週間情報通信ニュースインデックスno.1036 2016/03/12


1.Apple、3月21日にイベント開催、4インチiPhone新モデルなど発表か(3.11 nikkeibp)
  米Appleが現地時間2016年3月21日に製品発表イベントを開催する。複数の米メディア(Wall Street Journal、PCMag、The Vergeなど)がイベント招待状の送付を報じているほか、AppleのWebサイトに専用ページが開設されている。 

 イベントでは、新しい4インチディスプレイのiPhoneが発表されると見られている。これまでの噂では、「A9」プロセッサを搭載し、モバイル決済「Apple Pay」をサポートする。強化したカメラを備え、「Live Photos」に対応する。名称は「iPhone SE」になるとの予想が伝えられている。当初は「iPhone 5s」の強化版との意味で「5se」と考えられていた。 

 また、9.7インチ型「iPad」の新モデルの登場も期待されている。「iPad Air 2」の後継機ではなく、12.9インチディスプレイを備えた「iPad Pro」の小型モデルという位置づけになる見通し。現行のiPad Proと同様に、「A9X」プロセッサ、新たなコネクター「Smart Connector」、4基のスピーカーが搭載されるとの情報がある。 

  2.LPI-Japanの成井弦理事長、「右脳と左脳が融合したところに圧倒的な価値が生まれる」(3.10 nikkeibp)
  LPI-Japanは3月9日、企業システムにHTML5をはじめとするWeb技術の活用を促す活動の一環として、「HTML5ビジネスサミット2016―新たなビジネスを切り開くHTML5―」と題するセミナーイベントを開催した。

 最初の講演者であるLPI-Japanの成井弦氏は、動画サイトやテレビ、3次元CAD、医療システムなどさまざまな分野でHTML5が利用されている現状を分析。そうなった背景には、米Appleを時価総額で世界最大の企業に育てたSteve Jobs氏の偉業があるという。「Jobsは世の中に先駆けてHTML5に注目し、積極採用した。そして『ITと映像』『ITと音楽』というように、左脳と右脳が融合したところに強みを持つ人材を集めたことで、圧倒的な価値が生まれた」(同氏)。

 同氏は、企業システムも「IT+クリエイティブ」によって差別化され、優位性が高まると主張する。しかし、「大半の企業がサーバー側のみを重視してきたことから、処理結果をHTML5で効果的に見せるといったクリエイティブな能力にたけた、クライアント側に強いエンジニアが極端に少ない」と指摘。だから、「ITエンジニアにとって、クリエイティブ性を身に付けることが大きなチャンスにつながる」と述べた。

 2人目の講演者であるSAPジャパンの鈴木正敏氏(バイスプレジデント プラットフォーム事業本部長、写真2)は、デジタルエコノミーに求められる3要素について解説した。一つは「コネクテッド」で、例えばウエアラブル端末やスマホアプリなどによって、メーカーが卸や量販店といった流通を中抜きにして顧客と直接つながれるとする。二つ目は「データドリブン」で、コネクテッドから得た実際の生データを分析することで、ビジネスの拡大に役立てられるという。三つ目は、エクスペリエンス(UX)で、これが左脳と右脳の発想が組み合わさったビジネス変革で大きな役目を果たすとする。独SAPはERPシステムのS4/HANAで、HTML5ベースのUI(ユーザーインタフェース)/UXとして「SAP Fiori」を採用しており、これを今後、他のシステムにも広げていくと述べた。

3.バッファロー、多台数接続でも安定した通信が可能な文教向け無線LANアクセスポイント(3.9  nikkeibp)
  バッファローは2016年3月9日、文教向けに最適なIEEE802.11ac対応無線LANアクセスポイント「WAPM-1750D」を5月中旬に発売すると発表した。生徒40名が同時に動画を見たり、教材をダウンロードするなど、ICTを活用した授業で欠かせない「安定した無線LAN環境」を構築できる。希望小売価格は7万9800円(税別)。

 多台数接続時も安定した無線LAN通信が可能な「公平通信制御機能」を搭載。1台のアクセスポイントに最大100台のタブレットが同時接続可能。周りの電波や干渉波を感知して自動で最適なチャンネルを選択する「干渉波自動回避機能」により、電波干渉のある環境でも安定した通信が可能。さらに、「電波環境見える化機能」で導入前の電波状態の確認や、導入後のトラブル解析などに役立つ。

 IEEE802.11ac/a/b/g/nに対応。データ転送速度は最大1300Mbps(11ac)、最大450Mbps(11n)。有線LANはギガビットイーサネットに対応。電源はPoE受電(802.3at)に対応。別売オプションでACアダプター(同4800円)による給電も可能。壁掛けや天井などに設置できる取付金具を標準添付した。本体寸法は幅200×高さ230×奥行き66mm、重さは約1360g(アンテナ除く)。

 また、オプション製品としてネットワーク対応HDMI変換ディスプレイアダプター「LDV-HDA」を3月下旬に発売する。ネットワーク経由で電子黒板などのディスプレイに、先生や生徒のタブレットの画面を投影できる。希望小売価格は2万9800円。

  4.IT企業がコーヒー店、Showcase Gigが自社ショーケース、スマホで来店前に注文(3.8 nikkeibp)
  スマートフォンを使った決済サービスなどを手がけるITベンチャーのShowcase Gig(ショーケースギグ)は2016年3月10日、自社サービスを利用したコーヒー店を東京・青山に開設する。スマホを使って客が来店前に商品を注文し、現金支払いなしに店舗で商品を受け取れるサービスなどを活用。注文履歴データを一元管理して、来店客向けのサービス改善に生かす。同社はこれまで、主に飲食店に向けてスマホ決済サービスを提供してきた。IT企業が自社技術を盛り込んだ店を自ら運営することで、顧客企業に対するショーケースとする考えだ。

 店名は「THE LOCAL」。コーヒー情報Webサイト「Good Coffee」を手掛けるGood Coffeeと共同で運営する。

 同店に導入しているサービスの一つが、スマホを使ったShowcase Gigの注文・決済サービス「O:der(オーダー)」だ。客は自身のスマホにアプリを導入し、クレジットカード情報をあらかじめ登録する。商品を注文する際には、来店前にアプリを起動して商品を選択。店側には、タブレットなどで使う店舗用アプリに注文情報がインターネット経由で届く。

 客が来店すると、店側は店内に設置したビーコンで検知する。客は商品を受け取る際、スマホ画面に表示されたQRコードを店員に提示する。店員はタブレットに接続したスキャナーで読み取り、決済する。

 「ITを活用することで飲食店の接客サービスや顧客の利便性がどう進化するか、自ら実証したい」。Showcase Gigの新田剛史社長は、IT企業がコーヒー店を開設する狙いをこう説明する。O:derはハンバーガーチェーン「FRESHNESS BURGER」やイタリア料理の「PIZZERIA BAR NAPOLI」などの飲食店に導入済み。ただ、興味は示すものの導入には二の足を踏む企業も依然として多いという。...

  5.NTTデータが4000億円で米デルから部門買収との報道、広報は「回答控える」(3.8 nikkeibp)
 NTTデータが米デルのITサービス部門を4000億円超で買収する最終調整に入ったことが分かった。日本経済新聞が2016年3月8日朝刊で報じた。NTTデータ広報は報道内容について「コメントを控える」とした。

 日経新聞によればNTTデータの岩本敏男社長が渡米し、週内にデル首脳に買収を正式提案する。デルのITサービス部門の中核は米ペロー・システムズで売上高は30億ドル(約3400億円)程度という。公共系や医療系に強みを持つ同社は実業家のロス・ペロー氏が設立し、2009年にデルが39億ドルで買収した。

 NTTデータは優先的な交渉権を得る見込みだという。米ロイターが2015年12月24日や2016年2月12日に報じた内容によれば、買収の交渉権はNTTデータや仏アトス、インドでサービスを提供する米コグニザント・テクノロジー・ソリューションズ、インドのタタ・コンサルタンシー・サービシズら大手ITサービス事業者が競っている。米デルは50億ドル超での売却を希望しているといい、2016年1月にはアトスが42億〜43億円で買収するとの報道もあった。

 デルのITサービス部門の売上高は30億ドル(約3400億円)程度といい、買収後のNTTデータの海外売上高は8000億円規模まで増える。NTTデータは内部で2020年に海外売上高1兆円という目標を持っている。

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