週間情報通信ニュースインデックスno.941 2014/03/01


1.日本通信がNTTドコモに接続申請、位置情報を自前で管理へ(2.28  nikkeibp)
 日本通信は2014年2月28日、端末の位置登録などに利用する「HLR(Home Location Register、3G用)/HSS(Home Subscriber Server、LTE用)」の接続をNTTドコモに申し入れたと発表した。今後、両社で条件を協議していくが、接続が実現すれば、MVNOのサービスの多 様化が進みそうだ。

 日本通信は現状、NTTドコモのHLR/HSSを利用している。独自のHLR/HSSを接続して自前で運用すれば、位置情報と連動したサービスを展開で きる。端末の接続場所に応じて特定情報を配信したり、特定サイトに誘導したりする用途が考えられる。

 ただ、同社の最大の狙いは、「様々なタイプのSIMカードを独自に導入、制御することにある」(幹部)。現状はNTTドコモが提供するSIMカードを使 うが、HLR/HSSの自前運用により、プロファイルを遠隔から書き換えられる「Embedded SIM」や大容量メモリー搭載のSIMカードなどを採用できるようになる。

2. 指の動きで写真撮影、国内企業の「メガネ型端末」が注目集める(2.28 nikkeibp
 2014年2月24日から27日にスペインのバルセロナで開催された「Mobile World Congress 2014」の会場では、目の前のディスプレイに各種の情報を表示できるメガネ型端末の展示が複数見られた。特に国内企業の展示が目立っていた。主な製品を 紹介しよう。

 ブリリアントサービスは、手の動きを認識してさまざまな操作ができる「mirama Prototype」をデモしていた。米ビュージックスのシースルーヘッドマウントディスプレイをベースとしており、Webカメラと指までの距離を測定す る赤外線センサーを搭載する。
 mirama Prototypeを装着し、赤外線センサーの前で指を動かすことで操作ができる。親指を立てると「OK」、親指を下に向けると「Cancel」、カメラ を持つ仕草をして右人差し指を曲げると「写真撮影」といった具合である。人差し指を突き出してボタンを押す、人差し指で絵や文字を描くといった操作もでき る。

 ピーアールピーはスタイラスペンとしても使えるメガネ型端末「Smart PEN」の製品コンセプトを紹介していた(写真3)。会場では動作する様子を見ることはできなかったが、人差し指の動きでメニューを選ぶ操作ができ、スケ ジュールや電子書籍、Webページなどを閲覧できるようになる。ヘッドセットから取り外すと、スマートフォンやタブレット用のスタイラスペンとして使うこ ともできる。「ビジネスパーソンがスマートフォンやタブレットと使い分けることを想定した」(説明員)という。

 NTTドコモは、同社ブースでメガネ型端末のデモを実施していた。例えば、カメラで人の顔を認識し、その人に関連する情報をクラウドから取得してディス プレイに表示させていた。このほか、外国人が日本に訪れたとき、レストランの日本語メニューを海外の言葉に翻訳し、ディスプレイに重ねて表示するといった 例も見せていた。

3.LTEの電波を使って近くの人と情報交換する「LTE Direct」 Qualcommがブースで見せる(2.27 nikkeibp)
 米Qualcomm社はLTE向けの周波数を使って近距離にいる端末同士が通信する「LTE Direct」を提唱している。「Mobile World Congress 2014」(スペイン・バルセロナ、2014年2月24〜27日)で同社は実際の電波を使ったライブデモを行った。

 LTE Directは、FDD-LTEの場合は上りの周波数帯域の一部のタイミングを使って基地局を介さない通信をする技術。半径500m程度のエリア内にある 端末同士が情報を交換できる。Qualcomm社は、例えば、周囲にいる知り合い同士が情報を交換したり、店舗から周囲にいる特定ユーザーに対してクーポ ンを送ったりするという使い方を示していた。Bluetooth Low Energyや無線LANを使って実現する場合と比較して、広い範囲で大量のユーザーが通信できるとする。

4.中小店舗向けのクラウド型モバイルPOS、NECが国内販売に注力(2.27  nikkeibp)
 NECは2014年2月27日、国内の中小規模店舗に向けて、iPadから利用するクラウド型のPOS(販売時点情報管理)ソフト「NECモバイル POSソリューション」(写真)を販売すると発表した。2013年から台湾で提供してきた実績があり、今回、中小企業に強い販売代理店(現在は、サイファ の1社)を介して、国内での提供を開始する。想定価格は、1店舗当たり月額5000円から。販売目標は、2018年度末までに国内外で計10万店舗。

 NECモバイルPOSソリューションは、iPadで動作するクラウド型のPOSソフトである。店舗管理(精算、売上管理、分析)、決済(電子マネーな ど)、CRM(会員管理、ポイント、クーポン)などの機能を、クラウドから提供する。店舗にiPadさえあれば、他のハードウエアやソフトウエアを用意す ることなく、最短で契約当日からPOSを開始できる。必要に応じて、キャッシュドロアーやレシートプリンターなどの周辺機器を組み合わせて使う。

5.ドコモ加藤社長、着るセンサーや「ペットフィット」を披露(2.27  nikkeibp)
 NTTドコモの加藤薫代表取締役社長は現地時間2014年2月25日、スペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2014」のキーノートスピーチに登壇、心拍などを計測できる機能素材「hitoe(ひとえ)」を利用したTシャツ(写真1、関連記事:「Tシャツがセン サーに、着るだけで心拍など計測、東レとNTTが開発しドコモがサービス展開へ」)や、愛犬見守りサービス「ペットフィット」(写真2、関連記事:「ペッ トにもウェアラブル機器、ドコモが愛犬見守りサービスをプリペイド方式で提供」)を披露し、通信事業者の新ビジネスを世界にアピールした。

 加藤社長が登壇したのは、「The Connected Lifestyle: Transforming Industries」といったテーマが掲げられたセッションの一幕。「Connected World Creates “Smart Life”」と題して講演し、具体的なサービスを紹介する時間に多くを割いた。

 加藤社長は最初にスマートライフを「A new lifestyle enabled by the use of mobile technologies」と定義。同社がスマートライフ実現に向けて様々な上位レイヤーのサービスを展開していることを紹介した。同社が展開しているd マーケットについても触れ、月額料金を払って利用する加入者が700万超、2013年4-12月の売上が3億米ドル超になることなどを説明した。

 また前述のhitoe、ペットフィットや電動自動車のシェアサービスなどに触れた後、こうした「ノンコア」ビジネスで2015年度に100億ドル(1兆 円)の売上達成を目標にしていることを述べた。最後に携帯電話事業者としてのネットワークに言及。同社のLTE加入者が世界第3位であることや、同社が販 売するスマートフォンが全てLTE対応であることなどを説明。トラフィックが2010年の1000倍になると予測している2020年代に向けて第5世代 (5G)の通信方式に取り組んでいることを述べて講演を締めくくった。

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