週間情報通信ニュースインデックスno.945 2014/03/29

1.理研、「京」の100倍の演算性能持つスパコンの開発を開始、総事業費1400億円(3.29 nikkeibp)

 理化学研究所(理研)は2014年3月28日、「京」の100倍の演算能力を持つエクサスケール(1エクサFLOPS級)のスーパーコンピュータの開発 を4月1日から始めると発表した。
 文部科学省が推進する「エクサスケール・スーパーコンピュータ開発プロジェクト」に基づくもの。理研は東京大学の石川裕教授をプロジェクトリーダーに、 ハードウエアとアプリケーションソフトを一体的に開発(Co-design)する。
 文部科学省の資料によれば、ポスト「京」のアーキテクチャは汎用ノードと演算加速用コプロセッサが協調するもので、消費電力は「京」の約3倍となる 30M〜40MW。総事業費は約1400億円、うち国費分は1100億円である。

2.「なぜウエアラブル機器に取り組むのか」、NRIやリクルートなどがピッチ (3.28 nikkeibp)
 2014年3月25日から26日まで都内で開催されたウエアラブルデバイスの専門イベント「Wearable Tech Expo in Tokyo 2014」では(関連記事)、野村総合研究所(NRI)、NTTドコモ、オムロンヘルスケア、リクルートテクノロジーズ、ゼンリンデータコムの各社がウエ アラブルデバイスの活用事例や自社製品などを約10分間で説明するショートプレゼン(ピッチ)を実施した。ITを使ったシステムをユーザーやグループの事 業会社に提供する立場にあるNRIやリクルートテクノロジーズがウエアラブルデバイスを取り上げている点が興味深い。

 NRIがプレゼンしたのは、米Googleのメガネ型デバイス「Google Glass」と、ビッグデータなどを組み合わせた未来の店舗サービスやマーケティングを想定したシステム。具体的には次の3点を紹介した。(1) Google GlassとBluetooth Low Energy(BLE)対応機器との組み合わせによる「O2Oデジタルクーポン」、(2)Google Glassと画像処理・認識ライブラリ「OpenCV」を活用した商品認識や口コミ確認、(3)Google GlassとNTTドコモの携帯電話網から取得する人口統計情報「モバイル空間統計」を使った「街スカウター」である。

 (3)の街スカウターはGPSとも連動し、自分がいる場所、向いている方向の人口統計をGoogle Glass内に表示して確認できるもの。Google Glassを装着している人がいる場所や時間帯、向いている方向の同時間帯にいる人の平均人口数、男女および年代の構成比などを表示できる。

3.Microsoft、iPad向けOfficeアプリケーションを無償提供開始 (3.28 nikkeibp)
 米Microsoftは現地時間2014年3月27日、米Appleのタブレット端末「iPad」向けに同社のオフィススイート「Microsoft Office」を提供すると発表した。同日より「Microsoft Office for iPad」アプリケーションをAppleの「App Store」で無償公開する。

 Office for iPadは「Word for iPad」「Excel for iPad」「PowerPoint for iPad」で構成される。iPadユーザーはこれらアプリケーションにより、Word文書、Excelスプレッドシート、PowerPointで作成した プレゼンテーションを閲覧できる。「Office 365」にサブスクリプション登録していれば、iPad上で新規作成および編集も行える。

 Microsoftは「Office for iPadはまさにOfficeユーザーが慣れ親しんだルック&フィールを提供するが、iPad独自のタッチ操作や機能に合うよう一から構築した」と説明し ている。
 Office for iPadは日本語を含む29言語に対応し「iOS 7.0」以降を搭載するiPadで利用可能。

 これまで、特にOfficeに関してはWindows優先を貫いてきたMicrosoftにとって大きな方針転換だと複数の米メディア(Wall Street JournalやBusinessweek)は報じている。

 またMicrosoftは、これまでOffice 365サブスクリプション登録者のみ対象に提供していたAppleの「iPhone」および米Googleの「Android」スマートフォン向けモバイ ルアプリケーション「Office Mobile for iPhone」「Office Mobile for Android」を、一般向けに無償公開すると発表した。Office 365サブスクリプション無しでWord、Excel、PowerPointドキュメントを閲覧できるほか、無料のMicrosoftアカウントがあれば 作成および編集が行える。

 同社はさらに、iPad向けに最適化した「OneNote」「Dynamics CRM」「Dynamics AX」「Bing」「Lync」「Outlook Web Access」「OneDrive」「OneDrive for Business」「Yammer」「Skype」アプリケーションも公開した。

 そのほか、企業がデバイス、ID、アクセス権限を管理し、企業資産を保護するためのクラウドサービス「Enterprise Mobility Suite(EMS)」も発表。「Windows Intune」「Azure Active Directory Premium」「Azure Rights Management Services」などが含まれ、5月1日に提供を開始する。

4.横浜赤レンガ倉庫で無料Wi-Fi、ランプサーブのLED可視光通信活用(3. 28 nikkeibp)
 「可視光通信」の研究開発ベンチャー企業であるランプサーブ(那覇市)は2014年3月27日、横浜市の観光スポット「横浜赤レンガ倉庫」でLED(発 光ダイオード)通信の実証実験を実施すると発表した。実施期間は4月14日から10月31日まで。横浜市と、1号館を運営する横浜市芸術文化振興財団、2 号館を運営する横浜赤レンガ(三菱商事とキリンホールディングスの合弁企業)が協力する。

 実証実験では、横浜赤レンガ倉庫1号館・2号館とその周辺の屋外で、無料の公衆無線LAN(Wi-Fi)サービスを提供する。屋内外に設置する無線 LANアクセスポイント間の通信に、ランプサーブの光通信技術を使う。

 青色LEDの発光・受光によって100mの距離を接続し、200Mbpsの速度で通信する。実証実験では、太陽や他の人工物などの発光に左右されずに、 安定的にサービスを提供できるかどうかを検証する。

5.NECが仮想サーバーとOpenFlow仮想スイッチの配備や設定を一元化 (3.27 nikkeibp)
 NECは2014年3月27日、仮想サーバーと仮想スイッチの両方を同一のツールから一元的に配備して設定できるようにしたクラウド運用製品群 「IaaS運用自動化ソリューション」(写真)を発表、同日提供を開始した。Windows Serverの運用ソフトであるSystem Centerの画面から、Hyper-V仮想サーバーに加えてOpenFlow仮想スイッチの配備や設定ができるようになる。

 IaaS運用自動化ソリューションは、仮想サーバーと仮想スイッチの配備と設定を自動化できるようにしたシステム製品である。米Microsoftの Hyper-V環境とNECのOpenFlow製品群を組み合わせ、これらを連携させるための連携モジュールを新規開発して同こんした。連携モジュールを 組み込んだクラウド運用管理ソフトの画面から、仮想サーバーとOpenFlow仮想スイッチを配備/設定できる。

 製品の構成要素(最小構成)は、以下の通り。Hyper-V仮想サーバー環境「Windows Server 2012 R2 Standard」、クラウド運用ソフト「System Center 2012 R2 Virtual Machine Manager」、連携モジュール「VSEMプロバイダー」、Hyper-V仮想スイッチをOpenFlow対応にする拡張ソフト「UNIVERGE PF1000」。OpenFlowコントローラー機器「UNIVERGE PF6800」、OpenFlow物理スイッチ機器「UNIVERGE PF5220」。最小構成時の価格(税別)は、520万円から。



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