週間情報通信ニュースインデックスno.10122015/09/19


1.NEC、デュアルモバイル回線サービスを開始(9.18 nikkeibp)
 NECは2015年9月18日、2つのモバイル回線をキャリアの電波状況に応じて自動切り替えする「デュアルモバイル回線サービス」を同日開始したと発表した。壁や障害物などが日々変化する建設現場、スーパーなどの小売店、移転の多い商業施設内のテナント店舗、催事場、事務所など電波環境が変化する場所で安定した通信環境を構築できる。

 NECの法人向けモバイル回線サービス「モバイルクラウド(MVNO)サービス」のau回線と、ビッグローブ(BIGLOBE)のNTTドコモ回線、ワイヤレスVPNルーター「UNIVERGE WA1511」(またはアクセスポイント付VPNルーター「UNIVERGE WA2611-AP」)1台を組み合わせて提供する。ルーターの機能により、モバイル回線の電波状況の悪化を検出して自動的にバックアップ回線に切り替える。

 固定回線を使わずにネットワークを冗長化できるため、短期利用や店舗の敷地変更などの際に、その都度発生する固定回線の工事のコストや時間を削減できる。また、機器の手配から通信契約、サポートまでNECが一括して請け負うため、複数の契約手続きや、障害時の問題点の切り分けなどユーザーの負担となっていた作業工数を削減できる。

 サービスメニューは、メイン回線が最大7GB(WiMAX2+/LTE)、バックアップ回線が無制限(3G)の「デュアルキャリアプラン」が月額4000円。メイン回線が最大7GB(LTE)と無制限(WiMAX2+)、バックアップ回線が無制限(3G)の「デュアルキャリアプランEX」が月額4700円。いずれも別途初期費用が12万円かかる(UNIVERGE WA2611-APの場合は14万2000円)。

2.iPhone 6sの「Live Photos」は、それだけでiPhoneユーザーが増えそうなほど魅力的だ(9.18 nikkeibp)
 今回はiPhone 6s、iPhone 6s Plusのカメラ機能について。スマートフォンのカメラ機能は、画面の美しさ、バッテリーの持続時間と並んで、最重要機能の一つであり、分かりやすいアピールポイントになる。

 iPhoneのカメラは、シャッターを押すだけで美しい写真が撮影できるという機能を追求してきた。だが実は、スペック面では必ずしも最先端ではなかった。

 競合他社は既に2年前から1000万画素を超えるセンサーを採用したスマートフォンをリリースしている。一方でiPhoneは2011年から、800万画素のセンサーを採用し続けてきた。画素数を増やすのではなく、センサーのサイズを拡大したり、HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)機能を実装したり、測光やフォーカスのスピードの高めるなどの工夫を施してきた。

 iPhone 6s、iPhone 6s Plusでは、いよいよ1200万画素センサーを採用し、画素数アップを“解禁”した。もちろんAppleは「スペックがすべてを語るわけではない」という姿勢を崩していないだろう。ただ、4Kビデオへの対応など、センサーのスペックアップの必要があったことも事実だ。

 しかし、この新しいセンサーを採用するだけではなく、もう一つ新機軸を盛り込んできた。それが「Live Photos」機能だ。

 この機能を一言で言えば「写真以上、ビデオ未満」。シャッターボタンを押すだけという手軽さで新たなカメラ体験を楽しめる点に、Appleらしさが出ている。この新しい表現は、その機能だけでAndroidユーザーをiPhoneへと引き込む魅力を発揮すると筆者は考える。

 Live Photosは技術的には、写真と音声付きのビデオの組み合わせである。Live Photosをオンにして通常の写真を撮ると、シャッターボタンを押した後の1.5秒間、画面に「LIVE」の表示が点灯し、消えるときにビデオの録画終了音が鳴る。これでLive Photosの撮影が終わる。

 シャッターボタンを押した瞬間、1200万画素の静止画が撮影される。シャッターの瞬間から1.5秒さかのぼった点からの動画が保存されており、シャッター後の1.5秒後までも記録される。つまり、動画は常にキャプチャーされる状態になり、シャッターをトリガーにして、前後1.5秒、合計3秒分が保存される仕組みだ。

 写真を撮るつもりで操作すると「シャッターの瞬間だけぶれなければよい」という意識が働く。この心持ちで撮影すると、Live Photosのビデオのシャッターの前後がぶれていたり、被写体をきちんと狙えていなかったりしてしまう。意外と、3秒という時間は長い。Live Photosを撮影する際は、できるだけ長い間落ち着いて、脇を締めて撮影した方がいい。

 再生時はiPhone 6sの「3D Touch」を利用する。「写真」アプリでは、目的の写真を表示したとき、画面を押し込んでいる間、再生される仕組みだ。また写真をめくるときにLive Photosはちょっとだけ動き、Live Photosであると見分けることができる。

 筆者にとってLive Photosは楽しみで、早く使いたい機能だ。これまで写真で残せなかった瞬間を記録できる点は大きい。

 写真は最も残したい瞬間を切り取るが、その前後に何があったかは記録されず、忘れられてしまう。一方ビデオは、写真ほど再生時の扱いが簡単ではない。だらだらと回してしまいがちで、良いシーンを見つけ出すのは大変だ。

 Live Photosは、きちんと残したい瞬間も残すことができ、さらにその前後に何があったかが残る。後で再生したときに、記憶に訴えかけてくる情報が増えるのではないだろうか。

 Appleが示したサンプルにも含まれていたが、子供の写真も、良い笑顔の瞬間の写真とその前後の動画が一緒に記録される。最高の瞬間を切り取った風景写真に映り込んでいる滝や川の流れ、海の波しぶきも克明に記録できる。鉄道写真なら、接近から通過まで、音付きで記録できる。

3.2014年の国内シンクライアント専用端末、シェア第1位はHPで29.3%、日立16.9%、デル16.5%―IDC(9.17 nikkeibp)
   調査会社のIDC Japanは2015年9月17日、国内のクライアント仮想化市場に関する調査結果を発表した。これは、シンクライアント専用端末、クライアント仮想化ソフトウェア、クライアント仮想化ソリューション、クライアント仮想化サービスの動向を調査したもの。それによると、2014年のシンクライアント専用端末市場のベンダー別シェアは、第1位がHPで29.3%、次いで日立製作所(以下、日立)が16.9%、デルが16.5%、富士通が9.2%、レノボが5.7%となった(図)。上位3社の実績が突出している。

 産業分野別出荷動向では、金融が14.6%、教育/自治体が18.8%、ヘルスケアが16.0%、小売が4.3%、その他(製造/情報サービス/通信など)が46.4%。ヘルスケアへの割合が、昨年より高くなったという。IDC Japanは、ゼロクライアントの割合が、2013年の12.8%から2014年は22.0%へと高まったと指摘している。

 一方、2014年のクライアント仮想化ソフト市場の上位3社は、マイクロソフト、シトリックス、ヴイエムウェア。マイクロソフトは、50%以上のシェアを維持し、上位3社は寡占状態にあるという。IDC Japanは、その優位性は今後も変わらないと分析。背景として、3社によるクライアント仮想化関連ベンダーの買収、ライセンス施策などを含め、クライアント仮想化を推進するシステムインテグレータやチャネルに対する拡販施策などがあると指摘した。

 2014年のクライアント仮想化ソリューション(オンプレミス)市場のシェアは、1位から富士通、日立、NECの順で、IBM、ヒューレット・パッカードの2社が追従。2014年の国内クライアント仮想化サービス(DaaS)市場のベンダーシェアは、1位が富士通で、NSSOL、日立。富士通、日立は主にプライベートクラウドDaaS、NSSOLはバーチャルプライベートクラウドDaaSにおいて、それぞれ高いシェアを獲得しているという。

  4.「IoTは顧客との関係強化に不可欠」、米Salesforceが「IoT Cloud」を披露(9.17 nikkeibp)
 米Salesforce.comのMarc Benioff会長兼CEO(最高経営責任者)は2015年9月16日(米国時間)、米サンフランシスコで開催する「Dreamforce 2015」で基調講演を行い、IoT(Internet of Things)向けの新サービスや、米Microsoftとの提携強化などを発表した。

 Dreamforceは9月15日から18日まで開催している同社の年次イベントで、今回は17万人を超える事前登録者があったという。同社は今年のイベントで、2016年にサービスを開始する予定の「Salesforce IoT Cloud」をお披露目した。インターネットにつながる様々なデバイスからデータを収集し、デバイスに何らかのイベントが発生した場合にそれをリアルタイムに捉えて、イベントの種類に応じたアクションを即座に実行するという、IoTのバックエンドに必要な機能を備える。

 「ネットにつながるデバイスの先には、そのデバイスを使用する顧客が存在する。デバイスから集めたデータを顧客との関係強化(エンゲージメント)につなげることが、これからのマーケティングにとって不可欠になる」。Benioff会長は、CRM(顧客関係管理)のSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)を提供するSalesfoceがIoTに進出する理由をこのように説明した。

 今回発表したIoT Cloudは、同社が新規に開発した「Thunder Platform」で稼働するアプリケーション(SaaS)となる。Salesforceは将来的には、Thunder PlatformをPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)としても提供する予定。ユーザー企業はIoT Cloudを自由にカスタマイズしたり、Thunder Platformを使って自社のIoTアプリケーションを開発したりできるようになる。

 Thunder Platformの実態は、分散ストリーミング処理ソフトである「Apache Storm」や、ストリーミング処理の機能も備える大規模分散データ処理ソフトの「Apach Spark」、メッセージ処理ソフトの「Apach Kafka」、NoSQLデータベースの「Apache Cassandra」といった、最近人気が高まっているオープンソースソフトウエア(OSS)を組み合わせたものである。

 SalesforceとMicrosoftは16日、2014年に結んだ両社の提携関係を強化し、容易にデータ連係ができる両社の製品の種類を増やすと発表している。基調講演ではその一例として、Microsoftの電子メールなどのSaaSである「Office 365」で発生したイベントデータを、Salesforce IoT Cloudでリアルタイム処理するというデモを実施した。

 ここで言うOffice 365のイベントとは、ユーザーがOffice 365の電子メールシステムにログオンしたり、メールを読んだり、メールの添付ファイルをダウンロードしたりしたことを指す。これらのイベントデータをSalesforce IoT Cloudが収集し、イベントの監査結果をリアルタイムに表示。Salesforce IoT Cloudがリアルタイムのセキュリティ監査などに使用できることを示した。

 両社はほかにも、Microsoftの「Skype for Business」をSalesforceのSaaSの新ユーザーインタフェースである「Salesforce Lightning」に統合し、SalesforceのSaaSの画面からSkypeを利用できるようにしたり、Salesforceが「Windows Phone」向けにモバイルアプリケーションの「Salesforce 1」をリリースしたりするなどの予定を発表している。

 5.iPhone 6s/6s Plusの当初販売、過去最高記録した昨年実績上回る見通し(9.15 nikkeibp)
 米Appleは先ごろ発表した最新スマートフォン「iPhone 6s」「同6s Plus」について、予約数が順調に伸びており、当初の販売台数が過去最高を記録した昨年実績を上回る見通しだと発表した。米Wall Street Journal、米New York Times、英Reutersなどが現地時間2015年9月14日までに報じた。

 Appleは9月12日にiPhone 6sと同6s Plusの予約受付を開始した。同社は具体的な予約数を公表していないが、昨年iPhone 6シリーズを発売した直後の3日間で達成した1000万台超の販売記録を超えるペースで予約が入ったという。同社の広報担当者、Trudy Muller氏は「iPhone 6s/6s Plusに対する顧客の反応は極めてポジティブ」とし、「この週末の先行予約は世界中でとても好調、とりわけ6s Plusに対する需要は高い」(Muller氏)と述べたという。

 

 ホームページへ