週間情報通信ニュースインデックスno.965 2014/09/13


1.住友電装が業務システムをクラウドに移行、100台のサーバーを10台に集約 (9.12 nikkeibp)
  自動車用ワイヤーハーネスなどの製造を手掛ける住友電装が新データセンター(DC)を建設し、業務システムなどをプライベートクラウドに集 約した。2014年9月12日、NECが発表した。サーバーを集約してコスト削減などを図るとともに、データセンター(DC)を新設してBCP(事業継続 性)を強化した。

 住友電装は、米VMwareのサーバー仮想化ソフト「VMware vSphere」で、プライベートクラウド環境を構築。ワイヤーハーネスの受注・出荷や設計などに利用する業務システムをクラウド環境に移行し、物理サー バー100台を10台に集約した。部門ごとに導入、管理していたファイルサーバー150台は、本番用とバックアップ用のストレージ1台ずつに集約したとい う。

 BCP強化のためにDCも新設した。40年間利用してきた旧DCが老朽化したため、耐震性などに優れたDCを新たに建設。顔認証技術を利用した入退管理 システムを構築するなど、セキュリティ面も考慮した。DCの建設やシステムの集約化は、NECが支援した。

2.SDIに半数以上の企業が共感、IDCの調査(9.12 nikkeibp)
 IT調査会社のIDC Japanは2014年9月11日、ソフトウエアでITインフラを自動管理するアーキテクチャーを指す「SDI(Software-Defined Infrastructure)」に対する国内企業の意識調査の結果を発表した。調査では約55%と半数以上の企業がSDIの考えに共感していることが明 らかになった。

 SDIはソフトウエアを活用して、サーバーやストレージ、ネットワークといったITインフラを自動で運用管理しようという概念。調査では「SDIの概念 に共感している」と回答した企業が半数を超えたにもかかわらず、「実際にSDIを実現したい」と答えた企業は約15%に留まった。

3.「ネットワークは“全部入り”」、iPhone 6予約直前にKDDIが他社に対する優位性をアピール(9.12 nikkeibp)
 KDDIは2014年9月12日、同日午後4時からのiPhone 6/6 Plusの予約直前のタイミングで記者説明会を開催した。登壇した同社の石川雄三代表取締役執行役員専務は「iPhone 6/6 Plusでの最大の変化はネットワーク。KDDIは“全部入り”で、iPhone 6/6 Plusが対応するキャリアアグリゲーション、最大150Mビット/秒の速度、WiMAX 2+(TD-LTE)に全て対応する」と他社と比べた優位性をアピールした。

 ネットワーク面においてiPhone 6/6 Plusは、新たに下り最大150Mビット/秒のカテゴリー4(Cat-4)に対応した点が特徴だ。これまでのiPhone 5s/5cは最大100Mビット/秒のカテゴリー3(Cat-3)仕様だった。またiPhone 6/6 Plusは、複数の周波数帯を束ねて高速化できるキャリアアグリゲーションにも対応した。

 iPhone 5s/5cでも対応周波数帯は豊富だったが、iPhone 6/6 Plusは新たにBand 28(700MHz帯)、Band 41(2.5GHz帯)などにも対応した。日本国内で使用されている周波数帯で、iPhone 6/6 Plusが対応していないバンドは、Band 11(1.5GHz帯、KDDIやソフトバンクモバイルが利用)、Band 21(1.5GHz帯、NTTドコモが利用)程度になった。

 こうしたネットワーク面での変化で、現段階で最も恩恵を受けるのは確かにKDDIである。例えばNTTドコモは1.7GHz帯(Band 3)で最大150Mビット/秒のサービスを展開するものの、このバンドは東名阪エリアに限定されている。Band 41の2.5GHz帯は保有していない。

 ソフトバンクモバイルは、iPhone 6/6 Plusで対応したBand 41(2.5GHz帯)で、関連会社のWireless City PlanningがTD-LTE互換のAXGPサービスを展開しており、メリットがある。しかし、ソフトバンクモバイル側の周波数帯は900MHz帯など 移行作業中のバンドもあり、最大150Mビット/秒を実現する帯域の確保やキャリアアグリゲーションの展開に苦戦している。

 一方KDDIは、iPhone 6/6 Plusで使える800MHz帯と2.1GHz帯を組み合わせたキャリアアグリゲーションに対応。関連会社でありUQコミュニケーションズが2.5GHz 帯で展開するTD-LTE互換のWiMAX 2+も、iPhone 6/6 Plusで新たに対応するため、現段階におけるカタログスペック上の優位性はある。

 石川専務は同社の150Mビット/秒対応の基地局が、9月10日時点で1万局を突破したことも明らかにした。当初は年度内に150Mビット/秒対応基地 局を2万局にするとの目標を掲げていたが、「3カ月前倒しして年内に2万局を達成できる見込み」(同)という。

 なおiPhone 6/6 Plusは、新たにVoLTEにも対応した。KDDIのVoLTE対応について石川専務は「VoLTEはほとんど準備ができている。ただiPhone 6/6 Plusではアップルの考えもあり、最初は対応していない。なるべく早い時期に開始したい」とした。

 現段階でネットワーク面で優位に立っているKDDI。ただ遅かれ早かれNTTドコモやソフトバンクグループも同じカタログスペックを満たすようにネット ワーク面が進化しそうだ。
 例えばNTTドコモは2014年度内に最大225Mビット/秒のキャリアアグリゲーションを開始することを明らかにしている。既にiPhone 6/6 Plusも対応する1.7GHz帯で最大150Mビット/秒サービスを実現しているため、あえてキャリアアグリゲーションを使って最大150Mビット/秒 のサービスを展開するモチベーションは少ないかもしれないが、今後は同社が保有する豊富なバンドで様々な組み合わせのキャリアアグリゲーションを展開する 可能性がある。

 ソフトバンクグループも、移行作業が済んだエリアから900MHz帯と2.1GHz帯を組み合わせた、最大150Mビット/秒のキャリアアグリゲーショ ンを展開することを示唆している。

  もっともネットワークの実力はピーク速度だけではない。エリアの広さ、厚み、品質なども重要な指標となる。3社の端末、サービスが同質化する中で、大 きな差別化要素となるネットワークの競争は、今後ますます激化していきそうだ。

 4.iPhone 6は国内3キャリアとSIMフリー版が同時発売、6万7800円から(9.10 nikkeibp)
 米アップルは9月9日(現地時間)、サンフランシスコで「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」を発表した(関連記事:アップルが「iPhone 6」と「同 Plus」を発表、「Apple Watch」は来年発売)。日本は米国などと同様に、最初に発売される9つの国や地域に含まれており、9月12日より予約を開始、9月19日に発売する。

 本体のインタフェースにおける大きな変更点としては、電源オン/オフボタンが本体上面から右側面に移動したこと。ヘッドフォンジャックや Lightningコネクターの位置は、iPhone 5sから変更されていない。

 大型化したことで外形寸法は、iPhone 6が138.1×67.0×6.9mm、iPhone 6 Plusは158.1×77.8×7.1mmとなった。いずれもiPhone 5sより薄いものの、iPhone 6との比較では大型のiPhone 6 Plusのほうが0.2mm厚くなっている。

 重量はiPhone 6が129g、iPhone 6 Plusは172gで、現行のiPhone 5sに比べてそれぞれ17g、60g重くなっている。SIMカードの形状は従来と同じnano-SIMカードとなる。

  LTEの周波数では、20以上のバンドをサポートする。日本向けのモデルはiPhone 6が「A1586」、iPhone 6 Plusが「A1524」で、アップルのサイトには対応キャリアとしてNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの名前が挙がった。  LTEのバンドは1/2/3/4/5/7/8/13/17/18/19/20/25/26/28/29に加え、TD-LTEの38/39/40/41に 対応する。

  さらにアップルの日本語サイトでは、iPhone 6とiPhone 6 PlusのSIMフリー版の価格を掲載。9月19日午前8時より、アップルストアで発売を開始するとの記述がある。このことから、iPhone 5sではキャリアモデルから約3カ月遅れでの発売となった国内SIMフリー版を、今回はキャリアモデルと同時に発売するものとみられる。

5.2014年7月の米国スマホ利用者数、iPhoneは増加、Androidは減 少(9.8 nikkeibp)
 米comScoreは現地時間2014年9月5日、米国スマートフォン市場に関する調査結果を発表した。同年7月(5月〜7月の3カ月平均、以下同)の メーカー別加入者数(13歳以上)シェアは、米Appleと韓国Samsung Electronicsがともに増え、それぞれ1位と2位を維持した。

 Appleのシェアは42.4%で、3カ月前から1.0ポイント増えた。Samsungは同0.7ポイント増の28.4%だった。3位は韓国LG Electronicsの6.4%で、同0.1ポイント減少した。この後、米Motorola Mobilityの5.7%、台湾HTCの4.7%と続いた。MotorolaとHTCはいずれも同0.6ポイント減少した。

 スマートフォンのOS別シェアは「Android」が51.5%で首位を維持したが、3カ月前から1.0ポイント減少した。2位はAppleの 「iOS」で、シェアはメーカー別シェアと同じ同1.0ポイント増の42.4%。

 3位以降は「Windows Phone」(シェア3.6%)、「BlackBerry」(シェア2.3%)、「Symbian」(同0.1%)の順だった。このうちWindows Phoneのシェアは同0.3ポイント増えたが、BlackBerryとSymbianはそれぞれ同0.2ポイント、同0.1ポイント減少した。




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