“CARNIVAL”
JBAN Convention 17th
第17回ジャパン・バルーン・アーティスツ・ネットワーク・コンベンション

13.7.29〜8.1 東京・ホテルイースト21
主催:Japan Balloon Artists Network
※公式サイトはこちら


今年もJBANコンベンションの季節がやってきた。テーマは「CARNIVAL」。早い話が「お祭り」だ。日本の夏祭り的なイメージではなく、ラテン風のサンバ・カーニバルがモデル。そういえば今から遡ること15年前、第2回大会に「カーニバル・イン・ウィンター」というテーマがあったのを思い出す。このときは1月の開催だったが、さて今回、真夏のカーニバルはどこまで熱くなるだろうか。それでは始まり〜

1日目 (7.29)
初日はコンテスト2部門の制作のみ。メイン部門であるラージスカルプチャー部門は、テーマフリー、サイズ4,000(W)×4,000(D)×5,000(H)mm以内、制作時間17時間、制作人数8人まで、置き型で180°デザイン、ヘリウム使用不可となっている。昨年と比べるとサイズは同じだが、制作時間が22時間から17時間へ、人数が無制限から8人までに減らされているので、それだけ高度なテクニックを要求されるわけだ。7組の参加。
新登場のフォトスポット部門は、テーマ「カーニバル」、サイズ3,000(W)×2,000(D)×3,000(H)mm以内、制作時間6時間、制作人数4人まで、置き型で180°デザイン、ヘリウム使用不可、来場者が作品を背景に、あるいは作品内に入って撮影することを想定した作品となっている。6組の参加。

2日目 (7.30)
東京下町・東陽町。梅雨は明けたけどぱっとしない曇り空が続いており、正面に見える東京スカイツリー®もぼんやりと霞んでいる。
ホテル入口やロビー、それにエスカレーターなどにはバルーンデコレーションが飾られている。第4回「Jungle」を思い出すようなちょっとワイルドな雰囲気の装飾だ。
3Fへ向かい受付を済ませる。エントリーパックの中身は例年と同じくエントリーパス、コンテスト投票用紙、ファイナルパーティー座席指定券など。今回は受付No.29。公式サイトにパンフレットと申し込み書が掲載された直後に申し込んだのだが、既にこの番号。皆さん早いんですね。

この日は3Fでのセミナー2クラスのみで、プロダクトショーケースや1Fホールでのコンテスト作品の展示はなく、コンテストに参加しない者にとってはまだ助走と言った感じだ。

最初のクラスはチャーリーさんのサプライズは「きっかけ」と「ストーリー」。特殊効果のクラス。テーブルには造花のセンターピースと「白いブラックサンダー」というお菓子が置いてある。これは演出の小道具として使うのかと思ったが、北海道銘菓なのでどうぞお召し上がりくださいとのこと。まずピエロの格好をしたチャーリーさんのオープニングパフォーマンス。これは日本バルーン協会のニューイヤーパーティーで実演したものだそうだ。
杖をひと振りするとテーブルの造花から花火が吹き出す。みんな驚く。特殊効果はそこに仕掛けがあると人に気づかてしまうと迫力が半減してしまうので、わざと分からないように仕掛けておき、あっと驚かせるような演出を行ってこそ素晴らしい効果が出るそうだ。その後、仕掛けに使う各種小道具とその設置方法について説明があり、最後にそれを実演してみる。

受付前では午前中に作られたコンテストハット部門の展示が行われている。新登場のこの部門は、テーマ「カーニバル」、サイズ750(W)×750(D)×750(H)mm以内、制作時間2時間、制作人数1人、360°デザインで提供資材なしとなっている。11名の参加。

次のクラスはベルギーのルック・バートランドさんによるMore than Numbers!!!だ。説明のみのクラス。数字型のマイラーバルーンを複数組み合わせてオブジェを作る。数字を数字には見せない方法を披露。ちょっと変わった面白い発想だ。

今日はここまで。急いで会場を出る。今回も職場に戻り仕事しなければならないからだ。空は相変わらず曇っている。オホーツク海に高気圧が停滞すると「やませ」という東からの湿った風が吹いて曇りや雨の多い空模様になる。暑くてもいいから早く夏の日差しが戻ってきて欲しいものだ。

3日目 (7.31)
まずはファイナルパーティーの座席指定。早めに出て、受付開始の1時間前には会場に付いたのだが、既に5人くらい並んでいる。開始直前には50人以上の列になっている。みんないい席を取りたいのだ。丸いテーブルなので、後ろ向きになってしまう席は意外と遅くまで前方のテーブルがポツポツと残っていることが多く、穴場と言えよう。
コンテスト参加者は前日から優先して受け付けているのだが、ほとんど席は埋まっていないことが多い。何しろコンテスト制作中は時間との戦いなので、席を予約しているどころではないのだろう。

この日最初のクラスは、大瀧はるみさんのGood Day Giftだ。15cm四方くらいの小さな板にバルーンその他を配した小物を2点作る。まず夏バージョン。材料は青とシルバーのマイラーバルーン、貝殻、ヒトデ、あじさい造花、リボンなど。もう1つは秋バージョンで、材料は白と赤のマイラーバルーン、松かさ、リンゴ、リボンなど。これをバランスよく板上に配置して、両面テープや接着剤で固定する。位置は特に決まっていないので各自見栄えのいいように。ここは技術より感性が大切だね。

1Fホールのコンテスト展示会場が開いたので見てみよう。手前に展示されているヘリウムブーケ部門は、テーマフリー、サイズ800(W)×800(D)×1800(H)mm以内 (ベース部分は200(W)×200(D)×200(H)mm以内)、人数1人、ヘリウムを使用する部分のみ現地で作成 (制作時間1時間)、ベース部分は持ち込み式、生花の使用は不可、造花・布・アクセント資材は使用可能。採点配分は浮遊部分:ベース部分が7:3となっている。21名の参加。
その先にラージスカルプチャー部門、奥にフォトスポット部門が並んでいる。今回も迫力満点の力作揃いだ。
他にゲストとしてホスピタリティツーリズム専門学校テーマパーク科と小野学園女子高校の皆さんによる作品が展示されている。
投票はいつものように気に入った作品の番号を書いて投票箱へ。一般来場者は受付に備え付けてある用紙を使う。平日にも関わらず多くの方が訪れていた。

パンフレットに書かれていない一般向けのイベントとして、コンテスト展示会場の特設ステージにてピエロパフォーマー・チッキさんのバルーンパフォーマンスショーが行われた。ステージ前は既に子供たちでいっぱい。「この風船欲しい人」「はーい!!」みんな元気がいいねぇ。子供たちの笑顔を見てると心が癒される。

続いて松村靖子さんのバルーン教室も行われた。今回作るのはリュックのように背負えるクマさんのオブジェ。本体となる2個玉クラスタは既に用意してあるので、後は腕と耳を付けて背負いの紐も通して顔を書く。まず首と体の継ぎ目に4個玉クラスタを付ける。結び方が分からなかったり、ポンプでふくらましてるときに風船をしっかり押さえていないために勢い良く飛ばしてしまったりするが、そこはスタッフの方が優しくサポートしてくれる。続いて腕を付けるのだが、手の形に捻るのはちょっと難しかったかな。耳は5インチラウンドを両面テープで固定する。長めにした260Qで背負いの紐を付ける。最後にフェルトペンで顔を書いて完成。顔の書き方に個性が出ており面白い。さぁみんなうまくできたかな? 夏休みの良い思い出となることだろう。

次のクラスはイギリスのスー・ボウラーさんによるBubble GO! Bubble。米パイオニア社のBubbleというバルーンを主体にしたクラス。いくつかの説明の後、ハンズオンに入る。今回作るのはスマイル柄のBubbleに手足を付けた簡単なオブジェ。まず今回の主役Bubbleをふくらます。このBubble、実は宝興産のTバルーンのOEM品でありMade in Japanと明記されている。乾燥させてしまうと駄目なのでパッケージにはウエットティッシュが同梱されている。通常のマイラーバルーンと異なり、しわが完全になくなるまでふくらますそうだが、これはちょっと怖い。手で押してみると岩のようにカチカチであり物凄い内圧なのが分かる。もし割れたらかなり強烈な音がしそうだ。
そうしたら次に5個玉クラスタを2段重ねて足の部分を作る。646Qを短めにふくらまして胴体にする。上部にも5個玉クラスタの2段重ねを付ける。腕は260Qをピンチツイストして先端に5インチ風船の手を付ける。これらを組み合わせれば完成。そのままではひっくり返りやすいので底に重りを付けるといいかもね。

セミナー会場隣で行われているプロダクトショーケースを見てみよう。今年も新製品の展示や実演に加え、お楽しみ福袋や格安の在庫処分品などが並んでいる。福袋はオープン直後にあっという間に売り切れたそうだ。ファイナルパーティー用のTシャツを購入する。これも売れ行きが良かったらしく早いうちに品切れになったようだ。

今度のクラスはThe Balloon Brothersこと、イギリスのキース・スティアマンさんとドミニク・キャシィディさんによるTwist My Rideだ。説明のみのクラス。実際に乗り込むことが可能な乗り物のオブジェの制作について。彼らのオブジェはビーボディと呼ばれる321Qという短い風船の組み合わせで作られており、1箇所破損してもその部分だけ修復可能なようになっている。まず車のオブジェ、次いで飛行機のオブジェの制作実演を行う。

今日最後のクラスは太田友子さんのゴージャス・エレガントはみんな大好き♥。このクラスでは風船で作られたバラの花を作る。U字型に曲げたワイヤーに風船を被せたものが既に準備されているので、これを加工して花らしく仕上げる。まず被せてある風船をぐっと引っ張り、細いワイヤーで締め付けて固定する。次にワイヤーを広げ、淵を波型に曲げて花びらのような質感を出す。それを11枚束ねて花の形にして、ワイヤーをフローラルテープで隠す。簡単なようだが実際に取り組んでみると結構大変。痛っ。ワイヤーの先端で手を刺してしまった。そう、きれいなバラにはトゲがあるのだ。完成したら保存用のスプレーを吹き付ける。バルーンシャインなどの専用の商品があるが、敢えてここではタイヤ用の艶出しスプレーを使う。最後に不織布でラッピングしリボンを付けて完成。

セミナー終了後、今年もJBANディスカッションが行われた。進行は疋田文明さん。スタッフ含め30名程度の参加者があった。まず今年度の活動の中間報告があり、その後ディスカッションに入る。疋田さんに真っ先に指名されてしまった。今回はバルーン用品のアイディアコンテストみたいなことを行ってみたらどうかと提案させていただいた。一定の枠組を条件付けた上で、優勝作品は製品化しますとか。最もコストの問題もあるので簡単には実現できないだろうが。

4日目 (8.1)
今日から8月。最初のクラスは椿朋海さんのはじめまして。はじめました。最初はショップ運営に関してのノウハウあれこれ。例によって問題点や改善したい点などを書き出してみましょうとか、経営セミナー的な内容。
後半はハンズオン。小さなギフト用アレンジメントを作る。材料はオアシスの入った陶器製の小さな花瓶、クマさんのぬいぐるみ、マイラーバルーン数個、ワイヤー数本、バラの造花、ケーンカール、モンステラの造花、蔦の造花、メッセージカードなどだ。
まずぬいぐるみの準備。首にワイヤーを巻き付けて土台に挿せるようにしておく。次にオアシスに縦横4等分の線を引き16区画にする。説明図に指す位置が指定されているので、それに従って挿していけばうまく組み上がるという寸法だ。
ぬいぐるみを中央に挿し、マイラーバルーンのスティックを指定された長さに切り、説明図の示す位置に挿していく。続いて5インチ風船を二重にしてインサイダーバルーンを作り、指示された場所に挿す。
それが終わったらリボンを結ぶ。ワンタッチリボンという紐を引くと自然にリボンの形になる便利なものを使う。これを土台の部分に添える。
今度は白いバラの造花を2本をフローラルテープで束ねる。次に赤いバラの造花にワイヤーを挿して同じようにフローラルテープで束ね、リボンの飾りを付ける。次に蔦の造花とモンステラの造花を所定の位置に挿す。あれこれ挿していくうちに土台はかなり狭くなっている。
まだあります。ケーンカールという曲がりくねった茎のようなものを3本、フローラルテープで束ねて土台に挿す。次にメッセージカードを中央に挿す。
仕上げに鳥の巣のようなふわふわした繊維を空間に詰め込みオアシスを隠して完成。小さいがなかなか見ごたえのある作品であった。

1Fロビーではジャムルームが用意されている。いつ来ても必ず誰かすらプロツイスターがおり、来場者に大人気であった。また今年もバルーン特売のコーナーがあった。
昨日に引き続き、この日も1Fコンテスト展示会場でチッキさんのバルーンパフォーマンスショーと松村靖子さんのバルーン教室が行われていた。

最後のクラスは、過去の大会のコンテストで何度も優勝している、あの野村昌子さんによる簡単・低予算でうれしいフォト&ディスプレイだ。フォトディスプレイというのは、コンテストのフォトスポットのように来場者が写真を撮ったりする場所に飾られるオブジェ。今回はSDSパネルという金網状のフレームを使ってクリスマス向けの作品を作る。数名に分かれて作業開始。あらかじめ枠は組んで既にいくつかの風船がセットしてあるので、残りの空白を埋める作業を行う。最初は単に2個玉クラスタで埋めるだけを予定していたが、それでは余りに寂しいので、雪だるまの形に変更。白い風船の2個玉クラスタを枠にはめ込む。首の周りに4個玉クラスタで飾りを付ける。腕は黒の260Qに空気を満たした状態のものに、赤の260Qをピンチツイストした手を付ける。帽子は赤と白の5インチでチューリップ (アップル) ツイストして作る。この捻り方は初めて挑戦。柔らかめにふくらましておき、ネックの部分を押し込んで反対側で掴み、260Qなどで縛る。力を入れ過ぎて割れたり、掴む位置がおかしいと偏ってしまったりなど、うまく作るにはコツがいる。これを両面テープで頭に貼る。それが済んだら今度は鼻の部分。やはり5インチのチューリップツイストで作るが、帽子より小さめに作って、両面テープで鼻の位置に貼る。目と口のシールを貼って完成。最後にヒイラギの葉のマイラーバルーンで飾りをつける。
各チーム完成したところでみんなで集まって記念撮影。賑やかで楽しいクラスであった。

以上でセミナーはすべて終了。ファイナルパーティーの前に1Fのコンテスト展示会場の特設ステージでコンテストツイスターライブ部門が行われる。テーマ「カーニバル」、制限時間5分間。挑戦者は5名。「ツイスターズ」のツイスト15コンテストに比べて時間がずっと短いので、むしろこちらの方が緊張感を感じる。失敗は許されない。終了時間が刻々と迫る。終了後、1人ずつ作品をアピールしてもらう。採点は審査員のみだった。

ではいよいよファイナルパーティーに乗り込もう。通路には女の子のオブジェがたくさん。
ホール内も女の子のオブジェがいっぱい宙を舞っている。カーニバルというよりおとぎ話的な印象だ。天井にはスパークバルーンやミラクルウイングなどの仕掛けの他、鎖状のマイラーバルーンのアーチが吊るされている。ステージはスクリーンの左右にひときわ大きな女の子のオブジェがあり、銀色のマイラーバルーンが敷き詰められている。テーブル上には家泉あづささんと柴田あかねさんのワークショップで作られたセンターピースがある。また、開演までの間、スクリーンには3月に宮城・石巻市で行われた震災復興イベントの様子が映し出されている。

照明がすっと暗くなると開演だ。今年は久しぶりに気合の入ったCG映像だ。ふと振り返ると、ミラクルウイングとTバルーンの付いたぬいぐるみが降ってくる。その後、ステージに敷き詰めてあった銀色のマイラーが一気に立ち上がってカーテン状に。同時に左右からダンサーが出てきた。
その後司会者が登場し、まずはエミリーズバルーン深尾マリ子社長のご挨拶。そして今回は米パイオニア・バルーン・カンパニーの社長夫妻 テッド・A・ブラミス氏とベティ・ブラミス氏がお越しいただいたそうなので壇上で挨拶していただく。
続いてBpro検定試験の合格者の発表が行われる。壇上に上がってもらい1人ずつ認定書が贈られる。プロのバルーンアーティストへの第一歩となる大切な資格だ。
そして彼らと一緒に米パイオニア・バルーン・カンパニー OCC ダニエル・A・フリン氏のご発声により乾杯となった。

これよりディナーだが、ステージでは先ほどのダンサーのお2人がパフォーマンスを繰り広げる。さらにスポンサーや講師のご紹介、インタビューなども。

しばらくの後、いよいよコンテストの結果発表だ。各部門、準優勝と優勝が発表されてゆく。
ヘリウムブーケ部門の優勝はひねり屋ジャッキィさんの「マリオネット」。
ハット部門の優勝はひねり屋ジャッキィさんの「ヴェネチアハット」。
ツイスターライブ部門の優勝は、これまた ひねり屋ジャッキィさんの「クラウン」。場内から歓声が上がる。凄い。今年も3冠達成だ。彼は今回は講師も兼ねていて、先日のツイスターズ高崎大会でも素晴らしい成績を上げており、紛れもなく今年の日本バルーン界のMVPだろう。
フォトスポット部門の優勝はツイスターズ横浜大会の実行委員長を務めたパフォーマーしほちゃんチームの「スイーツカーニバル」。とても可愛くて一般来場者からは最も注目を集めていた。
そしてメインのラージスカルプチャー部門。参加者各組の代表者に壇上に上がってもらう。準優勝は野村昌子さん率いるFuwaFuwaチーム「ダイナソーパニック」。恐竜の出現に慌てるお猿さんたちの物語。そして優勝はBalloon Messengerチームの「タイムトレイン」(上記写真) に決定。時を旅する汽車……どことなく『銀河鉄道999』を連想させるような作品だ。電飾が組み込まれ、SLの走行音が流れており旅の雰囲気を醸し出す。光を超え時を超え、行き着いたのは恐竜時代かも知れない。まるで準優勝の作品とリンクしてるかのようだ。両者が隣り合ってたらもっと良かったかもね。

第2部はみんなお待ちかねのサンバでいいで賞コスチュームコンテストだ。入口で赤いマイラーバルーンをもらった人はノミネートされた人、緑のバルーンをもらった人は審査員だ。審査員に選ばれた人はステージ前に集まってもらい、マジックバルーンのスティックが配られる。今年は唇の形をしたマイラーバルーンが付いた派手なものだ。特別審査員は昨年まではツイスターズ所沢大会の実行委員長を務めたtomoさんだったが、今年は代わってパフォーマーしほちゃん。
ノミネートされたグループは7組。15秒間アピールタイムを与えられるので思い切りはしゃいでもらう。いつものように審査員のスティックバルーンの振り回し方が最も派手だった人が優勝。会場の歓声も評価の対象になる。さぁ優勝は誰の手に!?

コスチュームコンテストが終わるとそのままダンスタイムに突入。場内が暗くなる。ピカッと閃光が走り天井のスパークバルーンが次々に弾ける。火薬を使っているので暗い部屋では迫力が倍増だ。次いで天井に釣り下がっていた鎖がびよ〜んと垂れ下がってきた。と思ったら次の瞬間落ちてきた。さぁ、みんなパワー全開。場内は一気に熱くなる。ステージは足の踏み場がないほどの大盛況かと思えば、みんなで列を作って場内を練り歩いたりと、今年も凄い盛り上がりだ。

やがて司会者が登壇するとそろそろ終了だ。楽しい時間はあっという間に過ぎ去るものだ。今回のデコレーションを担当した家泉あづささんにインタビュー。会場に飾られてる女の子のフィギュアとお揃いのコスチュームで登場だ。特に力を入れたのはスクリーン両サイドの大きな人形だそうだ。

そしてスタッフロールが流れる。ファイナルパーティーで今撮影されたばかりの映像も含まれている。編集の方はパーティーを楽しむどころじゃなかったことだろう。おつかれさまです。「SEE YOU NEXT J B A N」のテロップで締めくくる。

「JBANコンベンション2014でまたお会いいたしましょう!」。バシューン。テープが飛びスモークが火を噴く。

感動・夢・飛躍――今回も大いに盛り上がったJBANコンベンション。ファイナルパーティーの熱気は回を重ねるごとにますます加熱してくかのようだ。来年はどんなテーマになるだろうか、今から楽しみだ。素晴らしいイベントを企画・運営してくださったエミリーズバルーンのスタッフの皆さん、講師の皆さん、そして見事なデコレーションの準備に励んでくださったボランティアの皆さんに感謝する。

(13.8.19掲載) もどる