週間情報通信ニュースインデックスno.951 2014/05/24

1.Solid」にオライリー氏が登壇、「センサーが新しいUIを創り出す」(5.23 nikkeibp)

 2014年5月22日(現地時間)、インターネットによる変革をテーマにした専門イベント「Solid 2014」の基調講演に、主催者であるオライリーメディアの創設者であるティム・オライリー氏が登壇した。

 同氏は、このところ話題を集めているIoT(Internet of Things)のインパクトに関して、「たくさんのセンサーが、新しい種類のユーザー・インタフェースを創り出している」と表現した。
 その例として取り上げたのが、タクシーの配車システム「Uber」。同氏によれば、Uberは単なるスマートフォンのアプリケーションではなく、タク シーの利用者と運転手をつなぐネットワークであり、GPSや課金システムなどの要素を統合したシステムだというのである。その結果、ユーザーには「スマー トフォンでタクシーを呼び出して自宅で待つ」「支払いは事前登録のクレジットカード経由で自動課金され、降車時の手続きが不要になる」という新しいユー ザー体験がもたらされるというわけだ。

 続けて、クラウド上のストレージサービスを提供する米Box創業者のアーロン・レヴィ氏による「Uberとは、“世の中はこうあるべき”とするものを作 るための35億ドルの授業料である」というツイートを引用。その重要性を強調した。
 
 オライリー氏は、こうした新しいユーザー・インタフェースやユーザー体験を創り出したサービスとして、レストランでの支払い手続きを不要にする 「COVER」や、自分の預けた荷物をネット上で管理できる貸し倉庫サービス「MakeSpace」を挙げた。  同氏は「自分たちが解決できる問題を考え、新しい技術を採用し、この世界をよりいい場所にしていこう」と呼びかけて講演を締めくくった。

2.Apple、6月2日のWWDC基調講演で「iOS 8」「OS X 10.10」を発表へ(5.23 nikkeibp)
 米Appleは現地時間2014年6月2〜6日、恒例の開発者カンファレンス「Worldwide Developers Conference(WWDC)2014」を開催する。今回も、CEO(最高経営責任者)のTim Cook氏をはじめとする同社幹部が基調講演に登壇し、「iOS」と「OS X」の最新バージョンを発表する見通しだ。過去の例にならえば、ハードウエアの新製品も発表すると見られる。

  Appleの例年の日程から考えると、同社は今回のWWDCで「iOS 8」と「OS X 10.10」を発表し、少なくとも一方(おそらくiOS)のプレリリース版のコードをカンファレンスの参加者に提供したうえで、秋にこれらの新OSを正式 リリースするという運びになると見られる。過去3回は、6月のWWDCのタイミングで開発者にiOSのSDKを提供し、秋(2011年は10月、2012 年と2013年は9月)に「iPhone」の新機種を発表した。

3.シスコがNTT系のディメンションデータと提携、IoTを見据え自社ブランドの クラウドを世界展開(5.22 nikkeibp)
 米シスコシステムズは、南アフリカのNTTグループ子会社であるディメンションデータとInternet of Things(IoT)関連で提携した。
 シスコが2014年5月19日から米国で開催中の同社イベント「Cisco Live 2014」において、同社Development and Sales担当のPresidentであるRobert Lloyd氏が基調講演に立ち、明らかにした。
 ディメンションデータが世界中の10あるデータセンターから提供しているパブリッククラウドサービス(IaaS)を、シスコのプライベートクラウド向け 技術と組み合わせ、シスコのブランドを冠してパートナー経由などで売る。パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせる、いわゆる「ハイブリッ ドクラウド」に向けたソリューションである。
 主に新興国市場における中規模のサービス提供事業者を狙う。シスコは現在2種類のハイブリッドクラウドサービスを検討中で、90日以内にグローバル規模 でこれらを投入するという。

4.企業向けストレージサービス「Box」の日本語版が開始、三菱地所などが導入 (5.20 nikkeibp)
 企業向けストレージサービス「Box」を提供するボックスジャパンは2014年5月20日、日本での事業展開を本格的に開始したと発表した。またコニカ ミノルタ、サンリオエンターテイメント、ディー・エヌ・エー、日揮、ファミマ・ドット・コム、三菱地所、早稲田大学がBoxを導入することを明らかにして いる。

 米Boxのアーロン・レヴィ共同創業者兼CEO(最高経営責任者)は都内で開催した記者会見で、「ユーザーとIT部門双方が満足するソリューションを提 供する」と強調した。Boxは、PCやスマートフォン、タブレットなどクライアント端末のデータとクラウド上のデータとを自動同期するタイプのストレージ サービスである。競合としては「Dropbox」や「Google Drive」「Microsoft OneDrive」などがある。その中でもBoxは「企業ユーザーに特化し、セキュリティ機能を強化した」(レヴィCEO)点が特徴だとする。

 Boxの米本社には伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、マクニカ、三井情報、三井物産USAが出資している。また2013年下期から伊藤忠テクノソリュー ションズやマクニカネットワークス、三井情報が日本市場での代理店として、Boxの販売活動を始めている。今回は、ユーザーインタフェースやWebサイト の日本語化が完了したことや、NTTコミュニケーションズやコニカミノルタ、サイボウズの3社がBoxをプラットフォームとした情報共有ソリューションな どを提供するパートナー企業となったことなどを発表している

5.「データサイエンスチームに必要な3つのスキル」、ガートナー リサーチのカート氏が講演(5.23 nikkeibp)
 良いデータサイエンスチームを作るための条件に、3つの重要なスキルがある――。
 ガートナー リサーチ リサーチ ディレクターのリサ・カート氏は2014年5月23日、都内で開催された「ガートナー ビジネス・インテリジェンス&情報活用 サミット2014」でこう強調した(写真1)。
 カート氏は、「データ・サイエンス・チーム編成の要締」と題したセッションに登壇。主要なデータサイエンス手法や、データサイエンスチームの編成を成功 させるための方法について解説した。
 カート氏は冒頭で、データサイエンスで広く使われている回帰分析や親和性分析などの手法を紹介。米アマゾン・ドット・コムが手掛けるEC(電子商取引) サイト「Amazon.co.jp」などでデータサイエンスが活用されていることを例にとり、データサイエンスの重要性を強調した。
 続いてカート氏は、良いデータサイエンスチームを作るためには3つのスキルが必要だと説明。「一つめは、複雑な大量のデータを扱える『データ管理』のス キル。二つめは、様々な問題に対して適切な手法を用い、モデル診断ができる『アナリティクス・モデリング』のスキル。三つめは、分析結果をビジネスの意思 決定に生かせる『ビジネス分析』のスキルだ」(カート氏)。

 一方、こういった全てのスキルを持ったデータサイエンティストはいないとした上で、「強固なデータサイエンスチームを作るには、互いのスキルを補完し合 えるメンバーを集める必要がある」と説明した。 「データサイエンティストは様々なバックグランドを持ち、分析手法も人によって多種多様だ。だが、データ からナレッジを引き出すという共通目標さえ認識していれば、チームとしてうまく機能する。このことを、今後データサイエンスチームを編成する際に生かして ほしい」とカート氏は述べ、講演を締めくくった。

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