銀座アキュイユ2002
銀座アキュイユパレード

02.10.19 東京・銀座
主催:全銀座会催事実行委員会
後援:経済産業省/東京都/中央区/営団地下鉄/他
協賛:日本バルーン協会/他



「銀座のおもてなし」と題した銀座アキュイユが今年もやってきた。初日の10月19日、オープニングパレードが行われ、JBA他各団体による華麗なパレードが繰り広げられた。
午後1時頃、銀座へ入る。午後から雨との予報が出ており空模様が心配だが、時折薄日が差しており何とか持ちこたえそうだ。「銀座アキュイユ」「JBA」とプリントされた風船を持っている人が多い。風船の配布は昨年のように午前中に行われたようだ。
JBAのフロートは昨年と同じく新橋駅寄りの土橋からスタートするB隊だ。スタート位置では既に準備がかなり進んでいた。まず視線に飛び込んできたのは、首都高の下で準備している巨大風船。6フィートはあるだろう。中には小さな風船が多数詰め込まれている。オープニングでスパークさせるに違いない。


巨大風船の準備。6フィートだと思う。余裕を持たせてあるだろうから8フィートかも知れない。手前にある3フィートもここでは小さく見える。

スタート位置ではエアアーチとテープカットの準備が行われている。アーチは昨年と同じもの。テープカットは昨年はバルーンガーランドだったが、今年は紅白テープに3フィート程度の風船が結ばれている。


エアアーチの準備

テープカットの準備

突然、ぼん! と大きな音がした。ふと高速下の方を見ると、巨大風船が一つ割れてしまった。しかしプロは決して慌てない。このようなことも想定して予備は用意してあるのだった。時刻が迫ってきた。ゆっくりとスタート地点へと移動を始める。通り掛かりの人達から「うゎ〜、大きい〜」というような声が多く聞かれた。


巨大風船が移動開始

スタートラインの後方へ

側道では各団体が準備を整えている。警視庁騎馬隊のお馬さんも人々の注目を集めていたが、何と言っても目立つのはJBAのフロートだ。


JBAのフロート。大砲かと思ったらワインボトルだ。

後方から。ボトルにはラベルもちゃんと貼ってある。

最初は大砲かと思った。でも良く見たらワインのボトルだ。先端からは何か飛び出てきそうな感じ。ボトルの周囲はGINZA ACCUILLEのロゴが入った金色のマイラーフィルムで包まれ、ぶどうを形どったオブジェが吊られている。フロントとリアにはJBAのエンブレムが付いている (ニューイヤーバルーンパーティーのステージで使われたものを流用?)。昨年と同じく4tトラックに仮装したものだろう。

午後2時、オープニングセレモニーが始まり、テープカットが行われる。同時に背後の巨大風船が舞い上がり、一気に破裂した。中に詰まっていた無数の小さな風船が今にも雨を降らせそうな分厚い雲へ向かって飛んでゆく。青空が見えていれば爽快なのだろうが。風船飛ばしを固く禁じていた銀座でもバルーンリリースが盛んに行われるようになった。ゴム風船は土に還ると信じる人が増えた何よりの証だろう。
風船イベントは数多く見学しているが、野外でのスパークを実際に見たのは意外にも初めて。JBAN conventionなど屋内なら何度も見ているのだが、屋内とはまた違った開放感がある。


テープカット。紅白のテープそのものではなく3フィート風船に結ばれた紐を切っているように見える。

同時に後方の巨大風船が放たれ、スパーク。中から無数の風船がリリースされる。

紅白テープに結ばれていた3フィートの風船も一緒にリリースしたようだ。

各団体がスタートする。在日米軍チームに次いでJBAチームも出発だ。フロートがゆっくりとスタート地点へ向かう。昨年のフロートは背が高くてアーチをくぐるのに一苦労したが、今年は余裕だ。フロートの周囲には特製バルーンハットをかぶったスタッフが行進する。かの大曽根さんも一緒だ。
まず外堀通りを8丁目から1丁目へと向かい北上する。こちらは中央通りと違いオフィスが主体なので人も少な目。しかし有楽町駅前の数寄屋橋交差点はさすがに賑やかだ。だがプランタン銀座を過ぎる辺りまで来ると閑散としており歩道にも十分余裕がある。パレードをじっくり見たいのであればこの付近がお勧めだ。


さあ、JBAチームの出番だ

スタートラインで一旦停止し、出発

銀座の外れ、銀座桜通りへ付くと15:00まで休憩だ。スタッフが大きなメガホンみたいなものを準備しているが、これは何なのだろう。


銀座桜通りで一休み

スタッフが持っているメガホンみたいなものは何だろう?

14:55頃、少し早めに京橋をスタートした。ここにも土橋と同じエアアーチがある。オープニングも同様の演出が行われたのだろう。アーチをくぐる際に、大きなクラッカーが火を吹き、大量のテープが舞った。先ほどスタッフが手にしていたものはクラッカーだったのだ。
フロート内部では風船をふくらます音が聞こえる。ボトルの先端からは風船がリリースされるようになっているのだ。さらに時折スチームが吹くようになっており、沿道の人々から拍手が送られた。
最も人が多いは銀座4丁目交差点周辺だろう。JBAのフロートが通ると、「凄い」というような声が多く聞かれた。フロートのみならずスタッフのバルーンハットも注目を受けていたようだ。一方で「JBAって何?」と言っている人も多かった……。


京橋を出発。スタッフが手にしていたのは巨大なクラッカーだった。

ボトルからはスチームが吹き、風船がリリースされるようになっている。

銀座8丁目、首都高が見えてくると間もなく終点だ。多くの人が拍手で迎える中でゴールイン。今年も素晴らしい作品をありがとう。


ゴールイン。今年も素晴らしいフロートをありがとう。

終了後は撤収。昨年はすぐさま仮装を剥ぎ取られごく普通のトラックに戻ったが、今年は運転席付近を一部剥がしただけでどこかへ走り去って行った。私も深追いはせず今回はここまで。


終了後は撤収かと思ったら

何処へと走り去った……

2回目を向かえ、「大銀座まつり」に代わるイベントとして定着しつつある「銀座アキュイユ」。来年もJBAチームの活躍にぜひ期待したい。