週間情報通信ニュースインデックスno.1171 2019/03/23


1.ラジコ、正式サービスとしてNHKラジオを4月1日から配信(3.22 日経クロステック)
 NHKとradikoは2019年3月22日、radikoが運営するインターネットラジオの「ラジコ」において、正式サービスとしてNHKラジオを2019年4月1日から配信すると発表した。配信エリアは全国47都道府県で、配信コンテンツはNHKラジオ第1とNHK-FMである。

 NHKラジオ第1は札幌と仙台、東京、大阪、名古屋、広島、松山、福岡の各局の番組を各エリアで配信する。NHK-FMは東京の番組を全国に配信するため、ローカルニュースの時間帯は東京のニュースが流れる。

 ラジコでのNHKラジオの配信は2017年10月に一部エリア(関東広域・福岡県域・宮城県域・広島県域・愛媛県域の5エリア)で、実験的な配信という位置付けでスタートした。「NHK・民放連共同ラジオキャンペーン」の一環である。その後、2018年度には配信地区を全国47都道府県に拡大し、実験配信を継続してきた。

 radikoはNHKラジオの正式サービス化について、「これまでの実験配信を踏まえてNHKが総合的に判断したもの」と説明する。そのうえで「リスナーのユーザビリティーを重視し、ラジオの社会的価値を訴求するNHKと民放連の垣根を越えた取り組み」とする。

 現在、ラジコには民放ラジオ93局と放送大学が参加する。月間ユニークユーザー数は約700万人で、日間ユニークユーザー数は約120万人超である。2014年4月に開始した「ラジコプレミアム」(有料/放送エリア外聴取)の登録会員数は約57万人(2019年1月現在)で、2016年10月に実証実験を開始して2018年7月に本番化した「タイムフリー聴取」(無料)の月間ユニークユーザーは約290万人(2019年1月現在)まで増えたという。

 

2.ルノー・日産・三菱自の3社、コネクテッドサービス基盤をAzureで構築(3.20 日経クロステック)
 仏ルノー・日産自動車・三菱自動車の3社は2019年3月20日、3社が販売する車両に向けたコネクテッドサービスの基盤「アライアンス インテリジェント クラウド」を立ち上げると発表した。米マイクロソフトのクラウドサービス「Azure」のソフトウエアを活用する。3社連合は新たに立ち上げたクラウド経由のサービスを2019年後半から提供する。

 3社が車両を販売する200超の市場ほぼすべてでコネクテッドサービスを提供できる基盤とする。車両状況の監視、コネクテッド型ナビゲーション、ソフトウエア更新などのサービスを集約する。車両から得られる膨大なデータを保持・管理・分析できる基盤によって利用者の体験の革新を目指す。コネクテッドサービスの最初の対象車種はルノーの新型「クリオ」と、日本と欧州で販売する日産の「リーフ」となる。

 3社はAzureを構成するソフトウエアを活用した独自のシステム基盤を設計・運用・所有する。マイクロソフトが開発したAzure上の自動車向けサービス群「コネクテッド・ビークル・プラットフォーム」も使う。マイクロソフトによれば同プラットフォームを大規模に利用する最初の事例になるという。

 

3.エヌビディアが小型ロボット向けボード「Jetson Nano」、99ドルでAI用GPU搭載(3.19 日経クロステック)
 米エヌビディア(NVIDIA)は2019年3月18日(米国時間)、GPUを搭載したボード型コンピューター「Jetson Nano」を発表した。小型ロボット向けの製品で、99ドルという価格ながらディープラーニング(深層学習)の推論などが実行可能な性能を備える。同日に米サンノゼで開幕した「GPU Technology Conference(GTC)」で発表した。

 「Jetson Nanoはあらゆる場所にロボットを普及させる存在になる」。エヌビディアのジェン・スン・ファン(Jen-Hsun Huang)CEO(最高経営責任者)はGTCの基調講演で力説した。同社のJetsonはエッジ用AI(人工知能)コンピューターのブランドで、これまでは自動運転車を対象とした「Jetson AGX Xavier」、工場用ロボットやドローンなどを対象にした「Jetson TX2」などを製品化している。Jetson Nanoは同社にとって最も小さく低価格のコンピューターとなる。

 Jason Nanoは、「CUDA」コアを128個搭載する「Maxwell」アーキテクチャーのGPUと「ARM Cortex-A57」のCPU、4K対応のビデオエンコーダー/デコーダー、カメラインターフェース、4ギガバイト(GB)のメモリー、16GBのフラッシュストレージなどを搭載。浮動小数点演算の性能は472ギガFLOPSで、ボード1台で画像認識機能などを備えた小型ロボットを実現できるようになるとしている。

 Jetson Nanoの開発者キットは同日から販売開始した。製品版は2019年6月に出荷を開始する予定。価格は開発キットが99ドルで、製品版が129ドル(発注数が1000個以上の場合)となる。

 

4.アップルがApple Pencilに対応する新しいiPad miniとiPad Airを発表(3.19 日経クロステック)
  米アップルは米国時間の2019年3月18日、新しいiPad miniとiPad Airを発表した。日本でも同日に予約受け付けを開始している。いずれもApple Pencilに対応する。

 新しいiPad miniは、解像度2048×1536ピクセルの7.9インチ画面を持つ。プロセッサーはA12 Bionic。本体サイズは203.2×134.8×6.1ミリ、重量はWi-Fiモデルが300.5グラムでWi-Fi+Cellularモデルが308.2グラム。ストレージ容量は64Gバイトと256Gバイトの2種類。価格はWi-Fiモデルが4万5800円(税別、以下同じ)から、Wi-Fi+Cellularモデルが6万800円から。

 新しいiPad Airは、解像度2224×1668ピクセルの10.5インチ画面を持つ。プロセッサーはA12 Bionic。本体サイズは250.6×174.1×6.1ミリ、重量はWi-Fiモデルが456グラムでWi-Fi+Cellularモデルが464グラム。ストレージ容量は64Gバイトと256Gバイトの2種類。価格はWi-Fiモデルが5万4800円から、Wi-Fi+Cellularモデルが6万9800円から。また、別売りのSmart Keyboard(1万7800円)を用意している。  なお両機種とも、対応するApple Pencilは第1世代のもので、価格は1万800円。

 

5.Rで観光、ドコモと三菱地所らが丸の内で小型モビリティーの実証実験(3.18 日経クロステック)
 NTTドコモと三菱地所、三菱地所設計、ロボットの開発や販売を手がけるテムザックは2019年3月18日、観光向けに電動の小型モビリティーを使った実証実験を同日に始めると発表した。利用者はAR(拡張現実)により現在地に近いレストランやコンビニエンスストアを探索できたり、ドコモのQRコード決済サービス「d払い」での支払いを体験できたりする。

 利用者はドコモのタブレットが装着されたテムザックの一人乗り小型モビリティー「RODEM」(ロデム)に乗って、観光支援サービスを体験できる。「新しいモビリティーに新しい通信技術を組み合わせ、新たな回遊体験を提供する」とNTTドコモの齋藤武第一法人営業部部長は話す。テムザックの高本陽一代表取締役CEOは「『乗れるスマホ』のイメージだ。クラウドで位置情報を取得すれば周辺情報や観光情報を表示したり様々なことに応用できる」と話す。

 タブレットではARによりレストランなど周辺の店舗を確認したり、三菱地所設計が提供する丸の内エリアの歴史紹介などのコンテンツを見たりできる。インバウンド需要を考慮し、多言語翻訳機能も備える。実証実験中は日本語と英語に対応する。RODEMの前方にあるジョイスティックを操作すると、前進したり向きを変えたりできる。最高速度は時速6キロメートル、8時間充電で15キロメートル走れる。道路交通法上の分類は原動機を用いる歩行補助車で歩行者扱いとなる。

 5G時代も見据える。「5Gを生かした周遊型サービスに向けて、今回の実証実験は第一歩と捉えている」(NTTドコモの齋藤部長)。5Gの低遅延、高速大容量、多接続などの特徴を生かして、自動で走らせることも視野に入れる。「利用者が使い終わったRODEMが自動で充電用ポートに戻ってくるなども想定している」(同)。テムザックはRODEMによる歩道での自動運転に向けた研究開発を並行して進めており、2020年を目標に段階的に実装する。

 実証実験は2019年3月18日から3月22日まで丸の内エリアで実施する。利用者はARによる周辺案内や動画による歴史ツアー、キッチンカーでの「d払い」による支払い、タブレットを使ったアートを巡るスタンプラリーなどが体験できる。

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