週間情報通信ニュースインデックスno.944 2014/03/22

1.世界的にも異例、バチカン図書館がNTTデータと23億円の大型契約(3.20 nikkeibp)

 NTTデータは2014年3月20日、バチカン市国のバチカン図書館が所蔵する文献のデジタル化プロジェクトを受注したと発表した。受注額は約23億 円。3000冊の文献を、NTTデータが提供するデジタルアーカイブシステムで管理できるようにする。バチカン市国が民間企業と大型の有償契約を締結する のは、世界的にも珍しいという。

 バチカン図書館は、2世紀から20世紀にかけて執筆された約8万冊、4000万ページに及ぶ手書きの文献を所蔵する。同館はこれら全てをデジタル化し、 長期保存する計画を立てている。バチカン図書館とNTTデータは約23億円で初期契約を結び、まずは4年間で約3000冊をデジタルアーカイブ化。順調に 進めば、残りの文献についても取り組む予定だ。

 文献のデジタル化から、デジタルアーカイブシステムの構築、メタデータの付与・管理、検索アルゴリズムの開発までを、トータルでNTTデータが手掛け る。バチカン図書館はデジタル化した文献をWebサイト上で公開し、学術、美術、教育分野における活用を促す。

 日本の国立国会図書館向けに、デジタルアーカイブシステムを提供した実績が評価されたという。NTTデータは、国立国会図書館向けのプロジェクトを手掛 けた第三公共システム事業部を主体に、NTTデータイタリアなどと連携して、プロジェクトに取り組む。

2.「システム偏重のセキュリティはダメ。」――奈良先端の山口教授(3.20  nikkeibp)
 Webアプリケーションのセキュリティ情報を公開するOWASPが主催する国際会議「AppSec APAC 2014」が2014年3月17〜20日、東京の御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターで開催中だ。3月19日から始まったカンファレンスでは、冒頭 のキーノートに奈良先端科学技術大学院大学の山口 英教授が登壇。システム保護偏重になりがちな国内の情報セキュリティの考えは間違いであり、担当者はデータ保護を実践すべきだと訴えた。

 山口氏は、企業のビジネスがグローバル化するなかで、コンピュータネットワークは不可欠とした。ただ多くのシステムは、一般化しており、壊れたら代替品 をすぐ用意できる環境になったという。しかし、システム上で扱うデータやそれを活用するノウハウは代替が存在せず、守るべきものはデータだと強調した。

 世界的にはデータ保護の重要性が広く認識されているが、日本ではそれが数段遅れている。例えば、OECD(経済協力開発機構)の調査によれば、日本は、 データを保護するための暗号化への投資において、先進国のなかで最下位に近いという。「システムを保護すればデータは守られる」という思い込みによって、 データ保護が軽視されてきた結果であり、そのため、アプリケーション開発者が暗号化に対するノウハウを持ち合わせていないという弊害も引き起こしている。

 昨今、情報システムの脅威として標的型攻撃ばかりが騒がれているが、実際は内部犯行による情報漏えいだったり、ヒューマンエラーやハードウエアの故障に よるデータの破壊だったりすることが少なくないという。アプリケーション技術者は、新しい技術を怖がらずに利用して、データ保護に努めることを勧めた。

 具体的にやるべきこととして、(1)データの保護、(2)バックヤードシステムの保護、(3)HTTPSの仕組みをより活用すること、(4)分散化によ るスケーラビリティ−−を挙げた。

3.NEC、無停止型サーバーのWindows搭載モデル(3.20  nikkeibp)
 NECは、CPUやメモリーなど主要ハードウエアをすべて二重化した無停止型サーバー「Express5800/ftサーバ」から、Windows Server 2008 R2搭載モデル「Express5800/R320d-M4」を2014年4月14日から出荷開始する。希望小売価格(税別)は254万円から。

 ハードウエアの二重化(冗長制御)により、ハードウエア障害が発生した場合でも、自動的に故障したハードウエアを切り離して稼働を続ける。また、付属の 状態監視ソフト「SingleServerSafe for ftサーバ」は、ソフトウエア障害についてもそのソフトを再起動して自動復旧を試みる機能を搭載する。

4.CTCとネットワールドがブロケードの仮想ルーターを販売(3.19  nikkeibp)
 伊藤忠テクノソリューションズとネットワールドは2014年3月19日、仮想アプライアンス型のルーター製品「Vyatta vRouter」の販売に当たり、ブロケードコミュニケーションズシステムズと販売代理店契約を交わしたと発表した。ブロケードコミュニケーションズシス テムズは、この契約を機に仮想ルーターの販売を本格化する意向だ。

 Vyatta vRouterとは、仮想アプライアンスの形態で提供するルーター機器。仮想サーバーや仮想デスクトップなどと同様に、サーバー仮想化ソフト(ハイパーバ イザー)の上で動作する。機能としては、ファイアウォール(アクセス制御)機能とVPN機能を備える。スループットなどの性能を高めるため、ハイパーバイ ザーに合わせて設定をチューニングしている。

5.LINE、一般固定・携帯電話宛の通話サービス「LINE電話」を提供開始 (3.17 nikkeibp)
 LINEは2014年3月17日、無料コミュニケーションアプリ「LINE」のAndroid版にて、LINEアプリを利用していない携帯電話や一般固 定電話にも通話が可能となる新機能「LINE電話(LINE Call)」の提供を開始した。新機能は、日本以外にもアメリカ、メキシコ、スペイン、タイ、フィリピン、コロンビア、ペルーで利用可能となる。

 新機能は、携帯電話番号認証を使ってLINEアプリに登録したユーザーであれば初期設定が不要。同日より利用可能となるのはAndroid版で、アプリ を最新バージョン(Android ver 4.1)にアップデートすることで利用できるようになる。iPhone版については近日中に提供を開始するという。

 LINE電話では、IP電話網を介して世界200以上の国と地域の固定電話や携帯電話の電話番号に発信できる。通話料の支払い方法は、利用する金額を前 もってチャージする「コールクレジット」と、購入から30日間決められた時間まで通話できる「30日プラン」、または「LINEコイン(Androidの み)」を利用して支払う方法がある。





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