週間情報通信ニュースインデックスno.856 2012/05/05

1.米Evernoteが7000万ドルを調達、戦略的買収を視野に(5. 4 nikkeibp)
 米Evernoteは2012年5月3日(現地時間)、Meritech CapitalとCBC Capitalを中心とする複数の投資会社から、7000万ドル(約56億円)を調達したと発表した。複数の米メディアの報道によれば、Evernote の評価額は10億ドル(約800億円)に達した。

 今回Evernoteに投資を行ったのはMeritech CapitalとCBC Capitalのほか、T. Rowe Price Associates、Harbor Pacific Capital、Allen & Companyなど。
 米Financial Timesの報道や米Techcrunchの報道によれば、出資はEvernoteの企業価値を10億ドルと評価して行われた。またEvernoteは 2〜3年以内の新規株式公開(IPO)を目指しているという。

 Evernoteに対しては、これまで、シリコンバレーの名門ベンチャーキャピタルである米Sequoia Capitalや、NTTドコモの子会社であるDOCOMO Capitalなどが出資している。
 Evernoteのユーザー数はこの1年の間に3倍に増加し、3000万人に達したという。EvernoteのCEO Phil Libin氏は「今回の増資でより良い製品を開発し、国際的なプレゼンスを高め、戦略的な買収によるプラットフォーム拡大を進める」とのコメントを発表し た。

2.新日鉄ソリューションズがHTML5スマホアプリ開発基盤「hifive」を OSSとして公開(5.1 nikkeibp)
 新日鉄ソリューションズは2012年4月27日、同社が開発してきたスマートフォン/タブレット向けHTML5アプリケーション開発フレームワーク 「hifive」をオープンソースソフトウエア(OSS)として公開した。hifiveの公式サイトも開設、マニュアルやチュートリアル、サンプリアプリ も公開した。

 hifiveは同社のシステム研究開発センターが開発した。スマートデバイス固有の開発知識を必要とせずに、パソコンとスマートフォン、タブレットに対 応したアプリケーションを開発できるとしている。またHTML5により、アニメーションやグラフをWebブラウザ上で表示できる。

3.マイクロソフトが米大手書店のバーンズ・アンド・ノーブルの電子書籍事業に3億 ドル出資(5.1 nikkeibp)
 米マイクロソフトと米大手書店の米バーンズ・アンド・ノーブルは現地時間2012年4月30日、バーンズ・アンド・ノーブルが電子書籍事業と大学向け事 業を分離して設立する子会社にマイクロソフトが3億ドルを出資することを共同で発表した。

 新しい子会社は、バーンズ・アンド・ノーブルが展開していた電子書籍事業「NOOK」を引き継ぐ。この出資によってマイクロソフトは新会社の株式の 17.6%を取得する。バーンズ・アンド・ノーブルは2012年1月、NOOK事業の分離を検討中であることを明らかにしていた(関連記事:Barnes & Noble、NOOK事業の分離を検討中)。

 今回の提携によって、マイクロソフトが開発している新OSである「Windows 8」でNOOKのサービスを利用するためのアプリケーションが提供される見込み。NOOKのサービスを利用できる電子書籍端末が増える。

4.シマンテックが2011年セキュリティ脅威レポートを発表、攻撃は8割増(5. 1 nikkeibp)
 米シマンテックは2012年5月1日、2011年における世界のインターネットセキュリティ脅威を集計したレポートを発表した。2011年は、前年比 81%増となる55億件以上の攻撃を検知したという。ウイルスの亜種は41%増の4億300万種、Web上の脅威は36%増となる1日当たり4597件 だった。

 一方で、迷惑メールの送信件数は減少傾向にある。各国の警察当局がボットネットの閉鎖に力を入れた結果、ボットネット経由で送信される迷惑メールが減っ たためとみられる。ただし、ソーシャルメディアのメッセージ機能などを通じた攻撃は増加している。

 標的型攻撃は、2011年末時点での1日当たり攻撃数は82件で、微増傾向にあるという。攻撃のうち約2割は従業員250人未満の企業が対象で、大企業 に限らず幅広い企業が脅威にさらされている。

5.米国のAndroidタブレット市場、「Kindle Fire」がシェア50%以上(4.27 nikkeibp)
 米comScoreは現地時間2012年4月26日、米国のタブレット端末市場に関する調査結果を発表した。それによると、米Amazon.comの 「Kindle Fire」は2011年11月に発売されて以来普及が広がっており、米Googleのモバイルプラットフォーム「Android」を採用したタブレット端 末のうち半分のシェアをKindle Fireが占めている。

 2012年2月における米国のAndroidタブレット端末の製品別シェアを見ると、首位のKindle Fireはシェア54.4%を獲得し、2011年12月の29.4%からほぼ2倍に拡大した。
 韓国Samsung Electronicsの「Galaxy Tab」がシェア15.4%で2位に付けているが、2011年12月の23.8%から大きくシェアを縮小している。以下、米Motorolaの 「Xoom」がシェア7.0%(2011年12月は11.8%)、台湾Asusの「Transformer」が6.3%(同6.4%)、東芝の 「AT100」が5.7%(同7.1%)と続いた。

 また、ディスプレイのサイズとコンテンツ消費動向の関係を見ると、ディスプレイが大きいほどコンテンツ消費が多い傾向があることが分かった。10インチ ディスプレイを搭載したタブレット端末の平均ブラウザーページビューは、7インチディスプレイと比べて39%多く、5インチディスプレイを58%上回る。 Kindle Fireのディスプレイは7インチで、米Appleの「iPad」は9.7インチのディスプレイを搭載している。

 米メディア(PCMag.com)が引用した米Gartnerの調査によると、タブレット端末の販売は2012年にほぼ倍増する見込みだが、その成長は iPadによるところが大きいという。Appleは4月24日に発表した2012会計年度第2四半期(2012年1〜3月)の決算で、1〜3月における iPadの出荷台数を前年同期比151%増の1179万台と報告した。


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