週間情報通信ニュースインデックスno.898 2013/03/30


1.2013年の世界IT支出額は前年比4.1%増の3兆8000億ドルに、Gartnerの推計(3.29 nikkeibp)

 米Gartnerが現地時間2013年3月28日に公表したIT支出額の推計によると、2013年の世界支出額は、前年から4.1%増の3兆8000億 ドルとなる見通し。為替の影響を除いた場合でも成長率は4%になると予測している。

 米国で「財政の崖」が回避された後、今度はキプロスの債務問題が浮上し、ビジネス環境や消費者心理は改善していない。これらの影響で企業の一時的な予算 は減る。だが、戦略的なIT投資は今後も続くとGartnerは見ている。

 2013年の分野別推計額は、パソコンやタブレット、携帯電話、プリンターなどの「デバイス」が前年比7.9%増の7180億ドル、「データセンターシ ステム」が同3.7%増の1460億ドル、「法人向けソフトウエア」が同6.4%増の2970億ドル。「ITサービス」は同4.5%増の9180億ドル、 「通信サービス」は同2.0%増の1兆6880億ドル。

 このうちGartnerは前回予測で「デバイス」の前年比伸び率を6.3%としていたが、今回これを上方修正した。Gartnerはパソコン支出が横ば いとなり、プリンターが減少すると見ているが、高機能携帯電話への支出は伸びているという


2.NECのクラウドへの意気込みは、中小企業向けシステム販売店に伝わるか(3. 29 nikkeibp)
 NECが中小企業向けにシステム販売を手がける販売店に、クラウドサービス提供への構造転換を促すような施策を打ち始めた。
 2013年3月15日に発表した、年商100億円未満の中小企業を対象にしたクラウド型ビジネスプレイス「N-town(エヌタウン)」がそれだ。
 N-townは、販売店が中小企業に各種ITサービスを提供するクラウド基盤などから構成されている。この販売店用のクラウド基盤上に、中小企業が必要 とする業務・業種アプリケーションを載せる。
 具体的には、NECが開発した会計や人事・給与、販売管理のほか、販売店やソフト会社がNECのソフト開発キットを使って、クラウド基盤上で稼働する サービスを開発する。
 この事業を推進する柳田真産業ソリューション事業部長は「(中小企業が)欲しいものは何でも手に入る」と、N-townの狙いを説明する。

中小企業が欲しいものは何でも手に入るは本当か
 とはいっても目下のところ、その数は20種類と少ない。「売り上げ拡大」「資金繰り」「コストダウン」といった経営課題に関するコンサルティングサービ スもあるので、実際のクラウドサービスは10数種類にとどまる。  大塚商会のSMILEαなど、N-townに載っていない有力な業種・業務アプリケーションがあるし、間接材の購入サイトもまだ用意されていない。

 NECは「3年以内に100種類に増やす」としているが、販売店やソフト会社にとって、もうかるクラウド基盤でなければ、N-townを活用する販売店 は増えないし、基盤上に載るサービスも増えないだろう。  成否のカギは、使いやすいサービスメニューの品ぞろえと新しいパートナー作りにあると見た。N-townを扱うのは、オフコン時代から築いてきた販売 店、約550社のうち数十社(発表時点)ほどだ。

 実は、N-townの発表を知らせていない販売店がある。NEC関係者によると、保守中心の販売店が多くなり、新しいPCサーバーの販売や新規顧客の開 拓に積極的な販売店が少なくなっているという。「クラウドに関心を持つ販売店も少ない」(NEC関係者)。クラウドから収益を得る方法が分からないことも あるのだが、新技術や新製品を適用されずに、塩漬けになっているユーザーがいるだろう。  NECは、そんな既存の販売店の活動領域に踏み込み、クラウドを展開したい新しい販売店と協業したらどうだろう。NECのクラウド事業への取り組み姿勢 にかかっているということだ。

  だが、N-townの売り上げは、5年間で250億円(NECの実質的な売り上げは半分の125億円)。獲得ユーザー数は1万社と、控え目の数字のよ うに思える。NECの中堅・中小企業向け事業規模は2012年度に約2000億円で、そのうち年商100億円未満の中小企業向けは、おそらく半分の 1000億円もないだろう。

 それだけに「クラウドを成功させる」というNECの強い意気込みがなければ、販売店はついてこない。クラウドを活用した新規ビジネスを計画する新しい パートナー作りに着手するのか、既存販売店の転換を促すのか、NECの施策に注目する。

3.NECビッグローブ、IP電話アプリ搭載スマートフォンを月額3950円で提供 家族向けに3枚のSIMカードを月額4980円で提供するプランも(3.29 nikkeibp)
 NECビッグローブは2013年3月28日、050番号を使うIP電話アプリを搭載したLTEデータ通信対応のスマートフォン「ほぼスマホ」を月額 3950円などで提供すると発表した。提供するスマートフォンの機種は、NECカシオモバイルコミュニケーションズ製の「MEDIAS NE-202」。NTTドコモのLTE回線をNECビッグローブがMVNOとして提供する。月間の通信量が1GBを超えると、通信速度が128kbpsに 低下する。2年間の利用を前提とした料金で、6月末までに契約すれば月額2980円で使えるキャンペーンを実施する。

 搭載するIP電話アプリは「BIGLOBEフォン・モバイル」でユーザー間の通話は無料。月額315円の基本料を支払えば、固定電話には3分8.4円、 携帯電話には1分16.7円と、IP電話相当の通話料で電話をかけられる。割り当てられた050番号で電話の着信を受けることもできる。

4.NEC、高速無線LANの規格「Draft IEEE802.11ac」対応ルーター(3.29 nikkeibp)
 NECとNECアクセステクニカは、5GHz帯を利用するギガビット級の高速無線LAN技術「Draft IEEE802.11ac」に対応した無線LANルーター「AtermWG1800HP」を2013年4月初めに発売する。最大1300Mbpsの高速 Wi-Fi通信が可能。価格はオープンで、予想実売価格は1万9000円前後。

 通信速度を最大で約2倍にする独自の電磁ノイズ抑制技術「μ(マイクロ)EBG構造」を採用して高速Wi-Fi通信を可能にした。また、世界最小クラス の「μ(マイクロ)SRアンテナ」を搭載。アンテナの専有面積を従来機種の約10分の1に縮小し、従来の11n対応機と同レベルまで本体サイズを小さくし た。

 国内で市販されている無線LANルーターで初めて「IPv6ルータ」機能を搭載。NTT東西地域会社が提供する「フレッツ光ネクスト」のIPv6イン ターネット接続に対応する。ほかに、訪問者がインターネット接続できる「ゲストSSID」機能などを搭載した。

5.「グーグル版Evernote」公開:音声メモのテキスト化も(3.25  nikkeibp)
グーグルがメモアプリ「Google Keep」をようやく公開した。 Google Keepはつまり、「Evernote」と「ポスト・イット」に対するグーグルの回答だ。意外に思うかもしれないが、アップルのiOSがメモアプリとリマ インダーアプリをかなり前に搭載したのに対し、これらの課題に対するモバイルアプリをグーグルが出すのは、このGoogle Keepが初めてだ。

ご想像どおり、Keepは「Google Drive」と一体になっている。グーグルはクラウドストレージのGoogle Driveを、グーグル製品を使うあらゆる人に使って欲しいと考えている。
メモの手入力以外に、Keepでは写真を保存したり、音声メモを残したりできる。音声メモはKeepによってテキストに打ち出されるので、あとから読んだ り聞いたりすることができる。

アプリで撮影した写真は、Android内蔵カメラの機能(トリミング、カラーバランス、フィルタ、枠)を使って編集できる。またAndroidの共有機 能を使い、電子メール、テキストメッセージ、「Picasa」「Google+」「Facebook」「Twitter」「Instagram」 「Path」および「Dropbox」で共有したり、アマゾンの「Send to Kindle」機能に送ったりもできる。



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