週間情報通信ニュースインデックスno.959 2014/07/19


1.Raspberry Piを一人1台提供した小学校も登場、どこまで広がる? プログラミング学習(7.18 nikkeibp)
 小型PCボード「Raspberry Pi」やその上で動くプログラミング環境「Scratch」を取り入れたプログラミング学習に取り組む小学校や中学校が増えている。品川区立 京陽小学校は今年度から全校児童約340名を対象に、一人1台体制でRaspberry Piを配布、教科学習の理解を深めるための手段としてプログラミングを取り入れている。台東区立 柏葉中学校は継続的な取り組みを視野に入れ、ScratchやRaspberry Piを使ったプログラミング学習体験会を実施した。

 京陽小学校では、「1年生から6年生までの各学年ごとに『目指す児童像』を定め、それを実現するための手段として、プログラミング学習を取り入れた各教 科ごとのカリキュラムを作成している」(守田由紀子校長)という。プログラミング学習そのものを目的にするのではなく、教科学習の理解を深めるための手段 としてプログラミングを取り入れているのが特徴である。

 2014年7月9日には小学3年生の理科の授業での取り組みが公開された。この理科での授業では、「創造力、言語能力を高め、自分の考えを発信できる児 童」を目指すために、プログラミング学習を取り入れている。公開授業では、ゴムの動きを理解するためのモデル化とシミュレーション(仮説検証とその可視 化)でScratchプログラミングを導入した。

 具体的には、ゴムの引っ張る長さを変えたときに反発力がどう変わるのかを児童に予想してもらい、それをScratchで作成したプログラムで検証した。 公開授業ではここまでだったが、その次の授業では実際にゴムを使って現実の結果を確認するという。

2.ローソンや日通がAWSへ全面移行、AWS Summitで明らかに(7.18 nikkeibp)
 ローソンや日本通運が、業務系システムの「Amazon Web Services(AWS)」への全面移行を進めていることが分かった。アマゾン データ サービス ジャパンが2014年7月17、18日に東京都内で開催したイベント「AWS Summit Tokyo 2014」で明らかになった。ローソンの加茂正治専務執行役員(写真1)は、「ベンダーやハードウエアのロックインを避けるためにAWSへ全面移行する」 と語った。

 ローソンは2016〜2018年にかけて、SCM(サプライ・チェーン・マネジメント)とCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)を統 合した次世代基幹系システムを開発する予定。この新システムをAWS上で稼働する。加茂専務によればSCMとCRMを統合する目的は「店舗のヘビーユー ザーを増やすこと」で、顧客動向分析に基づく品揃えに沿った、機動的な物流管理を目指すという。

 情報系や開発系、本部系、EC(電子商取引)系の各システムもAWSへ順次移行するほか、現在は各店舗ごとにサーバーを設置している店舗系システムにつ いてもAWSに移行する予定である。 加茂専務は、「ベンダーロックインから逃げ出すためにAWSへと全面移行することを決めたが、その一方で“AWS ロックイン”に対する懸念もある。どのようにすればロックインを回避できるか考えながら、全面的なシステム切り替えを目指す」と述べている。

3.日本エイサー、国内初のChromebookを発売(7.18  nikkeibp)
 日本エイサーは、「国内初」(同社)となる米グーグルの「Chrome OS」を採用したノートパソコン“Chromebook”「Acer Chromebook C720」を2014年7月16日発売した。特約販売店で取り扱う法人および教育機関向けモデルで、店頭販売は行わない。価格はオープン。

 Chrome OSは、Linuxカーネル上でWebブラウザー「Chrome」が動作するウインドウシステムを搭載したOS環境で、Googleドライブなどグーグル の各種Webサービスを利用できる。サンドボックスやデータ暗号化などセキュリティ機能も強化した。常に最新版に自動アップデートされる。

 C720は、11.6型WXGA(1366×768ドット)液晶とCeleron 2955Uプロセッサーを搭載。メインメモリーは4GB、ストレージは16GB SSD、光学ドライブは非搭載。Chrome OS向けにファインチューンし、常に7秒以下で起動できる。バッテリー駆動時間は約8.5時間。本体寸法は幅288×奥行き204×高さ19.05mm、 重さは約1.25kg。

4.IBM、意外な提携で企業向けiPadを販売へ(7.18 nikkeibp)
 米Appleと米IBMは現地時間2014年7月15日、企業向けの「iPhone」と「iPad」の提供に関して提携することを発表し た。各種業界向けに特化したアプリなどのソリューションを100種類以上用意する。Appleにとっては、収益性の高いエンタープライズ市場への強力な販 路を手にしたことになる。これまでWindowsパソコンの牙城だった領域だ。

 両社はiPhoneとiPad向けに「IBM MobileFirst for iOS」の名称でソリューションを共同で構築する。両社の提携というと、IBM設計のプロセッサ「PowerPC」の時代を思い起こす。Appleのパソ コン「Macintosh」がかつて搭載していたプロセッサだ。

 両社は、デバイス管理、セキュリティ、アナリティクス、モバイル統合などの面でIBMのクラウドサービスを活用するアプリを共同で提供する。小売り、医 療、金融、旅行、運輸、通信、保険など、個別の業界向けのアプリを用意する。また、デバイスのアクティベーションと管理のための新しいパッケージ型サービ スをIBMが提供する。

5.2014年7月スマートフォンつながりやすさ満足度、auがトップ(7.18  nikkeibp)
 ICT総研は2014年7月18日、2014年7月時点におけるスマートフォンのつながりやすさ満足度に関する調査結果を発表した。調査対象は、NTT ドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルのユーザーで、LTE対応のiPhone 5s、iPhone 5c、Androidスマートフォンのいずれかを利用する7500人。Webアンケートを活用して7月11日〜15日に調査を行った。

 調査の結果、満足度がトップだったのは70.5ポイントを獲得したauだった)。アンケートで「満足」と回答した割合が23.2%、「どちらかと言えば 満足」とした割合が48.5%で、あわせて7割の利用者が現時点の「つながりやすさ」に満足していることが分かった。OS別に見ると、iPhone 5s/5c利用者の満足度が74.8ポイント、Androidの利用者が68.7ポイントと、iPhone 5s/5c利用者の満足度が約1割高かった。

 NTTドコモは、満足度66.9ポイントで次点となった。「満足」と回答した割合が17.7%、「どちらかと言えば満足」と回答した割合が48.0% と、合わせて66%の利用者が満足している。OS別では、iPhone 5s/5c利用者の満足度が71.8ポイントで、Android利用者の満足度が66.2ポイント。不満点として、「混雑している場面で切断してしまう」 (8.0%)、「混雑している場面でXiにつながることが少ない」(6.0%)などが挙がっており、これが満足度トップを逃した要因の一つであると考えら れる。

 ソフトバンクは、満足度59.5ポイントという芳しくない結果だった。「満足」と回答した割合が13.7%、「どちらかと言えば満足」と回答した割合が 38.9%と、半数以上の回答者が満足しているものの、全体の2割以上が「不満」、「どちらかと言えば不満」と答えている。OS別では、iPhone 5s/5c利用者の満足度が61.4ポイントで、Android利用者の満足度が55.8ポイント。不満要因としては、「旅行先や地方でインターネットに つながりにくい」(20.8%)、「混雑している場面でインターネットにつながりにくい」(18.2%)などの割合が高かった。





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