週間情報通信ニュースインデックスno.904 2013/05/25


1.メーカーの反発必至でもドコモがGALAXY S4とXperia Aを“特別扱い”した理由(5.24 nikkeibp)

 MNP(電話番号ポータビリティー制度)による契約者の流出などで苦戦するNTTドコモ。5月15日に開催した夏商戦に向けた新製品・サービスの発表会 では、11機種のうちスマートフォン2機種だけを“ツートップ”と位置付けて、価格的に大きく優遇すると発表した。販売戦略を大転換したNTTドコモの狙 いと、その影響について考えてみる。

「GALAXY S4」「Xperia A」だけを優遇する販売施策を発表
 新機種の中でも、Xperia AとGALAXY S4を“ツートップ”として積極的に販売すると表明。価格面でも特別価格が設定され、他機種より安価に販売されるようだ。
 この2機種をツートップと呼ぶ理由は、今回同社が採る販売戦略にある。夏商戦向けに投入するのはスマートフォン10機種、タブレット1機種の計11機種 だが、そのうちGALAXY S4とXperia Aだけを“一押し”として、積極的に販売すると表明したのだ。
 これに加えて、iモード携帯電話からの乗り換えで適用される「はじめてスマホ割」と、10年以上契約しているユーザーに適用される「ありがとう10年ス マホ割」、双方を適用して最大2万円の割引を受けた場合、Xperia Aでは実質的な負担額が5000円程度になる。フィーチャーフォンからの乗り換えユーザーには、大きな特典になる。

 これまでNTTドコモは各社端末を同列に扱い、特定の端末だけを強く打ち出すことはしてこなかった。それが今回一転し、2機種だけを“特別扱い”する戦 略に至ったのはなぜだろうか?
 その背景には、いくつかの要因がある。1つは、フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行促進だ。
 NTTドコモを例に挙げると、2012年度の決算資料によると、2012年12月末時点における同社のスマートフォン利用数は約1870万契約。一方、 電気通信事業者協会(TCA)が公表している、2012年12月末時点でのNTTドコモの累計契約数は約6099万となっている。つまり、ドコモのスマー トフォン契約数は、全体の1/3程度と決して多くないことが分かる。
 つまり、従来のようにスマートフォンを好む人に向けた施策だけでは、利用者はなかなか増えないことが明らかになってきた。現在は移行に消極的なフィー チャーフォンユーザーに向けた販売施策が求められる状況なのだ。長年同じフィーチャーフォンを使い続けているユーザーを優遇する「はじめてスマホ割」「あ りがとう10年スマホ割」は、スマートフォン移行の背中を押すための施策といえる。

“一押し”でユーザーの迷いをなくすことが販売増加につながる
 ではなぜ、特定の機種だけをプッシュする必要があったのだろうか。それにはもう1つ、店頭でのユーザー動向が大きく影響していると考えられる。

iPhone対抗には必須だがメーカーには大きな打撃
 しかし、こうした戦略は、端末、ひいてはメーカーの優劣を、NTTドコモ自身が決めてしまうことにもつながる。実際GALAXY S4とXperia Aは、それ以外のモデルよりも安く販売されるのに加え、加藤氏が「(販売台数が)3桁を目指したい」と語るように、多く販売する2機種は受注台数を大幅に 増やすはずだ。調達面でも、かなりの優遇措置がとられることになりそうだ。

 無論、NTTドコモとしても、端末を供給するメーカーが減り、ユーザーの選択肢が減ることを決して望んでいる訳ではない。だが一方で、iPhoneを扱 うライバル他社に、長きにわたってユーザーを奪われている現状を打開しなければならない危機感があるのも事実だ。iPhoneを販売する他社にユーザーを 奪われずに、フィーチャーフォン利用者を取り込むには、リスクをとってでも戦略を大きく変えていく必要があると判断したといえそうだ。

 端末メーカーの命運を大きく左右しかねない今回の戦略が、果たして吉と出るか凶と出るか。夏商戦の端末販売動向次第では、また大きな動きが起きる可能性 もありそうだ。

2.金融機関のタブレット導入、iPadがアンドロイドの3倍(5.24  nikkeibp)
 金融情報サービスのアイフィスジャパン(東京都千代田区)は、国内金融機関におけるタブレット端末導入状況の調査結果を発表した。2013年3月29日 時点で、銀行や証券など68社がタブレット端末を導入しており、総台数は2万2907台。2012年11月末には約1万3000台だったが、わずか4カ月 で1万台も増加したことになる。

 1社当たりの導入台数が多いのは都銀(4社で6560台)、地銀(32社で5574台)、証券会社(17社で9512台)など。

 導入台数で最も多い機種はiPadで、1万6565台。アンドロイド端末は5812台と約3分の1にとどまるが、価格の安さや通信機能の充実で徐々に台 数を伸ばしている。Windowsタブレットは530台。

 商品説明で使うケースが多く、顧客の横に座って相談に乗れるため、信頼関係が作りやすくなる効果があるという。アイフィスは「今後、電子署名機能の導入 により、購入や契約までタブレット上で完結できるようになる」と見ている。

3.Samsung、「GALAXY S4」が発売1カ月未満で1000万台販売を達成(5.24 nikkeibp)
 韓国Samsung Electronicsは現地時間2013年5月23日、同社のスマートフォン「GALAXY S4」の世界販売台数が1000万台を突破したと発表した。

 GALAXY S4は4月27日に販売を開始。1カ月未満での1000万台達成は1秒間に4台売れた計算になり、過去の「GALAXY S」シリーズ端末のいずれよりも速いという。発売から1000万台販売に要した期間は、GALAXY S初代モデルが7カ月、「GALAXY S II」が5カ月、「GALAXY S III」が50日だった。なお同社は今年1月に、GALAXY Sシリーズの累計販売台数が1億台を超えたと報告している(関連記事:Samsungの「GALAXY S」シリーズ、累計販売台数が1億台を突破)。

 GALAXY S 4は、解像度1920×1080ドットの5インチFull HD Super AMOLEDディスプレイ(ピクセル密度は441ppi)を搭載し、1300万画素のメインカメラ、200万画素のフロントカメラを装備する。OSは 「Android 4.2.2」(開発コード名は「Jelly Bean」)。画面に触れずに操作できる「Air View」や「Air Gesture」機能などを備える。外形寸法は高さ136.6×幅69.9×厚さ7.9mm、質量は約130g。

4.ダウンロードは毎日3,000万本、アップル「App Store」(5.20 nikkeibp)
 アップルは5月16日(米国時間)、iTunesのApp Storeからダウンロードされたアプリの数が500億本を突破したと発表した。
iOSアプリ500億本目のダウンロードに対しては、アップルからの感謝の印として10,000ドル分のiTunesカードが誰かに進呈された。ダウン ロードしたのが誰か、どのアプリだったのか、などはまだ明らかにされていない。(日本語版注:リリースによると、「500億本目のアプリケーションは Space Inch, LLCの「Say the Same Thing」で、ダウンロードしたのはオハイオ州メンターのBrandon Ashmoreさん」)

250億本を突破したのは2012年3月で、このときは中国のチュンリー・フー(Chunli Fu)さんだった。そこからわずか14カ月で2倍に増えたのは驚異的であり、2008年7月10日のオープン以来、App Storeが指数関数的に成長していることが明らかになった。

5.東大の五月祭に「大学発ベンチャー」が集結、起業意欲持つ学生らと交流(5. 20 nikkeibp)
 2013年5月19日、東京大学の五月祭で「未来を創る大学発ベンチャー」と題するシンポジウム(主催:東京大学新聞社)が開催された。

 シンポジウム前半は、リブセンスの村上太一氏、モルフォの平賀督基氏、ユーグレナの出雲充氏という、学生時代に起業し上場を果たした3氏によるパネル ディスカッションが行われた。リブセンスは、成功報酬型のアルバイト求人サイト「ジョブセンス」などを提供、「未来の当たり前を発明する」をスローガンに 新サービスを開拓している。村上氏は、史上最年少の上場企業経営者としても知られている。モルフォは、多くの画像処理技術を開発し、スマートフォンや画像 共有サービス企業などに提供している。ユーグレナは、世界で初めてミドリムシの大量培養・製品化に成功し、食料やバイオ燃料などへの応用を図っている。

 3氏は、質問に答える形で、創業の背景や社長としての苦労とその克服法、事業化のコツなどを解説した。例えば、課題克服に関しては「師匠に迷惑をかけな いようにと考えた」(平賀氏)「事業をやりたいと思った原点の気持ちを考えて言葉にした」(村上氏)「信念だけ。周囲のサポートにも恵まれた」(平賀氏) など、実体験を交えて紹介した。



 ホームページへ