週間情報通信ニュースインデックスno.953 2014/06/07

1.SCSK、どんな電話でも使えるクラウド型コールセンターを販売(6.6 nikkeibp)
 SCSKは2014年6月6日、コールセンター機能をクラウドで提供するサービス「transera」(トランセラ)を発表した。6月1 日から販売開始している。主な特徴は、オペレーターが利用する電話回線の種類を問わないことと、顧客からの電話を適切なオペレーターへと割り振る仕組みに 工夫を凝らしたこと。

 価格(税別)は、1席当たり月額1万1550円(10席で1年間利用した場合)から。販売目標は、2014年度に20社。ソフトウエアの開発とクラウド サービスの提供会社は、米Transera Communications(写真1)。SCSKは、販売/サポートを手がけるとともに、国内の電話回線を使うためのゲートウエイ機能を運営する。

 transeraは、インターネットと電話さえあれば使えるコールセンターサービスである。電話の種類を問わず、Webブラウザーからログインするだけ で電話を受けられる。PBX(構内交換機)や公衆回線、オペレーターの携帯電話など、既設の電話システムをそのまま利用できる。他のACD(着信した電話 の自動分配)装置に対して電話を分配するオーバーレイ型の分配も可能。

2.ソフトバンクのSprintが320億ドルでT-Mobile買収、大筋合意と の報道(6.6 nikkeibp)
 ソフトバンク傘下の米SprintがドイツDeutsche Telekomの米国子会社T-Mobileを買収することで大筋合意したと、複数の米メディア(New York TimesやForbesなど)が現地時間2014年6月4日に報じた。買収額は約320億ドルで、取引は現金50%、株式50%で行われるという。両者 は最終合意に向けて細かい条件について調整を進め、来月にも発表すると見られる。

 関係者からの情報によると、SprintはT-Mobileの株式1株につき約40ドルを支払う。1株40ドルという金額は、6月4日の終値より17% 高い。

 交渉が破談になる可能性は残っているが、両社合併が実現すれば、米国1位の米Verizon Communicationsおよび2位の米AT&Tに対抗する大規模キャリアが誕生する。買収計画が撤回された場合、SprintはT-Mobileに 現金10億ドル以上の違約金を支払う。

 買収成立には米連邦通信委員会(FCC)、米司法省(DOJ)など米当局の承認を得る必要があるが、Bloombergは、承認獲得の確率を 30〜40%とするフランスのアナリストの意見を紹介している。

3.中国国営テレビ、ニュース番組で「Windows 8」を批判(6.5 nikkeibp)
 米Wall Street Journalは現地時間2014年6月4日、中国の国営テレビ局がニュース番組の中で、米MicrosoftのOS「Windows 8」を批判したと報じた。

 放送があったのは6月4日の正午過ぎ。中国中央電視台(中国中央テレビ:China Central Television)が、番組の一部でWindows 8を取り上げ、同OSのセキュリティに対して疑問を投げ掛けたという。番組では専門家とされる複数の人物が、OSメーカーは電話番号や銀行口座情報を含む ユーザーのデーターを入手することが可能と話したとし、「OSをコントロールする人なら誰でも、そのコンピュータを使うユーザーのすべてのデータをコント ロールできる」と伝えた。また、Microsoftが米政府と連携し、サイバースパイ行為を行ったと主張する専門家の話も伝えた。

 Wall Street Journalによると、中国では、米国家安全保障局(NSA)の元契約職員Edward Snowden容疑者が、米当局の情報収集活動を暴露して以来、こうした話題がセンシティブなっている。Microsoftのような米企業は、今後さらな る反発に直面する可能があるという。
 
 米当局は今年5月、中国人民解放軍の将校をサイバー攻撃の容疑で起訴したが、それ以来、米国と中国は対立を深めている。

4.写真で見るアップル基調講演、OS XとiOS 8はここが変わった(6.3 nikkeibp)
 米アップルは2014年6月2日から6日まで、開発者向け会議「Worldwide Developers Conference 2014」(WWDC 2014)を開催している。初日の午前10時からは恒例の基調講演を実施。ティム・クック最高経営責任者(CEO)が登壇し、iPhone用の新OS 「iOS 8」やMac用の新OS「OS X Yosemite」、iOSアプリ用のプログラミング言語「Swift」などを発表した。新型iPhoneや新型MacBook Air、ウエアラブルデバイスなどの新しいハードウエアは登場しなかった。
●OS X Yosemiteは、従来の画面レイアウトを踏襲しつつ、iOS 7似のフラットデザインに一新された
●検索機能のスポットライトは、検索窓が画面の中央付近に大きく表示されるようになったうえ、コンピュータ内に保存したソフトウエアやデータのみならず、 インターネット上の情報も検索できるようになった
●iCloudは「iCloud Drive」に進化し、ユーザーが自由にデータをアップロードして様々なデバイスと共有できるようになった。ユーザーには5GBの容量が無料で与えられる
●iCloud Driveに保存したデータは、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスに加え、Windowsパソコンとも共有できる
●ワイヤレスでのファイル交換が可能になるAirDropは、晴れてOS XデバイスとiOSデバイス間で相互にデータをやり取りできるようになった
●新機能の「Instant Hotspot」は、自分のiPhoneが近くにある場合にテザリングを簡単に実行する機能だ。iPhoneの電波状況やバッテリー残量もMac側から確 認できる
●Webサイトやメールに書かれた電話番号を選択すると、自分のiPhoneで電話できる機能を新たに追加した。気になる飲食店を見つけた際も、ワンタッ チで予約の電話ができる
●自分のiPhoneにかかってきた電話をMacで受ける機能も搭載した。iPhoneが充電中などで手元になくても、慌てて探さずに済むのが便利だ
●ホームボタンをダブルタップして最近利用したアプリの一覧を表示させた際、上部に最近連絡を取った人の一覧を表示する。電話やメッセージの送信が素早く できる
●ウエアラブルデバイスなどの健康管理機器から取得できる情報をiOSデバイスで一元管理する「HealthKit」も新たに搭載した
●取得したデータを基に、医師などの専門家のアドバイスを受ける機能も盛り込まれた
●家族で複数のiOS端末を所有している場合、子どもの端末を親が管理できる「Family Sharing」も追加された
●管理しているiOS端末がどこにあるかを地図上に表示でき、子どもの居場所も簡単に把握できる

5.Hadoop超える機械学習向きのビッグデータ処理基盤、Spark 1.0が正式公開(6.2 nikkeibp)
 米Apache Software Foundationは、ビッグデータ処理を分散クラスター上で高速に実行できる処理基盤「Spark 1.0」を2014年5月30日(米国時間)に公開した。

 HDFSを介してストレージ経由のやり取りが多くなるHadoopと比べて、インメモリー処理を主体とするSparkでは、より高速で低遅延の分析が可 能となる。次世代のビッグデータ処理基盤として期待が集まっているフレームワークである。

 SparkではHadoopと同じく、処理対象となるビッグデータをHDFSから読み取ることができるが、以後の処理は基本的にインメモリーで行う。こ のため、機械学習やグラフ計算のように繰り返し型の計算が多い処理を、Hadoopよりも高速に実行できる(関連記事:NECがビッグデータの機械学習を 高速化する技術を開発、インメモリー処理やMPIを導入)。

 Sparkは、もともと米University of California BerkeleyのAMPLabが開発したオープンソースソフト(OSS)である。現在はAMPLabから独立したベンチャー企業である米 Databricksなどが主体となって、世界で100人以上の技術者が活発に開発に関わっている。


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