ツイスターズ2011 in ぬまづ
8th Japan Balloon Twisters Convention 2011 in Numazu
11.6.4〜5 静岡・沼津市 沼津市民文化センター
主催:ツイスターズ2011実行委員会
協力:沼津プロレス FUJIZU PhotoFarm Bucchi 沼津ホテル旅館協同組合 伊豆の国市観光協会
沼津インターぐるめ街道振興会 大道芸ワールドカップIN静岡
後援:静岡県 社団法人静岡県観光協会 沼津市教育委員会 沼津商工会議所 沼津市商工会 沼津市商店街連盟
東部地域コンベンションビューロー (沼津市・伊豆の国市・伊豆市・三島市・裾野市・御殿場市・清水町・長泉町・函南町・小山町)
K-MIX エフエムぬまづ(COAST-FM) FMボイス・キュー VIC TOKAIコミュニティチャンネル 沼津朝日新聞社
※公式サイトは
こちら
ツイストバルーンの祭典「ツイスターズ」。8回目を迎えたこの大会、今年は静岡県沼津市での開催。テーマは「よっ! 日本一」。今回は3月11日の東日本大震災の影響で開催そのものが危ぶまれたが、復興支援の一環として実施に踏み切ることになった。頑張れ東北、頑張れ日本。
1日目は都合により参加できなかった。
この日はマスクコンテスト、フラワーライブコンテスト、パフォーマンスコンテスト予選、ファッションコンテスト、パンドラBOXコンテストなどが行われた。
マスクコンテストはテーマ「プロレスマスク」、着衣可能で移動でき、サイズは最大1立米以内、制作者1名、モデル不可、ツイストバルーンのみで制作、となっている。開会式内で展示、審査。
フラワーライブコンテストは、テーマ「フラワー(お花)」、ライブ制作、所要時間45分、サイズ400(H)×300(W)×300(D)mm以内、ツイストバルーンのみで制作。15名の参加。
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パフォーマンスコンテスト予選は、テーマなし、仕込み時間10分、勝ち残った上位3名は明日の決勝へ進出できる。会場は野外ステージにて。16人が2組の分かれての挑戦。
ファッションコンテストは、テーマなし、サイズ2500(H)×1500(W)×1500(D)mm以内、制作時間3時間、制作者1名、別途モデル起用可、着衣可能で徒歩で移動できるものとなっている。こちらは非公開での制作した後、スペシャルステージでショーを行う。
パンドラBOXコンテストは、何が入っているかわからないパンドラの箱に入った風船を使い、スペシャルステージ内で15分で制作するもの。なかなか面白そうな企画だ。
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東京から湘南電車に揺られて約2時間。初めて訪れた沼津の町。空は写真の通り曇天、あいにく富士山は全く見えない。案内に従い南東へと歩く。大きな川がある。かつて多大な被害を出した台風の名で知られる狩野 (かの) 川だ。伊豆半島の奥深くから流れてくるこの川を渡ると、右に市役所、左に会場となる市民文化センターが見えてくる。
野外ではステージや屋台の準備が行われている。野外でも催し物が行われるそうだ。さて、会場へ入ってみよう。
入ってすぐウェルカムディスプレイが迎えてくれる。ガンバレ日本と書かれており、義援金の募金箱が置かれている。受付の背後には富士山に2011と書かれた風船の壁がある。申し込み番号を告げてエントリーパックを受け取る。中身はパス、コンテスト投票用紙、観光案内などに加え、今回はオールカラーの立派なパンフレットが入っていた。そうそう、Web上での案内のみならずこういうのもあるといいよね。
受付のすぐ後ろの展示室では、コンテスト作品が展示されている。ツイスターズコンテスト一般クラス、同チャンピオンクラスに加え、昨日行われたフラワーライブコンテストやマスクコンテストの作品も並んでいる。
ツイスターズコンテスト一般クラスは、テーマ 「よっ! 日本一」、誰でもエントリー可能、制作時間無制限 (持ち込み制)、サイズ500(W)×500(H)×500(D)mm、ツイストバルーンのみで制作し、バルーン以外の資材の使用不可となっている。
ツイスターズコンテストチャンピオンクラスは、今までのバルーンアートの大会で入賞経験者のみ参加可能の上位クラス。テーマ 「よっ! 日本一」、サイズ800(W)×800(H)×800(D)mm、制作時間無制限 (持ち込み制)、ツイストバルーンのみで制作し、バルーン以外の資材の使用不可となっており、従来のツイスターズコンテストに相当する。
投票はパスケースに入っている投票券で行う。気に入った作品の番号を書いて投票箱へ投入する。
2階へと上がる。スロープにはバルーンデコレーションが飾られている。大会議室にはJAMルームが設けられ、参加者誰でも自由に使える。去年や一昨年は少し離れた目立たない部屋での開催だったが、今回は2階へ上がってすぐの部屋で開催されており、訪れる人も多かったのではないだろうか。プロが教えるツイストバルーン教室も行われている。
まずはバルン・K 白井享子さん (Kyoちゃん) による一般特別講座 作って、飾って ワクワク楽しいバルーンアートに挑戦!! に参加した。このクラスは別料金で一般の方に向けて優しく解説する入門コース。バルーンアートに初めて触れるような人たちと一緒にどんな雰囲気で展開するのかが面白そうなので参加してみた。
今回作るのはラウンドとツイストバルーンを組み合わせたウサギのオブジェ。まずリンコルーン2個をふくらまして顔と体の部分になる2個玉を作る。次に白いツイストバルーンで耳や手足、しっぽの部品を作っていく。それができたら今度は赤いツイストバルーンで蝶ネクタイ、ピンクのツイストバルーンでリボンを作り、胴体部分に取り付ける。次いで土台を作る。緑のラウンドバルーンで4つ玉クラスターを2組作って組み合わせ、胴体側のリンコルーンの突起部分を使って結びつける。先に作っておいた手足と耳、しっぽ、それにピンクのラウンドで作った鼻を両面テープで貼り合わせる。そして手に持たせる花のオブジェを作る。赤のラウンド5個玉に黄色を加えて作った花に、緑のツイストバルーンで葉っぱを付ける。これをウサギさんの手に両面テープで貼る。2ヵ所くらい貼った方がバランスよくなる。最後に目と口をペンで書いて完成。さぁ、みんなうまくできたかな? 完成したところで全員前に向けて記念撮影。初心者向けの優しく楽しいクラスであった。
野外ステージではスマイルパフォーマーQちゃんのショーが行われている。多くの人を集めて大いに盛り上がっていた。またステージ周囲にはご当地料理の屋台が並んでいる。
一方、小ホール入口のロビーでは3 on 3コンテストの公開制作が行われている。3人×3時間の団体戦であるこの部門は、テーマ「よっ! 静岡」、サイズ2000(H)×1500(W)×1500(D)mm以内、ツイストバルーンのみで制作。昨年もそうだったが、この部門のみは開催地がテーマになっている。4チームの参加。
午後からはムラカミブラザーズ (トシさん & ヤスさん) による可愛い動物達を作ろう「リス君(NEWバージョン)」に参加した。初心者クラス。完成写真を見ると、おやおや、その割には何だか難しそうだ。まず顔の部分を作る。2個
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のピンチツイストで作った顔に黒いバルーンで作った鼻を付ける。次いで耳の部分。それができたら白いバルーンで目を作り、顔にはめ込む。ここで一段落。次に20cmくらいの長さにひねったバルーン4本束ねて体の部分にする。今度は手足の作成。これは先ほどのウサギさんとほぼ同じだが、より複雑なひねり方で作る。最後に胴体に顔と手足を取り付け、しっぽを付け、目や口をペンで書き込む。
いやぁ、結構大変だった。完成品はとんでもないイビツなものになってしまった。毎度のことではあるが (冷や汗)。
再び野外ステージを覗いてみる。沼津プロレスの皆さんによるショーが行われている。これが最終ステージのようだ。最後まで雨に降られなくて良かった。また、小ホールで行われていた3 on 3コンテストの作品が完成した。完成から投票締め切りまでの時間が短かったため票が集まらず、「まだの方いませんか〜?」とスタッフが盛んに呼びかけていた。
最後は小ホールでのスペシャルステージだ。入口には早いうちから列ができる。自由席なのでみんな開場と同時に席を確保に走る。
司会は今大会のディレクター・ともちゃん。さん。最初のコーナーはスペシャルゲスト・セクシーDAVINCIさんのパフォーマンスショー。続いて東日本大震災復興支援チャリティーオークション。DAVINCIさん、バルーンパフォーマーAKIさん、スマイルパフォーマーQちゃんからそれぞれ出品された。AKIさんとのステージ上での公開ハグなんてのがあったりして会場は盛り上がった。AKIさんと抱き合った女性の幸せそうな笑顔がとても印象に残った。
そしてパフォーマンスコンテスト決勝戦だ。昨日行われた予選を勝ち抜いた3人の日本一を賭けた戦いが繰り広げられる。1人10分、仕込み時間無制限。さすがに決勝戦とだけあって、単なるバルーンパフォーマンスに留まらないアイデアが光った。審査は特別審査員の方々が行う。
次はいよいよ審査結果の発表だ。だがパフォーマンス決勝戦の集計に少し時間が掛かりそう。おっと、そうしている間に沼津プロレスのレスラーたちが乱入。観客もステージに引きずり込まれ一緒にダンスになった。
準備が整い、結果発表と表彰式が始まった。
マスクコンテスト 優勝 ひねり屋ジャッキィさん
フラワーライブコンテスト 優勝 Wong Wing Yuさん
ファッションコンテスト 優勝 山北由香さん
パンドラBOXコンテスト 優勝 ひねり屋ジャッキィさん
3 on 3コンテスト 優勝 キュッとバルーンチーム
(代表ひねり屋ジャッキィさん)
ツイスターズコンテスト一般クラス 優勝 まーちさん
ツイスターズコンテストチャンピオンクラス 優勝 ひねり屋ジャッキィさん
パフォーマンスコンテスト決勝戦 優勝 Balloon Artist JOUさん
今年もひねり屋ジャッキィさんの圧勝であった。ジャッキィさんの名が呼ばれるたびに「おお、すご〜い」と会場から歓声が上がった。
さらに全部門から選ばれた特別賞として「ツイスターで賞」が設けられており、パフォーマンス予選からBalloon noahさんが選ばれた。
表彰式が終わり、来年の開催地が発表される。協賛のフジドリームエアライン (FDA) のキャビンアテンダントの方が案内する。「間もなく福岡に到着いたします」。そう、来年は福岡での開催だ。エントリーパックにFDAの静岡〜福岡線のチラシが入っていたので、「もしかして来年は福岡辺りかな?」などと思っていたのだが、本当に福岡だったのだ。
そして締めの記念撮影。いや、今回はまだ続きがあるのだ。全員ステージのスクリーンに注目。両日に撮影されたばかりの動画をスタッフが徹夜で編集したという映像が流れる。スタッフロールが入り、BGMはツイスターズ2011 in 沼津公式テーマソング「えがおのまほう」。まるで映画のラストみたいで凄く感動的だ。会場からは歓声がどっと上がった。
2次会は伊豆長岡温泉で行われ、バスで現地へと出発する。100名近い参加者がいるとのことで、こちらも大いに盛り上がったことであろう。私は明日は仕事なので、これにて退場させていただいた。沼津の町に別れを告げて駅に向かう。再び電車に揺られること約2時間、節電でネオンの消えた夜の東京には雨が降っていた。
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今年も盛り上がった「ツイスターズ」。心配された天候も持ちこたえ野外ステージも成功し、そして被災地から駆けつけた人々に大きな希望を与え、集まった義援金は東日本大震災の復興に多大な力となるに違いない。毎年素晴らしいイベントを企画運営してくださった実行委員会や関係者の皆さんに感謝したい。