週間情報通信ニュースインデックスno.1054 2016/08/27


1.ネスレ、Bluetooth搭載の「IoTコーヒーマシン」を発表(8.26 nikkeibp)
  ネスレ日本は2016年8月26日、報道機関向けの事業戦略説明会を開催。合わせて、Bluetoothを搭載しIoTに対応した新型コーヒーマシン「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ i[アイ]」も発表した。さらに将来取り扱う製品として、スマートフォンから音声で操作できるコーヒーマシンも紹介した。 

 IoT対応の新型コーヒーマシンは10月1日に発売する。Bluetooth機能を用いて、スマートフォンと接続してさまざまなサービスが利用できる。スマートフォンからコーヒーを抽出する命令を送る、離れて住む家族がコーヒーを入れたことをアプリを通じて知ったりコミュニケーションを取る、ポイントをためるなどが可能になる。価格はレッドとホワイトが7389円(税別)、プレミアムレッド、ピュアホワイト、ウッディブラウンが8315円(税別)。 

 ネスレ日本 代表取締役社長 兼 CEO(最高経営責任者)の高岡 浩三氏は「新型コーヒーマシンで解決したかったのは、高齢化社会や核家族化に関する問題だった」という。「今や日本の家庭の大半は、1人か2人。4人家族は少数派になっている。IoTを使って、離れて住む家族とコーヒーを通じて安否を確認したり、コミュニケーションを取ることが求められている」と新型コーヒーマシンを市場投入した背景を語った。 

 計画中の製品として、ソニーモバイルコミュニケーションと協業して、音声による操作できるコーヒーマシンのデモンストレーションを披露した。会場ではコーヒーマシンとタブレットを接続して設置。タブレットの画面には対話できるキャラクターが表示され、話しかけることでコーヒーを入れる、メッセージや家族の写真を送受信する、互いの安否確認などができるという。 

2.サイトサーベイを不要に、アライドと京大が自律型無線LAN構築技術「Network AI」を発表(8.26 nikkeibp)
  アライドテレシスと京都大学大学院情報学研究科 守倉研究室は2016年8月25日、サイトサーベイを行うことなく、無線LANアクセスポイントを置くだけで最適な無線LANサービスを構築する技術「Network AI」を発表した。それぞれのアクセスポイントが把握した電波状況を基に、電波出力やチャネルを自動制御する。アライドテレシスは、この技術を搭載した製品の提供を2017年2〜3月をメドに開始する。

 Network AIは、同社のネットワーク管理ソフトウエア「Vista Manager」とアクセスポイント「TQシリーズ」を組み合わせて利用する。ソフトウエアやファームウエアのバージョンアップで対応するため、こうした製品をすでに使っているユーザーもNetwork AIを利用できるようになる。アライドテレシスは、2017年からこの機能を提供することで、2022年には2015年の5倍の台数のアクセスポイントを出荷することを目標にしている。

 Network AIのキモとなる、電波出力とチャネルの自動設定技術は、京大守倉研究室がゲーム理論に基づいて開発した。

 各アクセスポイントの通信品質は他のアクセスポイントのチャネルにも依存するが、変更できるのは自身のチャネルだけだ。こうした問題はゲーム理論で扱うのが向いているという。経済学におけるゲーム理論は「各国の利益は、自国だけでなく他国の行動に依存するが、変更できるのは自国の行動のみ。このとき、どのような行動を採るべきか」というもの。この知見を無線LANに応用した。

 Network AIでは、まず電波出力を自律的に設定する。各アクセスポイントが少なくとも他の一つのアクセスポイントのカバーエリア内に入るように、電波出力を低減していく。基本的にはアクセスポイントの電波観測情報だけに基づいて設定するため、全体を把握するためのVista Manageのようなソフトウエアは本来は不要だ。ただし、自律的な制御だけでは提供エリアの端にカバーできない範囲(カバレッジホール)が生じる可能性があるため、そうした個所はVista Manageのようなソフトウエアで対処する。

 また、各アクセスポイントの電波観測情報を使っているため、アクセスポイント間の通信に影響しない場所に障害物があると、その障害物の付近にカバレッジホールが生じる可能性がある。そうした場合を想定して、それぞれのアクセスポイントのカバーエリアは少し余裕を持たせて広めに取るようにしているという。

 次にチャネルを割り当てる。オーバーラップ面積が最も小さくなるチャネルを各アクセスポイントが順次選択していく。このチャネル切り替えが有限回数で収束することを数学的に証明し、国際学会で発表したという。

  3.ボクシーズのIoT電球とBIGLOBEのIoT端末を連携させた見守りサービス実験(8.25 nikkeibp)
  ボクシーズは2016年8月25日、IoT電球の見守りサービス「つながるライト」と、ビッグローブ(BIGLOBE)が法人向け評価用として販売するIoTデバイス「BL-01」を連携させた見守りサービスの実証実験を、ユニバーサルスペースの協力のもと実施すると発表した。

 つながるライトは、トイレや風呂の電球をIoT対応電球に置き換えて点灯状況をクラウド上に送信することで、「いつもの時間にお風呂のライトが点灯しない」「24時間もトイレに入っていない」など、照明が点灯しない・長時間点灯し続けているといった異常を検知して家族や近所の見守り者にメール通知する。日常的に使う電球を使うことで、ストレスのない自然な見守りが可能。

 今回の実証実験では、IoT電球の点灯データを一括管理しクラウド上に送信するIoTデバイスに、BL-01を採用した。BL-01は、IoT電球の点灯・消灯状況を受信するセンサーを搭載する、インターネットへの接続機能を備えた小型のAndroid端末。点灯させたIoT電球にBL-01を近付けるだけで見守り設定を完了できる。複数の場所を見守り対象にすることが可能で、面倒な設定は不要で簡単に見守りサービスを開始できる。

  4.NTTデータが国内最大級のデータセンターを建設開始、5600ラックを収容(8.25 nikkeibp)
  NTTデータは2016年8月25日、東京都三鷹市に「三鷹第二データセンター(仮称)」の建設を開始すると発表した。同社が新たにデータセンターを建設するのは、約15年ぶりで国内17拠点め。約5600ラックを収容可能で、同社の保有するDCでは最大級の規模だ。クラウドサービスや企業内システムのアウトソーシングの需要増に応える狙いだ。サービス開始は2018年2月の予定。

 三鷹第二データセンター(仮称)はNTTデータが保有する三鷹データセンターに隣接する。もともとは日本無線が保有する工場用地だった。同用地の一部移転に合わせて、2014年にNTTデータがDC用地として一部を取得した。二つのデータセンターの収容可能ラック数は合計で約1万700ラックとなる。

 三鷹第二データセンター(仮称)の延べ床面積は約3万8000平方メートル。免震構造を採用した、地上4階建てのDC専用の建物だ。外気冷却方式で、DC全体の消費電力を、サーバーなどのIT機器の消費電力で割ったPUE(Power Usage Effectiveness)値は、年間平均で1.3以下。投資額は非公開としている。

  5.「Android 7.0」の正式版が公開、VRモードやマルチウインドウ機能など提供(8.23 nikkeibp)
  米Googleは現地時間2016年8月22日、Androidの最新版「Android 7.0 Nougat」の正式版を公開した。まず「Nexus」端末からアップデートを実施する。

 Android 7.0は、仮想現実(VR)モードなど、250以上の新機能を追加した。画面を2分割して同時に2つのアプリケーションを使えるマルチタスク機能、アプリケーションを立ち上げなくても通知画面から直接返信できる「Direct Reply」機能などを備える。

 また、新しいJIT/AOTコンパイラーにより、ソフトウエアのパフォーマンス向上、アプリケーションのインストール高速化、ストレージの節約を実現する。そのほか、高性能3Dグラフィックス向けAPI「Vulkan」をサポートする。

 今後数週間かけて、「Nexus 6」「Nexus 5X」「Nexus 6P」「Nexus 9」「Nexus Player」および「Pixel C」「Mobile 4G(Android Oneベース)」を対象にOTA(Over The Air)アップデートを提供する。ベータプログラムを通じてベータ版をインストールしている端末も正式版を受け取れる。

 Android 7.0を搭載した新機種では、韓国LG Electronicsの「LG V20」が最初の製品となる。米TechCrunchの情報によると、LG V20は9月初めに発売される見込み。

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