週間情報通信ニュースインデックスno.950 2014/05/17

1.メガバンクを含む国内5銀行が標的、ネットバンクを狙う「MITB攻撃」 (5.16 nikkeibp)

 セキュアブレインは2014年5月16日、国内のオンラインバンクを狙った「MITB(マン・イン・ザ・ブラウザー)攻撃」で使われているウイルスの解 析結果を発表した。ウイルスの挙動を解析したところ、メガバンクを含む国内5銀行のオンラインバンクをターゲットにしていることが明らかになったという。

 オンラインバンクのユーザーを狙ったサイバー攻撃が相次いでいる。従来は、ウイルスを使って偽のパスワード入力画面などを表示する「Webインジェクト 攻撃」が主流だった。攻撃者は、偽画面に入力させたパスワードなどを盗み、不正送金に悪用する。

 最近では、MITB攻撃も確認されている。例えば三井住友銀行は5月12日、同社のオンラインバンクにおいて、MITB攻撃による不正送金被害が発生し たことを明らかにしている。
 MITB攻撃とは、PCなどに感染したウイルスが、WebブラウザーとWebサイトなどとの通信を盗聴し、一部を改ざんするサイバー攻撃のこと。リアル タイムで不正送金などを行うので、一定期間のみ有効なワンタイムパスワードを使っていても被害に遭う危険性がある。

2.iOSアプリの一括購入/配布ができるSaaS型MDMサービス(5.16  nikkeibp)
 インヴェンティットは2014年5月15日、SaaS型のMDM(モバイルデバイス管理)サービス「MobiConnect for Business」の新版「バージョン17」を発表、同日提供を開始した。新版では、iOSアプリを企業が一括購入できる仕組み「Volume Purchase Program」(VPP)と、Windows 8.1が標準で備えるMDM連携機能「Open MDM」を使えるようにした。

 MobiConnect for Businessとは、スマートデバイス(iOS/Android)とWindows 8/8.1端末を対象としたMDMサービスである。管理サーバー機能を年額制のSaaSとして提供する。管理対象デバイスには、原則として専用のエージェ ントをインストールして使う。主な機能は、端末紛失時のデータ漏えい対策(リモートロック/消去)、インベントリー管理とソフトウエア配布、アプリケー ションの利用制限、など。

 新版では、iOSアプリを企業が一括購入できるようにした。米Appleが提供するVPPと呼ぶ仕組みを利用する。これにより、企業内でまとめて購入し たApp Storeのアプリケーションを、従業員にライセンスを割り当て利用させることが可能になる。割り当てたライセンスは、従業員が退職した際などに回収し、 別の従業員に新たに割り当てることもできる。同機能を使うためには、オプションの「App Square」の契約が必要になる。

3.Xiaomi、Tegra K1搭載の7.9型タブレット「Mi Pad」を発表(5.16 nikkeibp)
 中国Xiaomi(小米科技)が7.9インチディスプレイのタブレット端末「Mi Pad」を発表したと、複数の海外メディアが現地時間2014年5月15日に報じた。現時点でXiaomiのWebサイトで確認できる情報は限られている が、ディスプレイは米Appleの「iPad mini Retinaディスプレイ」と同じ7.9インチ(解像度は2048×1536ドット)で、米NVIDIAの「Tegra K1」プロセッサを搭載する。

 Mi Padは米Googleの「Android」をベースにした独自UI「MIUI」を採用し、RAMメモリーは2Gバイト。Wi-Fi接続のみ対応する。ス トレージ容量は16Gバイトと64Gバイトの2種類を用意し、希望小売価格はそれぞれ1499人民元と1699人民元。リリースは来月を予定している(米 TechCrunchの報道)。

4.ケイ・オプティコムが全国向けの新モバイルサービス、auの4G LTE使うデータ通信と音声、端末をセット(5.15 nikkeibp)
 ケイ・オプティコムは2014年5月15日、LTEのデータ通信と音声通話、端末(スマートフォン)を提供するモバイルサービス「mineo(マイネ オ)」を発表し、先行予約を開始した。サービス開始は6月3日。LTEを使う高速データ通信、音声通話、端末の中から、必要なものだけ選ぶことも全部選ぶ こともできる。ケイ・オプティコムは近畿2府4県と福井県の一部でFTTHなどを提供する通信事業者だが、mineoはWebサイトを通じて全国向けに販 売する。

 この日開催したサービス発表会で、藤野隆雄・代表取締役社長は「本当に必要な内容を、安心して適正価格で利用できるサービスになっている」と説明。「モ バイル市場で、既存メガキャリア、データ通信主体の既存MVNOとは異なるLCMC(Low Cost Mobile Carrier)という新しいカテゴリを形成していきたい」と説明した。

 mineoの料金体系は4分類できる。まず提供内容は、データ通信のみの「シングルタイプ」とデータ通信と音声通話が可能な「デュアルタイプ」の2種 類。月額基本料金は、シングルタイプが980円(税抜き、以下の価格表記も同様)。デュアルタイプが1590円。そして、両タイプに「SIMのみ」 「SIMと端末のセット(端末セット)」という2種類の提供形態がある。端末セットで購入する場合は、端末の分割払い代金2000円を加算する。合計額は シングルタイプがSIMのみ980円、端末セット2980円。デュアルタイプはSIMのみ1590円、端末セット3590円である。

 LTEを使う高速データ通信に関して、ケイ・オプティコムはKDDIの回線網とレイヤー2で接続するMVNOとしてmineoを提供する。これは、機器 間通信などを除く個人向けモバイルサービスにおいて、MVNOでは初めてだという。ユーザーは、月に1GBまでau 4G LTEを使って高速に通信できる。au 4G LTEは800MHz帯と2GHz帯を使用し、通信速度は800MHz帯を使うときは下り最大75Mbps 、2GHz帯を使うときは下り最大150Mbps。1GBの上限に達した場合は、最大200kbpsに制限される。高速通信は、100MBあたり150円 で追加利用できる。

 音声通話はMNPに対応し、番号を変えずに利用できる。オプションで、転送電話や留守番電話などに対応する。またmineoでは、050番号を使うIP 通話アプリケーションの「LaLa Call」を無料で提供する。LaLa Callを使えばより通話料を抑えられる。

  SIMのみを購入する場合、端末は自分で調達する。SIMは、microSIMとnanoSIMから選べる。端末に関してはauと同じ周波数を使用で きるものが必要で、サービスのWebサイトで動作確認をした端末の一覧を公開している。また夏以降、新プランと新端末を含むより多くの選択肢を紹介する予 定としている。

5.ドコモがLTE使う音声通話「VoLTE」を正式発表、6月下旬開始(5.14  nikkeibp)
 NTTドコモは2014年5月14日、都内で2014年夏モデル発表会を開催し、国内初となるLTEを利用した音声通話機能「VoLTE」(ボルテ、 Voice over LTE)を正式発表した。

 発表会にはNTTドコモ代表取締役社長の加藤薫氏が登壇、2014年夏モデルの一部対応機種を利用するユーザー向けに、6月下旬より国内初のサービスと してVoLTEを提供することを発表した(写真1)。VoLTEは発表会の冒頭で大きく取り上げられ、展示会場にも大きなロゴが配置されるなど、夏モデル 発表会の目玉となる新機能となった(写真2)。

 VoLTEは、LTEネットワークを利用した通話サービスとなる。従来の回線交換(3G)による音声通話とは異なり、LTEの高速な通信速度を生かすの が特徴となる。加藤氏はVoLTEの優位性として「高音質通話」「スピーディな発着信」「高速マルチアクセス」「ビデオコール」の4点を挙げた。

 高音質通話について、VoLTEでは音声周波数帯域が広く、通話中の音声がクリアになるという。具体的には周波数帯域が3Gでは 300Hz〜3.4KHzだったのに対し、VoLTEでは50Hz〜7KHzに広がる。プレゼンテーションおよび展示会場でのデモンストレーションでは、 従来の音声通話がややくぐもった声になるのに対し、VoLTEによる音声通話ではより明瞭になっていることを示していた。



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