週間情報通信ニュースインデックスno.9832015/01/31


1.KDDI田中社長がドコモのセット割に勝利宣言、「我々にはやすやすと追いつけない」(1.30 nikkeibp)
  「我々はauスマートバリューを強い思いで開始した。(NTTドコモのセット割は)我々にはそうやすやすと追いつけないだろう」――。

 KDDIの田中孝司社長(写真1)は2015年1月30日に開催した決算会見の席で、前日に詳細を発表したNTTドコモのモバイルと光回線のセット割「ドコモ光パック」に対し、このように勝利宣言した。また「当面、業績には大きな影響は出てこない」(同)という見方も示した。

 田中社長は、「スマートバリューは(モバイル回線当たり月額1410円割り引くという)シンプルで一人ひとりがお得に感じるプラン。(家族単位を基本に割り引きする)NTTドコモのセット割とは、いみじくも違いが鮮明になった」と説明する。

 田中社長は「スマートバリューを検討していた2011年ころ、半年から1年かけて、どのような割引スキームにするのかかなり悩んだ」と振り返る。固定側の回線を割り引くのか、モバイル側の回線を割り引くのかだ。同社では多くの調査を実施し、最終的にモバイル側の回線を割り引いたほうがユーザーはお得感があるという結論を見い出したという。

 当時、世界的に見てシェアが2位の事業者が固定とモバイルのバンドルプランで成功した例は無かったという。しかしスマートバリューではモバイル側を割り引くことで、連鎖的に家庭内のシェアを向上する仕組みを取り入れた。これが見事に当たり、スマートバリューはここ数年のKDDIの勢いをもたらす原動力となった。

 このような「強い思い」で開始したスマートバリューに対し、ドコモのセット割はそこまでの思いが見られないと田中社長は感じたようだ。田中社長は、「スマートバリューはシンプルでいまだ競争力がある。今後もスマートバリュー中心で優位に戦える」と自信を見せた。    

    2.世界スマホ市場の約30%は中国メーカー、かつてのノキアやサムスンと同等に――富士キメラ総研(1.30 nikkeibp)
  調査会社の富士キメラ総研は2015年1月30日、中国とインドの携帯電話メーカーの最新動向に関する調査結果を発表した。それによると、2011年以降、スマートフォンのグローバル市場において中国市場が占める割合が急速に拡大。2014年末までに全世界市場の35.4%を占めるまでに至った。

中国市場の急拡大に歩調を合わせて、中国メーカーの海外市場でのプレゼンスも高まり、2014年にはグローバル市場に占める中国ローカルブランドのシェアが約30%になったという。これは、かつてノキアやサムスンが世界トップだったときのシェアと同等。同社では携帯電話業界のパラダイムシフトが始まっていると指摘している。

 同社は、中国メーカーの強みを低価格化戦略が得意であることと分析。その強みを生かし、中国国内市場では約70%を中国ローカルブランドが占め、さらに、中国に次ぐ人口規模を有するインド市場にも進出しているという。インドでは、2014年にスマートフォンが1億円市場となり、2016年には3億台に至る見通し。Micromax、LAVA、Karbonn、Spice Mobility、Maxxのようなインドローカルブランドと、それらのOEM/ODM/IDHとして生産を担っている中国メーカーが、インドの急速な市場拡大を支えているという。

 同社は、中国メーカーが、ローエンドに強い一方で、ハイスペックのトレンドもけん引するようになってきているとも指摘。ガラパゴスと称される日本市場を除き、グローバル市場の最新スペックにおいては、中国メーカーがデバイスメーカーの最優先顧客として認識されているという。その要因について、自社ブランド力の向上に際して最新デバイスを積極的に採用する動きが強くなっているためと指摘した。   

      3.2014年Q4の世界スマホ市場、Appleの出荷台数、首位のSamsungに肉薄(1.30 nikkeibp)
  米IDCが現地時間2015年1月29日に公表したスマートフォン市場に関する調査によると、2014年第4四半期(10〜12月)の世界出荷台数(速報値)は前年同期比28.2%増の3億7520万台となり、四半期出荷台数の過去最高を更新した。また2014年の年間出荷台数は前年比27.6%増の13億110万台で、これまでの年間出荷台数記録を更新した。

 2014年第4四半期のメーカー別出荷台数を見ると、韓国Samsung Electronicsが7510万台で首位を維持し、これに米Appleが7450万台で次ぎ、このあと、中国Lenovo Group(聯想集団)の2470万台、中国Huawei Technologies(華為技術)の2350万台、中国Xiaomi(小米科技)の1660万台と続いた。

 このうち、Samsungは前年同期比11.0%減で、同社の出荷台数は上位5社の中で唯一前年割れとなった。これに対しAppleは同46.0%増(関連記事:Appleの10〜12月期決算は大幅な増収増益、iPhone販売が過去最高)。昨年9月に発売した「iPhone 6」と「同6 Plus」の販売が好調で、1年前に3300万台以上あったSamsungとAppleの出荷台数の差はわずが60万台に縮まった。

 IDCによると、Appleは過去3年にわたりSamsungに次ぐ2位に座にいるが、ここに来てようやくSamsungと肩を並べるまでに差を縮めた。iPhoneの継続的な成長とSamsungが直面する課題を考え合わせると、Appleは2015年中にSamsungを追い抜く可能性があるという。Samsungは、第4四半期と年間の出荷台数でいずれも首位を維持した。だが同社は高価格帯端末の分野ではAppleから、中・低価格帯端末の分野でXiaomi、Huawei、中国ZTE(中興通訊)などから、競争圧力を受けていると、IDCは指摘している。

 なお、IDCによるとスマートフォン市場は成長が鈍化している。2013年は出荷台数が初めて10億台の大台を突破し、前年比伸び率が40.5%となるなど急成長していた。これと比較すると2014年の成長率は著しく低下した。この傾向は今後も続き、2015年は10%台の半ばから後半の伸びにとどまるとIDCは見ている。その一方で世界人口の多くは、まだ携帯電話やスマートフォンを所有しておらず、成長機会は存続すると、IDCは指摘している。   

  4.NECの3Q決算は減収増益、消防・防災や交通基盤向けが好調(1.29 nikkeibp)
  NECは2015年1月29日、2014年4〜12月期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比3.9%減の2兆20億円で、営業利益は同119億円改善し356億円と減収増益となった。NECビッグローブやNECモバイリングの非連結化により減収となったものの、公共や官公庁向けの「パブリック」事業がけん引して増益となった。

 「エンタープライズ」「システムプラットフォーム」「その他」事業の3セグメントは減収増益となった。「エンタープライズ」事業の売上高は前年同期比1.5%減の1879億円で、営業利益は同23億円改善し28億円。「現在受注している案件が順調に進めば、今後は緩やかに増加・改善する見通し」(川島CFO)。

 2015年3月期通期の連結業績予想は売上高が3兆円(前期比1.4%減)、営業利益は1200億円(同13.0%増)で据え置いた。   

  5.日本HP、業務用途に特化したビジネス向けタブレット(1.27 nikkeibp)
  日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2015年1月26日、ビジネス向けタブレットの新製品を3月上旬から順次発売すると発表した。教育分野向け「HP Pro Tablet 10 EE G1」「HP Pro Slate 10 EE G1」、医療分野向け「HP ElitePad 1000 G2 看護タブレット」、建設および土木現場向け「HP ElitePad 1000 G2 頑丈タブレット」といった業務用途に特化したモデルなど8機種をラインアップした。

 HP Pro Tablet 10 EE G1とHP Pro Slate 10 EE G1は、学校での使用環境を考慮したモデルで、ハードウエア仕様はほぼ同じ。IP52の防塵・防滴性能と耐落下性能を備え、スタイラスペンを収納できる設計を採用。また、オプションで教室学習の際に便利な接点接続型キーボードベースを選択できる。10.1型WXGA(1280×800ドット)液晶を搭載。本体寸法は幅280×奥行き182×高さ14.4mm。

 HP Pro Tablet 10 EE G1は、OSにWindows 8.1/8.1 Proを搭載。バッテリー駆動時間は約9.5時間。重さは約845g。希望小売価格は4万6800円から。HP Pro Slate 10 EE G1は、OSにAndroid 4.4.4を搭載し、NFC機能を内蔵する。バッテリー駆動時間は約10時間。重さは約855g。希望小売価格は4万4800円。

 HP ElitePad 1000 G2 看護タブレットと同 頑丈タブレットは、10.1型WUXGA(1920×1200)液晶タブレット「HP ElitePad 1000 G2」をベースに、それぞれの業務用途向けジャケットを装着したモデル。両機種ともOSは、Windows 8.1 Pro。

 看護タブレットは、ジャケットに抗菌処理を施し、IP54の防塵・防水仕様をクリアした。また、タブレット搭載の2次元バーコードリーダーを使って医薬品などを管理できる。バッテリー駆動時間は約10.8時間。本体寸法は幅278×奥行き207.5×高さ20mm、重さは約1.1kg。希望小売価格は14万8000円。

 頑丈タブレットは、IP65の防塵・防水性能および米軍調達基準のMIL STD試験に適合するよう設計した。測定機器の接続を想定してシリアルポートなど多彩なインタフェースと2次元バーコードリーダーを内蔵。バッテリーを2個搭載して最大で約20時間動作する。本体寸法は幅285.5×奥行き215×高さ33mm、重さは約1.45kg。希望小売価格は14万8000円。

   

      

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