ツイスターズ2013 in 高崎
10th Anniversary Japan Balloon Twisters Convention 2013
in Takasaki


13.7.13〜15 群馬・高崎市 高崎シティギャラリー、小野池学院
主催:ツイスターズ2013実行委員会
※公式サイトはこちら


ツイストバルーンの祭典「ツイスターズ」。今年は群馬県高崎市での開催。10回目と大きな節目を迎え、初めて3日間の開催となった。テーマは過去の大会を振り返ってみようということで「想い出」。さぁ、ツイスターズ10年間の歴史にはどんな思い出が刻まれているのだろうか。

1日目 (7.13)
1日目は不参加。この日は各種ワークショップの他にパフォーマンスコンテスト予選やファッションコンテストが行われた。
パフォーマンスコンテスト予選は、テーマ「私のいちばんの想い出」、仕込み時間30分、本番5分。A組、B組に分かれ、上位2人が決勝に進出。
ファッションコンテストは、今回は仮装部門とドレス部門とがあり、仮装部門はテーマ「想い出」、ドレス部門はテーマなし。実際に着脱可能なものでサイズ1500(W)×1500(D)×2500(H)mmまで。ステージ上で1人ずつ1分間アピールとなっている。

2日目 (7.14)
東京から電車で2時間弱。群馬県高崎市。駅から西へ向かう。真正面にひときわ目立つ市役所、その隣が会場の高崎シティギャラリーだ。
まず受付へ。受付番号と名前を告げ、パスを受け取る。今回のコースは「入場券(フル)」。スケジュールを見ると、ワークショップは受けなくても他に各種イベントがあり十分楽しめそうなので、講座は受けずに一般来場者として参加した。今回参加者に用意されたのはパスのみでパンフの類が全くなく、受付にもスケジュールが掲示されておらず、しまった、公式サイトにあったスケジュールをプリントして持って来るべきだったと思ったがもう遅い (笑)。

受付の案内に従い、まず第2展示室へ向かうと、ウェルカムディスプレイが迎えてくれる。結婚式の思い出のオブジェにHappy Anniversaryの文字が付く。今回は思い出ということで、メモリアルゾーンとして過去のツイスターズの名場面を展示してあった。

間もなく開会式だ。え、今日は2日目でしょ。そう、今回は両日とも開会式があるのだ。メイン会場となるコアホールへ向かう。舞台の背後にTWISTERS 10と書かれた大きなオブジェがある。開会式が始まる。司会はバルーンパフォーマーアキさんと風船師ヨッシーさん。まずはオープニングパフォーマンス、続いて今大会の実行委員長を勤める四十万智博さんの挨拶。さらにゲストの紹介やコンテスト投票についての説明など。

2階で展示されているコンテスト作品を見てみよう。
メイン部門となるツイスターズコンテストは、テーマ「想い出」、サイズ800(W)×800(D)×800(H)mm、制作時間無制限 (持ち込み式) となっている。12名の参加。
今大会限定のアクセサリーコンテストは、テーマ「想い出のプレゼント」、サイズ150(W)×150(D)×100(H)mmの箱に収まるものとなっている。これも持ち込み式で参加者は20名。
隣の部屋では3 on 3コンテストの準備が進んでいる。3人、3時間で作品を作り上げるこの部門は、テーマ「想い出の風景」、サイズ1500(W)×1500(D)×2000(H)mmとなっている。さぁ、スタート。3時間後、どんな作品が完成しているかが楽しみだ。

メイン会場でゲストのパフォーマンスショーが始まったので行ってみよう。まずはBalloonシュウさんのパフォーマンス。この時間帯はワークショップと重なっており訪れている人は一般来場者が多い。いくつかの演技の後、今回のテーマは「思い出」ということで、第6回所沢大会のパフォーマンスコンテストで優勝した「バルーン花火」で締めくくる。私が花火大好きなためか、これはいつ見ても感動的だ。BGMのWhiteberry「夏祭り」が実に良くマッチしており (この曲そのものが「思い出」を歌った曲だ)、つい涙が出てしまいそうになる (笑)。
(7.21追記) 第6回所沢大会の「花火」ダイジェスト版をYouTubeで見つけたので、ぜひご覧いただきたい。こちら

受付の脇にはワークショップで作られたアーチが設置され、その先の予備室にはJAMルームが開設されている。各種ツイストバルーンが用意されており誰でも自由に使える。奥まったところでちょっと目立たなかったかな。

また受付の隣では大道芸人ピーター・パンツさんによるフリーパフォーマンスが行われており、多くの来場者で賑わっていた。ゴム手袋を鼻息で破裂させるという大技も見せていた。

メイン会場では風船師ヨッシーさんのパフォーマンスが始まった。「ふうせんレストラン」と銘打ったステージ。今度はどのワークショップとも重なっていないので来場者は非常に多い。楽しい演技に子供たちは大はしゃぎだ。

さて昼食。今回の会場の周辺は行政関連の施設ばかりで飲食関係はほとんどない。そのため野外で軽食や飲み物の特設販売が行われていた。
少し歩いて市街の外れを流れる烏川沿いへ出てみた。対岸の山の上に有名な観音像が見えている (上記写真)。高い山が近くに迫り、東京で暮らしている自分としては、地方へ来たなという感じがする。しかし暑さが半端ない。全国の最高気温がよく群馬県で出るように、ここの気温も東京を上回っているのであろう。後で調べたら東京 (練馬) 33.5℃、群馬 (前橋) 34.1℃でやはり上回っていた。

午後からは、バルーンパフォーマー・アキさんのパフォーマンス。ヨッシーさんとはまた違う、落ち着いた雰囲気で見る者を感動させる。小さな女の子と幸せそうに抱き合っていたのが印象的だ。

2階のコンテスト会場で行われていた3 on 3コンテストが完成した。参加者は7組。完成したばかりで制作者と来場者が入り乱れて、投票終了までの時間も余り長くないので、次々と来場者が押し寄せておりかなり騒々しく、落ち着いて撮影しているどころじゃない。最後のワークショップが始まったらもう1度来てみよう。

ホールでは松下笑一さんのパフォーマンスが始まった。吉本興業所属のプロの芸人であり、その面白おかしいながらも説得的な話術はさすが。

ロビーへ戻ってくると無料体験教室が行われていた。今回はおちゃっぴいほりこしさんの担当。うまく作れない子にはスタッフが優しく指導してくれる。何度か行われていたらしいが、これが最後の教室。いろんなイベントが重なっているので、すべてを見て回るのは不可能に近く、どのイベントに行くか迷ってしまう。

おっと、コンテスト作品の投票を忘れちゃいけない。対象はツイスターズコンテスト、アクセサリーコンテスト、3 on 3コンテストの3部門で、ファッション部門は既に前日に投票が終了しているので含まれていない。投票はパスケースに入っている投票券にお気に入り作品のエントリーナンバーを書いて受付の投票箱へ。他に後のパーティー内で行われるツイスト15、パフォーマンス部門決勝戦の投票券も含まれている。

さて最後のステージはツイスターズパーティーだ。今回はメイン会場は休息所として常に開放されていたので、早いうちから席を確保している人もいた。最後のワークショップが終わるとぞろぞろと参加者が集まり始める。

最初のコーナーはツイスト15コンテスト。15分で作品を作り上げる恒例のコンテストだ。テーマ「想い出」、サイズフリー。採点は特別審査員5名と観覧者の双方。挑戦者は16名。うち香港からの参加者が5名を占めている。
さぁスタート。JBANなど他のイベントで行われる制限時間5分程度のコンテストだとビデオを早回ししたような凄まじい手付きになるが、15分あるとみんな余裕のある表情だ。刻々と終了時間が迫ってくる。そして終了。全員無事完成したようだ。
1人ずつ作品の内容についてインタビュー。そして投票。投票券に気に入った作品の番号を書き、作品番号の書かれた袋へ入れる。狭い通路に人が集中したので投票には若干時間が掛かった。

続いてパフォーマンスコンテスト決勝が始まった。予選A、B組から上位2名計4名が決勝進出とのことだが、実際には6名。急遽ルールが変更になったのだろう。テーマは予選と同じく「私のいちばんの想い出」、演技時間10分間、仕込み時間は2時間半以内。
笑い、感動、驚き。何でもありの個性が光るパフォーマンスは見る者を魅了させる。投票はツイスト15と同じくお気に入りの番号の投票袋へ。さぁ優勝は誰の手に。6名中3名が吉本興業のプロ芸人であった。

集計結果が出るまでの間に、ウェルカムディスプレイについての説明があった。今回は何と80名もの方々が制作に参加したそうだ。指揮を取ったのは第6回所沢大会のディレクターを勤めた風船集団BT-FLYの団長tomoさんであった。

そして次期開催地の発表が行われた。いつもは最後にあるのだが、今回は表彰式の前に。次回は札幌で6月21、22日に開催とのこと。さぁどんな大会になるであろうか、今から楽しみの参加者も多いことだろう。

そうしているうちに集計が終わり、いよいよ結果発表だ。
まずメイン部門であるツイスターズコンテスト。優勝はけろさんの「今まで見てきた世界のおはなしをするよ」。
アクセサリー部門の優勝はありあさんの「10歳のきみからのプレゼント」。
ファッションコンテスト仮装部門の優勝はひねり屋ジャッキィさん。
ファッションコンテストドレス部門の優勝は第7回横浜大会でディレクターを務めたバルーンパフォーマーしほさん。
3 on 3コンテストの優勝はキュッとバルーンチームの「神社にて」。代表者はひねり屋ジャッキィさん。
ツイスト15部門の優勝はこれまたひねり屋ジャッキィさんの「子ぶた」。ひねり屋ジャッキィさんは他にもツイスターズコンテスト、パフォーマンスコンテストで準優勝しており、今回も素晴らしい活躍ぶりだ。
パフォーマンスコンテストの優勝はキャプテン・ザコさん。吉本興業所属のプロ芸人だ。

締めくくりは記念撮影。参加者スタッフみんなでステージに集まってポーズを決める。2次会は高崎駅東口の居酒屋で行われるとのこと。50名程度の参加者がおられたようだ。

外は大荒れですとの情報が入りエーッとどよめきが起こる。雷雨が襲ったらしく空があちこちで光っているが、雨脚は既に弱まっていた。駅へ向かい東京方面の電車へと乗り込み高崎を後にする。隣のJR宇都宮線は落雷のため全線で運転を見合わせているとのことで、高崎線が止まらなくて良かった……。

3日目 (7.15)
実は今大会には3日目がある。さすがに続けて通うのは無理なので行かなかったが、ワークショップ2クラスに加え、ゴンベエワールドによる バルーン・ドラマチック・ステージイグツイスターズコンテストなどが行われた。イグツイスターズというは60秒の1発勝負で笑いを競うコンテストだそうだ。


10回目を向かえ、初めて3日間開催となったツイスターズ。次の10年へ向けて新たなスタートラインに立つ重要な大会であった。うち1日しか参加できなかったのが、雰囲気は十分に感じることができた。今回も素晴らしいイベントを企画運営してくださった実行委員会やスタッフの皆さんに感謝する。

(13.7.18掲載) もどる