週間情報通信ニュースインデックスno.9752014/12/06


1.プロジェクションマッピング採用のビデオ会議、部屋の隅を有効活用(12.5 nikkeibp)
  NECネッツエスアイは2014年12月5日、立体面に映像を投影するプロジェクションマッピングの手法によってビデオ会議の臨場感を高めるビデオ会議システム「SmoothSpace」(写真)の販売を開始した。部屋の隅にある二つの壁に二つのプロジェクターで映像を投影することによって、その先に部屋が続いているかのように見せる仕組み。価格はプロジェクションマッピングを利用する拠点当たり400万円(SI費と工事費を除く)からで、工事費は拠点当たり100万円以上。販売目標は今後3年間で100セット。

 SmoothSpaceは、プロジェクトマッピングの手法を利用することによって、異なる拠点の映像を手元にあるかのように見せるビデオ会議システムである。部屋の四隅にあるデッドスペースを利用し、隅で交差している二つの壁にそれぞれ2個のプロジェクターから遠隔拠点の映像を投影する。これにより、遠隔拠点が同一フロアーに連続して続いているように見える。「対話相手の顔だけでなく空間そのものを映し出し、オフィスが丸ごとつながる」(同社)という。    

  2.「徳島の古民家オフィスはエンジニアの生産性向上に直結」、Sansan寺田社長(12.5 nikkeibp)
 「徳島県の山間部にオフィスを作った目的は、あくまでエンジニアの生産性向上だった。その後、移住や現地雇用などの形で、結果的に地方活性化につながった」

 名刺管理クラウドサービスを提供するSansanの寺田親弘代表取締役社長は、セールスフォース・ドットコムが2014年12月4日に開催した顧客企業向けのイベント「Salesforce World Tour Tokyo」の中でこう話した(関連記事:「顧客との関係強化こそ勝ち残りの鍵」、セールスフォースのベニオフCEO)。

 イベントでは「地方創生を支援するクラウドサービスとワークスタイルイノベーション」と題するセッションがあり、寺田社長と総務省の南俊行・政策統括官(情報通信担当)が対談。現政権の看板政策とされる「地方創生」とIT活用について話し合った。司会はセールスフォースの川原均取締役社長兼COOが務めた。

 Sansanは東京都港区に本社を置き、企業向けの名刺管理・営業支援サービスで急成長している。2010年、徳島県神山町に「Sansan神山ラボ」を開設した。  神山町は人口約6000人で、1970年代から人口が半分以下に減った典型的な過疎地である。鉄道や高速道路は通っておらず、徳島市中心部から車で50分かかる。

 Sansanの寺田社長は「東京で毎日満員電車で通勤するエンジニアを見て、働き方を変えられないかと考えていた。そんなときに、光ファイバーのインフラが充実し、豊かな自然もある神山町のことを聞きつけて、進出を決めた」と説明する。「Sansan神山ラボ」は古民家を借り受けたもので、看板などもなく、オフィスというイメージからかけ離れている。

 当初はエンジニアが2〜3週間単位で滞在して勤務するプログラムの運用から始めた。「神山ラボで住み込んで働くエンジニアは、東京にいるエンジニアよりむしろ集中力を高めて働く。余暇は豊かな自然の中で過ごせる」。東京へ戻ったエンジニアは「転地効果」でリフレッシュでき、より力を発揮するようになることも少なくないという。

 その後、エンジニア以外の営業や管理などの部門にもプログラムの対象を広げた。さらに「短期滞在ではなく移住したい」と希望する社員も現れた。神山町での「現地採用」も始め、常勤者が増えている。「当初は地域貢献を目指したわけではないが、結果的に定住者の増加や雇用創出につながった」(寺田社長)。

  3.iPhone 6効果、Appleのスマホ販売シェアが日本/米国/豪州で40%超に(12.4 nikkeibp)
 英Kantar Worldpanelが現地時間2014年12月3日に公表したスマートフォン市場に関する調査結果によると、米Appleの「iPhone」の同年8〜10月期における販売台数シェアは、世界の主要市場のほぼすべてで上昇した。9月19日に販売を開始した「iPhone 6」「同6 Plus」が寄与したという。

 8〜10月期におけるiPhoneのシェアは米国で41.5%、オーストラリアで40.4%、日本で48.0%と、いずれも40%を上回った。このうち米国とオーストラリアは前年同期比でそれぞれ0.7ポイント、5.4ポイント増えた。日本は同13.1ポイント低下したが、これは「iPhone 5s」と「同5c」を発売した直後の昨年8〜10月のシェアが61.1%と著しく高かった反動。iPhoneのシェアは今年6〜8月期の27.1%からは大きく上昇している。また日本の今年8〜10月期のiPhoneのシェアはKantar Worldpanelが調査した9カ国の中で最も高い。

 このほか中国市場を見ると、同国のiPhoneのシェアは15.7%で前年同期から0.2ポイント増えた。中国では10月17日にiPhone 6と同6 Plusの販売が始まったため、ほかの国に比べて販売日数が少ないが、iPhone 6は10月の機種別販売ランキングで3位になった。ただし同国ではXiaomi(小米科技)が29.9%のシェアで首位を維持している。同社の5.5インチスマートフォン「Redmi Note」は10月の機種別販売ランキングで1位となった。

  4.NECがExpress5800シリーズにクラウド、“混在”するニーズに広く対応(12.2 nikkeibp)
 NECは2014年12月2日に記者会見を開き、「Express5800シリーズ」の新ラインアップを発表した。新しい物理サーバー3機種に加え、クラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」の使用権をExpress5800シリーズとして販売する。いずれも2015年1月26日に出荷を開始する。クラウド導入のハードルを下げ、中堅・中小企業向けに幅広い選択肢を提供するのが狙いだ。

 NECの石井正則執行役員は、2016〜2017年に企業のIT投資におけるクラウド比率が1割を超えるという調査を紹介しつつ、「ただしクラウド化が一気に進むわけではない。しばらくは従来型システムと混在する」と、見解を示した(写真1)。そこで、IAサーバーのブランドだったExpress5800シリーズにクラウドサービスを追加。“混在”する顧客ニーズを広く取り込むことを目指す。

 今回投入したのは、NEC Cloud IaaSの3年間の使用権を提供する「Express5800/CloudModel」だ。CPUやメモリー、OS、ネットワークなどの組み合わせを50種類用意し、顧客が選択できるようにした。導入を簡便化することで、「中堅・中小企業にとってクラウドを身近な存在にする」(浅賀博行プラットフォームビジネス本部長。

 Express5800/CloudModelは固定の価格で提供する。従量課金制は導入せず、分かりやすい料金体系とした。2015年からは順次、ファイルサーバーのデータ移行、災害時向けのバックアップ、DR(ディザスターリカバリ)対策など、クラウドを活用したソリューションの提供も始める予定だ。      

  5.世界スマホ市場、Android端末が10億台突破、価格下落止まらず(12.2 nikkeibp)
  米IDCが現地時間2014年12月1日に公表したスマートフォン市場に関する調査によると、2014年の世界における出荷台数は前年から26.3%増加し、12億8800万台になる見通し。これが2015年には同12.2%増の14億台となり、4年後の2018年には19億台に達すると同社は見ている。

 ただし2014年から2018年までの年平均成長率(CAGR)は9.8%と、伸びが鈍化するという。また出荷台数に平均販売価格を乗じて推計した売上高は、2018年までの年平均成長率が4.2%にとどまる見通し。スマートフォンの普及率は高まっており、今後も価格下落が進むことから、市場成長は抑制されるとIDCは見ている。

 同社が予測する2014年のOS別出荷台数は、「Android」が10億6000万台で、その市場シェアは82.3%。「iOS」は1億7800万台でシェアは13.8%、「Windows Phone」は3500万台でシェアは2.7%。AndroidとiOSのシェアは2018年にそれぞれ80.0%と12.8%に低下し、Windows Phoneは5.6%に拡大するとIDCは見ている。

 一方で同じ期間のOS別の売上高シェアは、Androidが66.6%から60.9%に低下、iOSは30.4%から33.8%に拡大、Windows Phoneは2.0%から4.2%に拡大するとの予測だ。     

   

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