週間情報通信ニュースインデックスno.920 2013/09/21


1.MDMのMobileIronがiOS 7に対応へ(9.20 nikkeibp)
 MDMベンダーの米MobileIronの日本法人であるモバイルアイアン・ジャパンは2013年9月、報道関係者向けに説明会を開催し、同社のMDM 製品群の「iOS 7」への対応状況について説明した。iOS 7ではエンタープライズ向けのAPIが50個以上追加されたことで「MDMベンダーの活躍の余地がさらに広がる」(米MobileIron VP of Sales APAC & Jpanの柳下幹生氏)と説明した。

 iOS 7では、アプリごとのVPN設定や、添付ファイルを開くアプリの制御、アクティベーション時に企業のMDMへの登録を強制させる機能など、エンタープライ ズ向けの機能が拡充された。「米アップルがMDMだけでなく、MAMの領域にも進出してきたといえる」(柳下氏)という。

 同社のMDMは既にiOS 7での動作を保証しているが、上記のようなiOS 7のエンタープライズ向けの機能を反映したバージョン「ver 5.8」を2013年9月中にリリースする予定という。iOS 7標準では対応していない、アプリ間でのコピー&ペーストの制御や、個別アプリの利用をリモートからブロックする機能(iOS 7では個別アプリの削除のみに対応)といった機能を盛り込んだ。

2.SDNの構築費とコスト削減効果をSIベンダーのNEC開示、社内LANの TCOを5年で26%減(9.20 nikkeibp)
 NECは2013年9月20日、同社が10月1日から開始するSDNの構築SIサービス「NEC Enterprise SDN Solutions」について、想定する五つの適用例(サービスメニュー)ごとに、SDNの構築費用と、同社が試算したコスト削減効果を明らかにした。例 えば、社内LANを既存のスイッチからOpenFlowスイッチに切り替えると、10フロアー1000クライアントを想定した規模の場合、構築費用が 3350万円からで、5年間のTCOは約1億3000万円から約9500万円へと約26%削減できる。

 今回、SIサービスの受注開始を10月1日に控え、サービスメニューごとに、典型的なシステム構成例における構築費用とコスト削減効果を開示した形であ る。コスト削減効果については「真面目にきっちりと試算した」(同社、SDN戦略本部)という。サービスメニュー全体に共通して言えるのは、SDNの導入 によってネットワークの設定変更の人件費を大幅に削減できる、ということである。  サービスメニューは、(1)拠点・データセンター接続最適化、(2)オフィスLAN最適化、(3)アクセス認証、(4)IaaS運用自動化、(5)デー タセンターネットワーク統合、の五つである。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20130920/505944/

3.iPhone発売でドコモの加藤社長、「価格は他社とそん色ない。総合力で勝て る」(9.20 nikkeibp)
 NTTドコモは2013年9月20日、iPhone発売イベントの後、説明会を開き、自社の強みをアピールした。

 販売のキャッチフレーズは「最高のiPhoneを、ドコモから」。加藤薫社長は「既存の顧客も重視して様々なキャンペーンを用意した。端末価格や通信料 金は他社と何らそん色ない。iPhoneの販売参入では最後発だが、端末、ネットワーク、サービスの総合力で選んでもらえる」と自信を示した。

 加藤社長が強調したのは、ネットワークの厚み。「音声もデータも都市部でも郊外でもいつでも快適に使える安心を提供できる」。LTE対応の基地局数と設 置場所(サイト)は現在、3万7000局、3万3000サイト。これを、2014年3月末までに5万局、4万サイトに拡大する計画だ。このうち、75M ビット/秒以上は4万局、3万4000サイトで対応する予定である。

4.Hadoopベンダーのマップアールが日本進出、リクルートなどが採用(9. 19 nikkeibp)
 分散バッチ処理ソフト「Hadoop」の独自強化版を販売する米マップアール・テクノロジーズ(MapR Technologies)は2013年9月19日、日本法人を設立し、営業を本格的に開始したと発表した。マップアールは自社開発した分散ファイルシス テム「MapR-FS」を使用するHadoopのディストリビューション「MapR M5」「同M7」などを販売する。日本でのパートナーとして、新日鉄住金ソリューションズとノーチラス・テクノロジーズの2社と契約した。

 マップアールは、米グーグルで、分散データベース『BigTable』の開発チームにいたエンジニアがCTO(最高技術責任者)を務めるベンチャー企業 で、オープンソースソフトウエア(OSS)である「Apache Hadoop」をベースに、性能や可用性などを強化した。

5.iPhone 5sが切り拓く、4つの新しいトレンド(9.19 nikkeibp)
 iPhoneが2008年に世に登場して以来、アップルは常にモバイル業界をリードし、新たなトレンドをつくってきた。
 iPhoneはアプリの開発プラットフォームでもある。iPhoneに搭載される通信技術やセンサー、iOSの進化などは、アプリ開発者に新たな可能性 を提供する。今年6月に開催された開発者向け発表会WWDCでiOS7が発表されたときには、刷新されたUIデザインについて著名なグラフィックデザイ ナーも意見を述べるなど、WIREDでも話題になった。

今後のデザインのあり方や、サーヴィスの仕組みなど、さまざまなビジネスに影響を与えるトレンドが、新しいiPhoneを通してみえてくる。果たして今回 は、どのような未来を読み取ることができるのか。世界のメディアも注目する、4つの新しいトレンドを紹介しよう。まずは、マリッサ・メイヤーが今回最も注 目の新機能だと言った、指紋認証システムが切り拓く可能性について。

1. 「スマホで指紋認証」:財布やカギのいらない暮らしへ
iPhoneは1日の間に何度も何度も開くもの。そのたびに数字のパスコードを入力してロックを解除するのは実に面倒だ。実際、アップルの調査によると、 iPhoneユーザーの約半数はパスコードロックを利用していないことが判明したという。

そこでアップルは、iPhone 5sのホームボタンに指紋認証システム「Touch ID」を搭載した。ボタンに指を触れるだけで、指紋を認識し、ロックが解除される。実際に筆者は先日、アップルの国内プレスイヴェントでその機能を試して みた。一度指紋を登録してしまえば、あとは軽くタッチするだけでホーム画面が表示される。従来のように、スライドしたあとでパスコードを入力するという手 間は、すべて省くことができる。この使い勝手であれば、これまでパスコードを利用していなかった人でも使い始めるだろうと実感した。

「指紋情報はiPhoneのCPUの中にとどまり、iCloudなどの外部のサーヴァーに送信されることはない」という点を強調している。

2. スマホのカメラは、さらに“スマート”になっていく
iPhone 5sのカメラは、画像センサーが15%大きくなっていたり、光感度も33%向上していたりするのだが、注目すべきポイントは、より“スマート”になったこ とだ。

特にそのスマートさが際立つのは、「True Tone」という新しいフラッシュ機能だ。従来の白色LEDに加えて、アンバー色(琥珀色)のLEDも搭載する。ただし2つを手動で切り替えるわけではな い。環境光の色温度をiPhoneが自動的に検出し、独自のソフトウェアアルゴリズムによって、白とアンバーの光の強さの最適な組み合わせが、1,000 以上のコンビネーションのなかから自動的に選ばれる。プロの世界ではよく「写真はライティングが命だ」ともいわれるが、従来のシングルフラッシュで撮影し たときとの違いは一目瞭然だ。

3. コアゲーマーも満足するゲーム機へ
iPhone 5sは、最新のデスクトップPCにも引けを取らない処理能力(64ビットの高速CPU「A7」を搭載)を実現する。新製品発表会では、「Infinity Blade ?」のデモンストレーションが行われた。カジュアルゲーマーの市場を席巻したアップルは、次はコアゲーマーの市場も狙いにいこうとしているのかもしれな い。

4. “iWatch”にもつながる新技術か?:「M7」
 iPhone 5sに搭載された、モーション・コプロセッサー「M7」は、メインのCPUである「A7」を動かすことなく、バックグラウンドでジャイロスコープ、加速度 計、コンパスからのデータを絶えず計測することができる。あなたが歩いているか、走っているか、さらにはクルマに乗っているかさえも認識できる。クルマに 乗っているときは、Wi-Fiスポットを検索しないようになったり、寝ているときは、ネットワークへのアクセスを抑えるなど、バッテリーを節約する機能も 備わっている。

「M7」はアップルだけが利用できるプロセッサーではなく、外部のアプリ開発者も機能として利用することができる。今後、どのようなアプリが生まれる可能 性があるのだろうか。

新製品発表会では、ナイキの新アプリ「Nike+ Move」が紹介された。フィットネス・ヘルス分野のアプリ開発に、新たな可能性を拓いたことをアップルはアピールしている。これまで、常にセンサーを働 かせるアプリは、メインのCPUを動かす必要があったため、電池の消耗が激しかった。でも今後はそういったことも気にすることなく、絶えずバックグラウン ドでデータ計測を続けるアプリをつくることができる。



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