようにふくらます。
Tバルーンは内圧が凄い。ハンドポンプで何個もふくらましてると腕が痛くなってくる。割れたら強烈な音がするんだろうなぁ。
Tバルーンが揃ったら、下から中サイズ4個、小4個、小4個、小4個、中4個の順に重ね、260Qで縛る。先端にハート型の入った大きなTバルーンのスティックを挿せば完成。
1Fホールでは最後のステージとなるパフォーミングアーティストJOUさんのショーが始まった。今回も子供たちで満杯となり大盛況だ。
ではファイナルパーティーに向かおう。会場への通路には大きなアクアバルーンに入った過去のコンベンションの写真が飾られている。待てよ、これって20周年記念となる来年のテーマにした方がよかったんじゃ? と思ったりもした。
会場は白主体。天井には昨日のクラスで仕掛けたシャンデアリアバルーンが吊り下げられ、ステージ上にも同様のものがあるが、幕が降りているのでステージの装飾はまだ見えない。テーブルにはやはり昨日のクラスで作ったセンターピースが置かれている。未完成だった部分はスタッフによりきれいに手直しされ、どれも素晴らしい見栄えだ。
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オープニングが始まる。「誰もが一度は夢見る時間旅行」……今年も映像が素晴らしい。そしてステージにタイムマシンが現れた。2115と表示されている。どうやら100年後の世界へとやってきたようだ。中から冒険者たちが出てきた。時空を超えた旅で疲れ果てているようだ。一方でタイムマシンの隣にはBALLOON SHOPと書かれている。100年後のバルーンショップだ。疲れた冒険者たちを見つけた店長は、彼らに生命活性剤を与えて甦らせた。
司会者が登場し、ここまでがオープニング。冒険者たちの疲れた動きが妙にリアルだった。彼らを演じたのはサムシングスペシャルというダンサーの皆さん。
次にエミリーズバルーン深尾マリ子社長のご挨拶。続いてスポンサー代表、米パイオニアバルーンカンパニー社長テッド・A・ブラミス氏、ベティ・ブラミス氏夫妻のご挨拶。さらに同社COO ダニエル・A・フリン氏のご挨拶と続き、フリン氏のご発声により乾杯となった。
これよりしばらくディナー。合間を縫って講師やスポンサーの紹介、さらにB-pro検定試験の合格者の発表などが行われる。
今回講師を務めているフランスのマノン・ドゥジアックさんのパフォーマンスショーが始まった。笑い、感動のひととき。
続いて、オープニングで怪しい冒険者を演じたサムシングスペシャルの皆さんによるダンスパフォーマンスショー。ステージ前にみんな集まって盛り上がった。
さぁコンテスト結果発表だ。まず、ゲストとしてフレームオブジェを提供いただいた小野学園女子中学・高等学校とホスピタリティツーリズム専門学校の皆さんに記念品の贈呈が行われ、その後各部門ごとに発表されてゆく。
ヘリウムブーケ部門の優勝は橋香菜子さんによる「くまのパティシエ」。
バルーンスタンド部門の優勝も橋香菜子さん率いるmerry balloonチームの「トロピカル」。
ツイスターライブ部門の優勝はひねり屋ジャッキィさんの「犬」。V奪回である。
コスチューム部門の優勝は尾形綾子さんの「Galaxy」。
クイックリンク部門の優勝はバタフライZチームの「Sweets home 〜ぜーんぶ食べちゃうぞ〜」。
ノンラウンドスカルプチャー部門の優勝はpOpOバルーンチームの「大正ロマン」。
いよいよラージスカルプチャー部門の発表だ。準優勝は野村昌子さん率いるFuwaFuwaチームの「オードリーヘップバーン -古き美しき時代へ-」。
優勝は、Balloon Messengerチームの「FOR YOU」(上記写真)。何と、ラージ部門3連覇だ。ペガサスの背に乗ったお姫様。タイムトラベルがテーマなだけに、きっと時間を超えて飛んでるんだろうね。
第2部は恒例のコスチュームコンテストパフォーマンスSHOW部門。入口でコアラのマイラーをもらった人はノミネートされた人、ロバのマイラーをもらった人は審査員。
審査員にはステージ前に集まってもらい、捻った260Qの先端に星型のマイラーのついたスティックが配られる。スティックが余っているので前の方のテーブルの人にも配られた。チャーリーさんがリハーサルを行う。早くもステージ前は凄い熱気だ。
今年はアピールタイムが従来の15秒から30秒へと大幅に延長された。何を演じるかはその人次第。とにかく会場を盛り上がらせた人が優勝。ノミネートされたのは7組。優勝はおなじみの風船師ヨッシーさん。
会場はそのままダンスタイムに入る。頭上に仕掛けられたシャンデリアバルーンの中心部分が開放され、たら〜んと垂れ下がる。天井のあちこちからスモークが吹き出し、会場全体に霧が立ち込める。こんなところにスモーク装置を仕掛けたのは初めてではないだろうか。そしてシャンデリアバルーンの付け根に仕掛けてあった紙吹雪入り風船が一斉に割れて、シャンデリアバルーン自体が会場へ落ちてきた。単純にスパークさせるだけだった今までのパーティーとはまるで違う演出に会場は大歓声が巻き起こった。
今回の会場の装飾を担当したハーティーバルーン・伊藤美香さんと新井郁夫さんへのインタビュー。タイムトラベルというテーマを聞かされ、いつの時代へ行ってみたいかを考え、「未来の世界へ行ってみたい。未来の風船屋さんはどうなっているだろう?」とイメージして構成されたそうだ。
最後にスタッフロール映像が流れる。エンディング主題歌はビギンの「バルーン」。余りにイメージがJBANにピッタリな曲なので、JBANのために作ったオリジナル曲かと思ったほどだ。
「本日は最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!!」スモークが吹きフィナーレを迎える。
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今年も盛り上がったJBANコンベンション。今回は内容も素晴らしかったが、何よりマークが秀逸。いろいろと問題になっている東京五輪のマークはこれでいいんじゃね? と思ったりした (笑 いや、マジで)。来年はいよいよ20周年、どんな内容になるか今から楽しみなところだ。企画・運営のエミリーズバルーンの皆さん、講師の皆さん、会場のデコレーションを担当したボランティアの皆さんに感謝したい。