週間情報通信ニュースインデックスno.892 2013/02/16

1.無線LANの接続認証を0.01秒に、総務省と業界団体が共同で実証実 験(2.15 nikkeibp)
 総務省は2013年2月15日、業界団体の「Wi-FILS(Wireless LAN Fast Initial Link Setup)推進協議会」と連携し、無線LANの高速認証技術の実証実験を実施すると発表した。同技術は、端末が無線LANのエリアに入ってからインター ネットに接続できるようになるまでの時間を、現行の300分の1に当たる0.01秒程度に短縮することを目指している。実験の成果をIEEEに提案し、標 準化に貢献していく考えだ。

 実証実験は2月21日に京都大学で実施する。アライドテレシス開発センターの真野浩氏が提案し、IEEEで標準化の検討が進められている「IEEE 802.11ai」と呼ぶ高速認証技術を使う(写真1)。11aiは接続・認証の手順を一括化するプロトコル。セキュリティ強度を維持しながら、鍵交換な ど端末とネットワーク側でやり取りするメッセージをまとめることで、認証時間の短縮を図る。

2.スマホでパソコンにタッチするだけでデータ共有、「Bump」がWeb版を強化 (2.15 nikkeibp)
 デバイス同士の接触でデータ交換が行えるアプリケーション「Bump」を手がける米Bump Technologiesは現地時間2013年2月14日、Web版をアップデートしたと発表した。AndroidおよびiOSデバイスのいずれとも、さ まざまなデータを双方向でやりとりできる。

 Bumpは、アプリケーションをインストールしたスマートフォンやタブレット端末同士を軽く当てることでファイルのやりとりを可能にする。 Android版とiOS版のアプリケーションを無償で提供している。  今回のWeb版のアップデートにより、モバイルデバイス同士でやりとり可能な写真、ビデオ、連絡先情報、ドキュメント、表計算シートといったデータがす べて、モバイルデバイスとパソコンの間でも双方向に移動できるようになる。

3.「Google Now」が進化、ウィジェットで手とり足とり(2.15 nikkeibp)
 米Googleは現地時間2013年2月14日、Android向けパーソナルアシスタント機能「Google Now」の強化について明らかにした。新たな業務提携によりさらに多くの便利な情報を追加し、ウィジェットの形で提供することでより簡単に必要な情報を確 認できるようにした。また、日本でもフライト情報が利用可能になった。

 Google Nowは「Android 4.1」(開発コード名「Jelly Bean」)以降で提供している機能で、ユーザーがいちいち調べなくても、そのときに必要と思われる情報を自動的に提示する。例えば、一日の始まりに天気 予報、家を出て会社に向かうときには交通情報、好きなスポーツチームが試合をしていればスコア、といった具合にカード形式で情報を表示する。

4.アマゾンはなぜそこまで好かれるのか:「評判調査」結果(2.15  nikkeibp)
 アップルやマイクロソフト、フェイスブックといった企業を「嫌いだ」という人たちがいる。ネット上には、そうした「嫌う人たち」のコミュニティも存在す る。しかし、アマゾンはそうした傾向があまり見られない。 たしかにアマゾンを嫌う人はいるのだが、私の印象では、その「憎悪」はあまり激しくないのだ。

そうした私の印象を裏付ける調査結果が登場した。マーケティング企業のHarris Interactive社によれば、米国人はほかのどの米国企業よりもアマゾンをリスペクトしているというのだ。
Harris社は「評判指数(RQ)調査」を14年にわたって実施してきたが、今回初めてアマゾンがトップに輝いた。米国在住の19,000人を対象に、 米国の「有名企業」60社のイメージや評判について詳細なアンケート調査を行ったものだ。 トップ5にはほかに、アップル、ディズニー、グーグル、Johnson & Johnson社が入った。

この調査は、Harris社が独自資金で行っているもので、6つの部門に分けて企業の評判を調べる。アマゾンは「感情へのアピール」部門で、2位のディズ ニーに100ポイント制で5ポイントの差をつけた。われわれ消費者の大半とアマゾンとの接点が段ボール箱だけしかないことを考えると、この結果は少々不思 議な感じがする。

Harris社の定義によると「感情へのアピール」とは、小包が届いたときに涙を流すかどうかということではない。信頼感、賞賛、リスペクトを意味してい る。

アマゾンはさらに「製品とサーヴィス」部門でも首位に立った。その理由についてHarris社のロバート・フロンク氏は、「Kindle」のようなアマゾ ンブランドの製品というよりは、アマゾンが集めて販売している何百万品目に及ぶ製品によるものだと説明した。アマゾンのカスタマーサーヴィスも(時には不 透明でアクセスが悪いという声も聞く時もあるのだが)、今回の調査では非常に高い評価を受けている。

フロンク氏によれば、米国では他国と比べてIT企業が高く評価される傾向があるというが、必ずしもそうだというわけではない。アマゾン、アップル、グーグ ルは100ポイント中80ポイント以上をマークしてトップ5入りを果たしたが、マイクロソフトは15位に甘んじた(75ポイント以上という「優良 (good)」な成績だったが)。フェイスブックに至っては、Best Buy社とT-Mobile社の間の42位となっている。フェイスブックの得点は65ポイントを上回ったが、フロンク氏によるとこの点数は、「平均」と 「不十分(poor)」の境界線にあたるという。

フロンク氏によれば、フェイスブックの点数が低いのは信頼度が低いからだという。
 
5.NTT鵜浦社長がR&Dフォーラムで講演(2.14  nikkeibp)
 NTT持株会社の鵜浦博夫社長は、2013年2月14日に開催したNTT R&Dフォーラムの基調講演で、北米に2013年4月に設立予定の新たなR&D拠点の社名を公表した。
 正式名称は「NTT Inovation Institute Inc.」で、呼称をNTT I3(NTTアイキューブ)とする。「5月に北米で設立のセレモニーを行う。NTTグループとしてのグローバルでのブランドを向上させたい」(鵜浦社長) と述べた。

 基調講演では、今後、技術開発において強化すべきテーマとして(1)セキュリティ、(2)ビッグデータの分析、(3)無線LANを使ったプラットフォー ムサービスの三つを挙げ、最新の取り組みを紹介した。

 セキュリティ分野では、北米のR&D拠点などでグローバルの標準プラットフォームを開発するという。その後、各国ごとの規制や個人情報保護の制 度に合わせて、ローカル仕様に合わせた個別のプラットフォームを整備していく、という方針を示した。

 ビッグデータの分析では、「ビッグチャンスではあるが、特に個人情報の取り扱いでビジネス化できるのかまだ難しい」とし、「個人情報と関係のないM2M 分野での故障監視などから取り組みたい。日本ではトンネルや橋、高速道路などのインフラの老朽化が問題になっている。そこでセンサーネットワークを整備し てデータを集めるといたビジネスモデルを確立したい」とした。

 無線LANのプラットフォームサービスについては「通信事業者や端末OSに関わらず、ユーザーにアプローチできることで、地域の情報配信や流通業者、交 通機関などの企業から協業したいという需要が意外なほど高まっている」と指摘し、「無線LANを利用するユーザーから生の情報を得られるという点が評価さ れており、今後の武器になるという実感がある。今後安心、安全に拡大できる技術を強化したい」と期待を示した。


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