週間情報通信ニュースインデックスno.903 2013/05/18


1.世界のモバイルアプリ開発者の72%がAndroidアプリを開発(5.17 nikkeibp)

 アシアルは2013年5月13日、英Vision Mobileが実施したモバイルアプリ開発者動向調査「Developer Economics 2013」の日本語版を公開した。調査対象は95カ国3460人で、日本の開発者も含まれている。

 調査によれば、モバイルアプリ開発者の72%がAndroidアプリを開発しており、iOS開発者は56%。Android開発者の割合は前年度比4% 増加し、iOS開発者の割合は5%減少した。
 ただし最優先プラットフォームとしてはiOSがトップ。48%がiOSを最優先としている。

 アプリの収入モデルとしては広告がもっとも一般的で、38%の開発者が採用している。  調査対象の90%がサードパーティが提供する開発ツールを利用し、平均して1.47個のツールを同時に使っている。最も普及しているのがアドネットワー ク(34%)でユーザー解析(28%)とクロスプラットフォームツール(27%)がこれに続いている。

2.グーグルが量子コンピューティングで研究所設立、ウェブ検索や音声認識に応用 (5.17 nikkeibp)
 米グーグルは2013年5月16日、量子力学の原理を使って高速演算を行う「量子コンピューティング」を、ウェブ検索や音声認識などに応用することを目 指す研究所を立ち上げたことを明らかにした。

 研究所の名前は「Quantum Artificial Intelligence Lab(量子人工知能研究所)」で、米航空宇宙局(NASA)のエイムズ研究センター内に立ち上げる。学術団体の大学宇宙研究協会(USRA)を通じ、世 界中の科学者が研究に参加できるようにする。

 研究所には、カナダD-Wave Systemsが開発した商用の量子コンピュータを設置する。D-Wave Systemsは、従来とは異なる新しいタイプの量子コンピュータを開発している企業。数学上の問題を、ある量子系が最も低いエネルギー状態に落ち込む物 理現象へとマッピングする手法で、最適解を導くという。

 研究所を立ち上げた米グーグルの狙いは、人工知能の一研究分野である「機械学習」に量子コンピューティングを応用すること。機械学習は、音声認識やウェ ブ検索、クルマの自動運転からコンピュータ将棋まで、幅広い分野で応用が進んでいる。

3.AndroidとChromeの今後:Android新責任者インタヴュー (5.17 nikkeibp)
 2004年にグーグルに入社したスンダル・ピチャイは、同社のChrome部門責任者として、毎年グーグルが開発者向けに開く 「Google I/O」カンファレンスのステージに立ってきた。一方同社には、I/Oカンファレンスで影の主役とされてきたアンディ・ルービンのAndroid部門もあ り、同OSが世界一のモバイルOSに成長するなか、ChromeとAndroidという2つのOSを持つグーグルの戦略に対し疑問の声も上がっていたこと もあった。

 しかしグーグルは今年3月、ルービン氏の退任(日本語版記事)と、Android部門の新責任者としてピチャイ氏を任命したことを発表した。これにより ピチャイ氏は、ラリー・ページCEOを中心とした同社の中核グループ(いわゆる「Lチーム」)の一員として、Chrome部門とAndroid部門の両方 の責任者になった。そんなピチャイ氏に対してWIREDが行ったインタヴューのなかから、いくつかのQ&Aを抜粋して紹介する。

──Androidの責任者になってみて、ChromeとAndroidの共存をめぐる視点に変化はありましたか?

 自分の見方が変わったとは思いません。AndroidとChromeは、ともに大規模かつオープンなプラットフォームで、急速に発達しています。両OS は今後も存在するだけではなく、それぞれが重要な役割を果たすと考えています。わたしは両OSの関係を、友好的なイノヴェイションの一部であり、ユーザー と開発者に選択肢を与えるものとも考えています。

──2つのOSが存在することで、混乱を招くことにはなりませんか?

 ユーザーが気にするのはOSではなく、利用するアプリケーションやサーヴィスです。たとえば「MacBookとiPhoneやiPadでOSが異なるの はどうしてなのか」といった疑問を抱く人はほとんどいません。ユーザーにとってアップルといえば、iTunesやiCloud、iPhotoのことを指し ます。また、アプリ開発者は一度作成した製品が複数のプラットフォームに対応することを望むと同時に、選択肢も求めています。わたしは新しい立場におい て、2つのOSの存在を心配せず、ユーザーと開発者にとって自分が正しいと思うことを試すことができます。そして、そのことに大きなやりがいを感じていま す。われわれは今後も両OSの開発を進め、投資を続けていくつもりです。そのため短期的には何も変わりません。いっぽう長期的には、コンピューティング自 体が変化をもたらすことになるでしょう。われわれはいま、重要な局面にあります。人々が日常的に複数の端末を利用するようになっており、安価な端末やさま ざまなセンサーを搭載する端末も増えている。グーグルでは、さまざまな端末の画面上でシームレスかつ美しく、直感的に情報をまとめることがどうすれば可能 かということを考えています。われわれのヴィジョンは今後1、2年のうちに変わる可能性もありますが、今のところはAndroidとChromeの両方を 維持していくつもりで、方向転換することもないでしょう。

──Android部門の新たな責任者として、何がもっとも大きな挑戦だと思いますか?

 まず、Androidの可能性について話したいと思います。Androidに関わる仕事の規模や範囲は、これまでにわたしが携わってきた仕事のそれに比 べて、はるかに大きなものです。また、Androidには(スマートフォンやタブレットの新規販売台数の点で)息を飲むような勢いがあります。そして、わ たしはそこに巨大な機会があると考えています。まだコンピューターを利用できない人々が世界中にたくさん残されているからです。エリック(グーグルのエ リック・シュミット会長)は最近出版した著書のなかで「次の50億人」(これから初めてコンピューターを手にする人々)について語っていますが、実際に彼 の言うとおりで、わたしはそのことにわくわくしています。Androidのようなオープンなシステムが素晴らしいのは、あらゆる層の人々が使う端末に利用 できる点にあります。発展途上国に廉価なコンピューター端末をもたらすことは、わたしにとって特に意義深いことです。

──フェイスブックがFacebook Homeのようなものを発表したことについてはどうですか。

 フェイスブックが真っ先にAndroidを選んだのは素晴らしいことです。Androidはもともとかなりカスタマイズしやすいように設計されていまし た。また、われわれはイノヴェイションを大いに歓迎します。特定の製品について何らかの結果が判明するまでには時間がかかる、というのがわたしの意見で す。マーク(ザッカーバーグ)は、あらゆる物事の中心に人がいるという見方をしており、わたしの見方とはわずかに違います。つまり、人生は多面的であり、 人間(関係)はそのなかでとても大きな部分を占めているけれども、それがすべての中心にあるというわけではない、というのがわたしの考えです。

4.NTTドコモが2013年夏モデル11機種を発表、「GALAXY S4」と「Xperia A」をツートップに(5.15 nikkeibp)
 発表会に登壇したNTTドコモ代表取締役社長の加藤薫氏は、スマートフォン11機種のうち「GALAXY S4 SC-04E」と「Xperia A(エース) SO-04E」の2機種を"ツートップ"と紹介。春モデル発表会で「一押し」の機種を挙げたのと同様に、夏モデルでも2機種を中心に展開する意向を示し た。「この2機種は2013年夏モデルにおけるドコモの顔。自信を持っておすすめできる」(加藤氏)と説明した。

 スマートフォン11機種に共通する仕様として、クアッドコアCPU、2000mAh以上の大容量バッテリ、Xi(LTE)、NFC、NOTTV対応を挙 げた。バッテリ駆動時間は全機種が実利用時間で約2日間(45時間以上)に対応。NFCはFeliCaに加えて、海外で普及が進むTypeA/B方式にも 対応。GALAXY S4を除く8機種はTypeA/Bの決済サービスにも対応する。NOTTVは新たに録画にも対応する。OSバージョンはXperia Aを除いてAndroid 4.2を採用。Xperia Aも2013年8〜9月にバージョンアップを予定する。


5.2012年度国内携帯電話出荷台数は2.2%減の4181万台、首位はアップル (5.13 nikkeibp)
 MM総研は2013年5月9日、2012年度の国内携帯電話出荷台数が4181万台で前年度比2.2%減だったという調査結果を発表した。上期が前年同 期比1.0%増だったのに対し、下期はキャリアによる在庫調整の影響で伸び悩んで同5.1%減となったため、通期で前年割れとなった。また、メーカー別 で、アップルが初めてシェア首位になった。

 半期別で見ると、2011年度上期から4半期連続で2000万台規模を維持している。特に、スマートフォンは前年度比23.0%増の2972万台と好調 で、全体の71.1%を占めるまでになった。フィーチャーフォン(従来型の携帯電話)からスマートフォンのほか、スマートフォンからスマートフォンへの買 い替えも多かった。スマートフォンの性能進化に刺激された買い替えやキャリア間の乗り換えが増加した結果とみている。

 メーカー別出荷台数シェアは、アップル(25.5%)、富士通(14.4%)、シャープ(14.0%)、ソニーモバイルコミュニケーションズ (9.8%)、サムスン電子(7.2%)の順。アップルが前年度の2位からトップに躍り出た結果、富士通が2位に転落した。




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