雑記
[2012/12/06]
年末に向けて仕事が忙しくなってきました。
なんにもできない日々に戻ってる(汗
P2Pとシュレディンガーの猫
ここの雑記ではちょくちょく量子力学を話題にしてますが...
私が学生だった頃に比べていろんなことが実験的に確かめられて
ホント面白いな~と思います。
ところで、現在ほとんどの物理学者が量子論の「多世界解釈」は
正しいと考えているわけですが、この概念を一般人に説明しても
なかなかわかってもらえません(汗
アニメや漫画に出てくるパラレルワールドの概念とごっちゃになる
ってのもありますが。。。
身近な言葉で説明できないので、飲み会なんかでその話をしても
聞いてきた相手が(説明中に)寝てしまうんですよねw
それが今では「多世界=P2P」という言葉で説明できるじゃないですか!
「この世界は、P2Pで実現したMMORPGと一緒なんだよ~」
みなさんおなじみのシュレディンガーの猫では、
箱の中の猫が生きている状態と死んでいる状態が両方混じっている
という何ともワケワカラン状況を理解しないといけないのですが、
これをP2PのMMORPGで置き換えると。。。
地面に落ちているアイテムを、プレイヤーAとBが拾おうとしているとして、
最終的にどちらか1人だけが入手できるとすれば、どうなるでしょう?
IT技術の?詳細は省きますが。。。1つのサーバー上のMMORPGなら
地面のアイテムが消えると同時にAとBのどちらかにアイテムが現れ、
あいまいな状態は発生しません。
しかしP2Pであれば、アイテムがどちらの所有物になるかは
複数のノードの合議によって決まってくるので、その遷移の間
「アイテムが地面にある+Aが入手+Bが入手のいずれか不確定の状態」が
存在しうるのです。
ちなみに合議の相手が1対大多数、つまりクラウドと端末1台みたいな
条件であれば、P2Pであっても1台のサーバー上で物事が決まってるのと
変わらなくなります。
これはちょうど、量子論の現象がマクロな物体では起きないのに
1個の原子・電子レベルになるとはっきり現れるのとよく似ています。
考えてみれば。。。アインシュタインが相対性理論を発見して以来、
この世界はP2Pで実装されていて(アカシックレコードのような)中心は
無いのだ、ということはすでに分かっていたと言えるかも。
ただ、それを一言で説明できる「P2P」という便利な概念が
ようやく今普及してきた、というだけで。。。
ま、理学部の専門家にツッコまれると厳しいですが、
忘年会の話題のネタに、ぜひどうぞ(笑)