江戸開府400年記念
江戸東京 パレード

03.10.25 東京・日本橋〜銀座
主催:江戸東京 "華" パレード実行委員会
後援:中央区江戸開府400年記念事業実行委員会、日本橋京橋まつり実行委員会、全銀座会催事実行委員会



今年は江戸幕府が開かれてから400年。徳川家康の時代ってそんな昔だったっけ? ……そう、15代も続いた江戸時代は凄く長かったんだ。例年なら日本橋、銀座、京橋と各地区ごとに行われていたパレードが、今年は江戸開府400年を記念して合同で行われ、日本橋〜京橋〜銀座と延長2.5kmを行進する東京最大級のパレードとなったのだ。
銀座アキュイユパレードの時と同じように日本バルーン協会によるフロートが参加した。今年のパレードは江戸〜現代の各時代をテーマにしているらしく、JBAは昭和のイメージということで蒸気機関車をデザインしたフロートを登場させた。


三越前、スタート地点。このアドバルーンもJBAによるものらしい。

メインのフロートとなる機関車。「トーマスだ」と言う声も良く聞かれた。

この機関車、中身は風船イベント会場でよく見かけるエアロテックの青いワゴン車だ。正面には "華" のロゴが入っている。機関車の後ろには客車 (?) のフロートが2台連結される。動物のオブジェが乗っている。前方は青空と虹、後方は豊作のイメージだ。


前方客車、海側

前方客車、山側


後方客車、海側

後方客車、山側

スタートまで後30分ほど。連結作業が行われる。とは言っても大掛かりなものではなくロープで引いているだけだ。傷んだ部分の修正も行われていた。さらに機関車後部の壁が取り付けられ準備は完了。


連結作業

機関車背面の仕上げ

14:00、セレモニーに続いてパレードがスタートする。スタート地点は日本橋三越前。昨年はオープニングにJBAによる演出があったが、今年はキャノン砲からテープが噴き出した程度の軽めの演出。JBAチームは先導隊となっており10番目、14:08の出発。随分細かいが、今回は100近い団体が参加するため分単位での詳細な時刻が設定されていた。
ゆっくりとスタートする。後部の客車はブレーキが付いていないので事故防止のためスタッフが同行している。機関車の煙突からは蒸気 (ドライアイスだろう) が吹き出る。


出発進行

パレードは三越前から日本橋、東京駅八重洲口、京橋、さらに銀座へと繁華街を行く。京橋を越え、銀座に入るとそこからは「銀座アキュイユ」だ。雰囲気もちょっと変わる。この "華" パレードは今年限りの単独イベントだが、銀座ではアキュイユの一部に取り込まれている。そのため今年は銀座を一周するアキュイユパレードは行われない。


日本橋

東京駅八重洲口

京橋。これより先は「銀座アキュイユ」。

人出が最も多かったのは、やはり銀座三越付近だろう。歩道は通勤ラッシュのような混雑。一緒に歩いていてもフロートに先に行かれてしまい、追い付くのに一苦労するほど。銀座でのパレードは何度も見ているが、今年が最も多かったのではないだろうか。
銀座8丁目、新橋 (駅ではなく橋の名前) がゴール。予定時刻は15:22だが、大幅に速く14:58頃到着した。現地には既に撤収用のトラックが待っており、すぐに取り壊しが始まる。ほんの1時間前まで準備していたフロートが早くも無残な姿となる。美しくそして切ないのはバルーンアートの宿命。フロートは風船を割られトラックの荷台に押し込みまれ去ってゆく。短い時間だったが素敵な作品をありがとう。


ゴール

すぐさま撤収作業が始まる