週間情報通信ニュースインデックスno.858 2012/05/26

1.問題解決能力より、「問題発見能力」を高めよ(5.25  nikkeibp)
問題を解決できる人が「使える」人間ではなくなった
 コンピュータは、人間以上の情報処理能力を有し、問題解決能力も高い。
 ただ、コンピュータは基本的に人間にとっては道具であるし、それを使ってお金を稼ぐのも人間のほうだ。

 何が人間とコンピュータの違いかというと、人間がある問題を与え、コンピュータは道具としてこれに答えるということだ。そして、その問題を与えた人間の ほうが、主体性をもっているし、これがビジネスに関する問題であれば収入を得られるということである。 これまでの時代は、上から与えられた問題をきちん と解決できる人間が、「使える」人間とされてきたし、その能力を評価されて、昇進できたり、少なくともサバイバルはできた。

 ところが、二つの点で、その「神話」が崩壊しつつある。

問題解決能力ではコンピュータに勝てない?
 一つは、ITなどの進歩で、「問題解決能力」でなかなかコンピュータに勝てなくなってきているということだ。
 情報をとるということ一つとっても、旧来型のコンピュータであれば、それにインプットした情報しか利用できなかったが、現在では、インターネットと検索 エンジンのおかげで、必要とされる領域の世界中の情報が手に入る。

 最近はPCの推論能力も高まってきているので、チェスでは世界チャンピオンに勝つし、将棋ですら時間の問題とされる。

解かなければいけない問題が減っている
 もう一つは、コンピュータの発達も含めてのことだが、解かなければいけない問題が激減しているということだ。
 たとえば、自動車であれテレビであれ、普及期には、それを大量生産するとか値段を下げるとか、その手の問題を解決すればビジネスに成功することができ た。
 一通り普及してしまうと、そんなに単純な問題は存在しなくなってしまう。

問題を解く人間より、問題を作る人間のほうが偉い
 そこで必要とされるのが、「問題発見能力」だ。  上から与えられた問題を解くのでなく、自分で問題を作り、生み出すのだ。それは自分で解いてもいいし、部下に解かせてもいい。いい問題を作れた人間がい て、それを自分なり、部下なりが解けば成功者になれるのである。

 湯川秀樹氏にしても、中間子の存在を予言しただけで、それを発見したり証明したわけではない。クォークの理論でノーベル賞をとった小林誠氏と益川敏英氏 にしても、クォークが六つ以上あることを提唱しただけで、証明したのは後世の学者だ。

「こんなものがあったらいいな」と思いつく能力こそ重要
 数学の世界では、数学オリンピックで金メダルを取るような人が数学者としては大成しないと言われているそうだ。どんな難しい問題を解けるかより、どんな 難しい問題が作れるかのほうが大切なのだ。フェルマーの最終定理にしても、350年後に証明した人は名前をほとんど知られないが、フェルマーの名前は今で も有名だ。

 スティーブ・ジョブズにしても、技術者やITオタクではなく、こんなものが作れればいいなと思いつく人で、アップルの技術者がそれを製品にしてきた。し かし、大金持ちになり、尊敬を集めるのはジョブスのほうだ。

 これがあれば儲かるはずとか、こんなものがあったらいいなと思いつくことができる「問題発見能力」が、今後のサバイバルと成功の大きなカギとなる。

純粋に消費者やユーザーの立場になって考えよ
 だとすれば、私は生き方の視点を変えることを勧めたい。
 ジョブズのすごいところは、これまでの自社の成功とはまったく違うものを、ときどき商品化してきたことだろう。

 では、具体的にどうすればいいかというと、会社なり、現在の立場を離れて、純粋に消費者やユーザーになってみることだ。

 こんなものなら買うというものを考えてみるのだ。

2.米HP、リストラで35億ドルの経費削減(5.25 nikkeibp)
 米ヒューレッド・パッカード(HP)は2012年5月23日(現地時間)の決算発表時に2万7000人にも上る人員削減を発表した(関連記事)。その 後、同社のメグ・ウイットマンCEO(最高経営責任者)は電話会見を開いて、削減の背景や経営の現状などについて語った。

 2011年9月にCEOに就任したウイットマン氏(関連記事)は「まだHPについて学ぶことを続けている」と語った。2万7000人もの人員削減につい て触れて「解雇と希望退職の両方から減らす。2014年には30億ドルから35億ドルの費用節減効果を出せる」とした。また「HPの再建にはまだ時間と ハードワークがいる」と強調した。

 一方で、主力のプリンター事業については「とても激しく明快な戦略を持っている。後いくつかの四半期を過ぎれば結果を出せる」と宣言した。さらに「リス トラを機に組織を見直す。私の30年のビジネスキャリアを生かして、HPの競争力を高める」とした。ウイットマンCEOは自信を示すが、コスト削減のほか にどんな効果が出せるのか注目が集まる。

3.LANを使うけどコンピュータ通信じゃない」新技術ExpEtherへの疑問に NECが回答(5.25 nikkeibp)
    NECは2012年5月24日、コンピュータ内で拡張カードなどを接続するために使われているシリアルバス規格であるPCI Express(PCIe)を、Ethernet(イーサネット)を利用して延長できる技術「ExpEther」(エクスプレスイーサ)に対応した製品群 を発表した(関連記事:NEC、PCIe機器をイーサ経由で外付けできる「ExpEther」商用化、阪大に600台先行納入)。

 ExpEtherを使うことで、拡張スロットの数が少ないスモールファクタ(小型)のサーバー機などでも、必要な数だけPCIe対応拡張カードを追加利 用できるようになる。だが、実用性はどうなのかどうしても疑問も沸く。

 例えば、パケットベースでデータをやり取りする点は同じとはいえ、コンピュータ内部でのデバイス接続のように高速性や低遅延性が必要な領域の技術である PCIeを、イーサネットLANのような(PCIeに比べれば)低速かつ遅延が大きい通信方式で問題なく拡張可能なのかなど、気になる点がいくつもある。

 そこで、発表会直後にNECの担当者に直接疑問をぶつけて解説を聞いた。以下、その内容を一問一答形式で紹介しよう。

イーサネットを使うということだが、通信ケーブル上にはどういったフレーム(パケット)が流れるのか。

 イーサネットのMACフレームにPCIeのパケット(コマンドやデータ)をそのまま格納してやり取りする。一般にイーサネットLANで使われている通信 プロトコルであるTCP/IPは使わず、ExpEther対応機器間でダイレクトにデータをやり取りする。
 つまり、パソコン(CPU)から見るとExpEtherの存在は見えず、CPUパワーを必要とする通信処理も一切発生しない。ちなみに、 ExpEtherの拡張カード自体にもCPUは搭載しておらず、すべてロジックLSIで組んでいる。

4.世界スマホ市場シェア、Androidが59%、iPhoneは23%--- IDC調査(5.25 nikkeibp)
 米IDCが現地時間2012年5月24日に公表した世界のスマートフォン市場調査によると、同年第1四半期(1〜3月)におけるAndroid端末の出 荷台数は前年同期比145%増の8990万台となり、市場シェアは59%に達した。また米AppleのiPhoneは同88.7%増の3510万台を出荷 し、シェアは23%になった。

 Android端末とiPhoneを合計したシェアは前年同期に半数超(54.4%)だったが、さらに拡大して82%にまで達した。これに対し、出荷台 数を大きく減らしたのはフィンランドNokiaのSymbian端末と、カナダResearch In Motion(RIM)のBlackBerry。Symbian端末は前年同期から60.6%減の1040万台、BlackBerryは同29.7%減の 970万台となり、シェアはそれぞれ10.4%、9.7%だった。

5.次期メールサーバーはSaaSが2割弱で自社運用が8割、ミラポイント調査 (5.22 nikkeibp)
 メールサーバー製品を開発/販売しているミラポイントは2012年5月22日、企業などが今後導入するメールサーバーの形態について、アンケート調査の 結果を公開した。Google AppsのようにメールサーバーをSaaS形式で利用すると回答した組織は全体の17.85%であり、残りのほとんど(80.47%)はメールサーバー製 品を自社で運用すると回答したとしている。

 実際に使用したアンケートの質問と選択肢は、以下の通り。「次回、メールシステムを再構築する際に、どのような形態を希望するか」という質問に対して、 (1)「パブリッククラウド」、(2)「プライベートクラウド」、(3)「オンプレミス(アプライアンス)」、(4)「オンプレミス(オープンソースソフ トウエア)」、(5)「オンプレミス(商用ソフトウエア)」、(6)「その他」---の六つの選択肢のうち一つを選ばせた。




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