週間情報通信ニュースインデックスno.10152015/10/10


1.IoTアプリ構築向けの「AWS IoT」が登場、100万メッセージで8ドルの従量課金 (10.9 nikkeibp)
 米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は2015年10月8日(米国時間)、IoTアプリ構築に向けた新サービス「AWS IoT」を発表した。「IoTアプリをもっとシンプルに作れるようにしたい」。米アマゾン・ドットコムCTO(最高技術責任者)のバーナー・ボーガス氏は、米国ラスベガスで開催中のイベント「AWS re:Invent 2015」で、AWS IoT投入の狙いを語った。

 センサーなどのデバイスからデータを収集、処理、分析し、結果に応じてアクションを実行するためのプラットフォームであり、米国バージニアおよびオレゴン、アイルランド、ダブリン、東京リージョンで提供開始。利用料金はメッセージ数に応じた従量課金で、100万メッセージ当たり8ドル(東京リージョン)である。

 AWS IoTは大きく、「デバイス・ゲートウエイ」と「ルールエンジン」から成る。センサーなどのデバイスは、HTTPSまたはMQTT(Message Queue Telemetry Transport)でデバイス・ゲートウエイとの間でデータを送受信する。デバイスとデバイス・ゲートウエイ間の通信は、TLSによりデータを暗号化する。

 各デバイスに対して「デバイス・シャドー」と呼ぶ領域をAWS IoT側に確保。デバイスのステータスを保持しておくことでデバイスの障害などに備える。「スマホなどに比べてIoTのデバイスはスペックが貧弱。電源オフ状態になったり故障が発生したりした場合、復旧したタイミングでシャドーから最新情報を送ることができる」(技術本部 ストラテジックソリューション部 部長 大谷晋平氏)。

  2.「注文確認」や「複合機の通知」のウイルスメールに注意!1万3000通以上を確認(10.9 nikkeibp)
   トレンドマイクロは2015年10月9日、10月8日朝から合計1万3000通を超える2種類のウイルスメール(マルウエアスパム)を確認したとして注意を呼びかけた。1種類は実在する通販サイトからの注文確認メール、もう1種類は複合機からの通知メールを装う。添付されているWord文書ファイルを開くと、ネットバンキングのパスワードなどを盗むウイルスをインストールされる恐れがある。

 出回っている偽装メールの1つは、実在する企業の通販サイトからの注文確認に見せかけている。件名に、「ご注文ありがとうございました―添付ファイル「出荷のご案内」を必ずご確認ください」という文字列が含まれ、送信者名は「R OrderConfirm JP」である。

 もう1種類のメールは、複合機からの通知を偽装している。メールの件名は「Message from」という文字列で始まり、本文の最後には「西東京複合機より送信」という文が含まれる。

 いずれのメールにも、拡張子が「doc」のWord文書ファイルが添付されている。これがウイルスの実体。このファイルには悪質なマクロが含まれている。

 Wordの初期設定ではマクロは無効なので、ファイルを開くだけでは被害に遭わない。だが、マクロを有効にしている場合や、ファイルを開いた際に表示される「コンテンツの有効化」をクリックした場合にはマクロが動き出して被害にある。具体的には、ネットバンキングのパスワードなどを盗むウイルス「SHIZ(SHIFU)」をダウンロードして実行する。

 注文確認を偽装したウイルスメールは2015年9月、複合機からの通知を偽装したメールは2015年6月に確認しているが、今回のように2種の偽装メールが、ほぼ同時に同一のウイルスを拡散させる事例は初めてだという。

    3.「ワークスタイル変革は宣伝用語」と4社に1社が回答(10.9 nikkeibp)
  調査会社のノークリサーチは2015年10月8日、国内の中堅・中小企業が様々なIT関連用語に対して持つ印象や認知に関する調査結果を発表した。それによると、年商500億円未満の企業では、「コンシューマライゼ―ション」について、41.5%が「全く知らない用語である」と回答。「ワークスタイル変革」については「全く知らない用語である」が28.1%に減少したが、「IT企業が作った宣伝用語と捉えている」が24.8%と約4社に1社の割合となった。一方、「クラウドソーシング」については、「コスト削減に寄与するIT活用分野と捉えている」が31.2%に達するなど、浸透している状況が浮き彫りになった。

 ノークリサーチは、「コンシューマライゼ―ション」「ワークスタイル変革」「クラウドソーシング」の3つの用語について詳細に分析。それによると、「コンシューマライゼーシ」では、一般消費者向けのわかりやすいユーザーインタフェースを備えているメリットを訴求すべきと指摘。用語のみに頼らずに、具体的な説明を付加することが重要と分析した。

 「ワークスタイル変革」は、最近になって特に注目を集めていると指摘。「全く知らない用語である」が28.1%と比較的高かったことの要因として、「該当するIT活用分野の広さ」にあると分析した。

 またノークリサーチは、「ワークスタイル変化」という用語が、グループウエアやWeb会議システム、スマートデバイスやデスクトップ仮想化など、様々なICTソリューションで、そのメリットを訴求する際に用いられていることにも注目。そのメリットをより具体的に示すことが、用語の理解においては重要と指摘している。

 一方、「クラウドソーシング」については、比較的新しい用語ではあるが、「全く知らない用語である」の割合が15.9%と比較的低かった。さらに、「コスト削減に寄与するIT活用分野と捉えている」の割合が31.2%に達するなど、中堅・中小企業においても「個人に委託することで得られるコストメリット」への期待感が存在するという。

 ただしノークリサーチは、実際に中堅・中小企業と対話する中で、クラウドソーシングの「クラウド=crowd」とクラウドコンピューティングの「クラウド=cloud」を混同しているケースも散見されたと指摘。用語を正しく認知している実際の割合はもう少し低い可能性があるという。

4.グーグルが日本でNexus 5X/6Pを発表、Android 6.0は「日常利用の改善」(10.7 nikkeibp)
 グーグルは2015年10月7日、都内でAndroidに関する新製品発表会を開催し、米国で9月29日(現地時間)に発表した「Nexus 5X/6P」の詳細を日本国内向けに発表した。

 発表会には、米国でのNexus 5X/6Pの発表会にも登壇した米グーグル Android担当副社長のヒロシ・ロックハイマー氏が登壇。グーグルの東京オフィスに近い麻布十番で育ったというロックハイマー氏は、「グーグルが米国以外で初めて作った海外拠点が東京だ。数百人のエンジニアが開発した技術が数十億人に使われている。FeliCa、iモード、emojiなど、多くのイノベーションが日本から生まれている」と日本市場について語った。

 Androidは「グーグルのコアとなるプロダクト。世界で14億人が使う、最も普及しているコンピューティングプラットフォームだ」(ロックハイマー氏)と説明。「Google Playで日本の開発者が上げる収益は世界でトップ3に入る。『モンスト』や『パズドラ』、『LINE』は世界で愛されている」(同)として、著名アプリの事例を挙げた。

 最新OSのAndroid 6.0については、「グーグルではコードネームにスイーツの名前をつけるのが慣例。今回はMで始まるMarshmallow(マシュマロ)になったが、本当は餅(Mochi)にしたかった」と語り、笑いを誘った。このAndroid 6.0を搭載した最新のNexusシリーズとして、日本でもNexus 5Xと6Pを発売することを改めて発表した。

 Nexus 5Xについては、「前モデルのNexus 5はシリーズでも最も人気のある端末だ。その後継モデルとして、再びLG電子と共同でNexus 5Xを開発した」(徳生氏)と紹介。カメラ性能を強化し、「薄暗い場所でも鮮明に撮れる。800万画素のフロントカメラで、世界最高の自撮りができるはずだ」(同)と自信を見せた。120fpsまでの動画撮影、4K動画の撮影にも対応する。

 ファーウェイ製の「Nexus 6P」については、「QHD(2560×1440ドット)という解像度の高さが特徴。多くの機能はNexus 5Xと同等だが、7.3mmと薄く、3450mAhの大容量バッテリーを搭載した」(徳生氏)と特徴を挙げた。240fpsのスローモーション撮影にも対応する。

  5.大幅な仕様強化、米MSがノートPC型「Surface Book」と「Surface Pro 4」を発表(10.7 nikkeibp)
  米マイクロソフトは2015年10月6日(現地時間)、米ニューヨークで同社製デバイスに関する発表会を開催し、Surfaceシリーズの最新モデル「Surface Book」および「Surface Pro 4」の2機種を発表した。

 発表会には、米マイクロソフト コーポレート・バイス・プレジデントのPanos Panay氏が登壇。Surface Pro 3のユーザーの98%が、周囲にも薦めたいと感じているとの調査を挙げ、「98%ものユーザーが満足している今、我々は何をすべきか」と問いかけ、それに対する回答として「Surface Book」と「Surface Pro 4」を発表した。

 これまでにないSurfaceシリーズの端末として、ノートPC型の2-in-1デバイスとして「Surface Book」を発表した。

 Panay氏は、最初にSurface Bookを「ノートPC」として紹介した上で、改めてタブレットを分離できることを示した。タブレット側にはCPUとして第6世代のCore i5またはCore i7プロセッサーを採用、ストレージやバッテリーなどPCとしての基本部品を全て搭載する。

 一方、キーボード側にはUSB 3.0やSDカードスロットに加え、外部GPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)として米NVIDIAの「GeForce」シリーズを搭載したモデルも提供。ドッキング時に外部GPUによる高い処理速度を得られる機構を採用する。Panay氏は「あらゆる点において、史上最速の13型ノートだ」と自信を見せ、アップルの「MacBook Pro」より2倍速いとの目安を示した。

 メモリーは8Gバイトまたは16Gバイト、ストレージは128G/256G/512G/1Tバイトを選択できる。Surface Pro 4やPro 3と同じく、Surface Penが付属する。バッテリー駆動による動画再生時間は最大12時間。インタフェースとして、標準サイズのUSB 3.0ポートを2個、標準サイズのSDカードリーダー、Mini DisplayPortを搭載する。

 タブレットのサイズは220.2×312.3×7.7mm、重量は726g。キーボードを含む重量は、GPU搭載モデルが1.579kg、非搭載モデルが1.515kgになる。

 米国での価格は、Core i5プロセッサー、8Gバイトメモリー、128Gバイト SSDの最小構成モデルが1499ドル。Corei 5/8Gバイト/256Gバイト/NVIDIA GeForce搭載モデルが1899ドル、Core i7/16Gバイト/512Gバイト/NVIDIA GeForceモデルが2699ドル。10月26日に発売する。

       

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