週間情報通信ニュースインデックスno.843 2012/01/28


1.「VoIPの制限しない」「値上げの想定ない」---NTTドコモ障害 対策会見の一問一答(1.27 nikkeibp)
 NTTドコモが2012年1月27日、通信トラブルの再発防止策に1640億円を投入すると発表した(NTTドコモが一連の通信障害について対策を発 表、2014年度までに1640億円投入 )。1時間半に及んだ質疑応答の内容を、「トラブル対策全般」「パケット交換機障害」「spモード障害」の三つに分けて紹介する。

トラブル対策全般について
半年で5回も障害があった。ドコモ特有の設計に問題があるのではないか。
 MAPS(spモードシステム)では電話番号で認証して、IPアドレスでユーザーを識別している。これは他社も同様だと思うし、世界の通信事業者もそう だと思う。この点はドコモ特有だとは思っていない。  ただ、spモードの接続シーケンスにはドコモ特有の動作があり、特に今回はその点に落ち度があった。

パケット交換機障害への対策について
障害の要因にVoIPアプリなどを挙げているが、そもそもVoIPアプリでなぜ携帯電話網の制御信号が増えるのか。  VoIPアプリなどは動作していることを示すため、数分に1回のペースでサーバーにpingを送る。それ自体のデータ量は小さいもので、有線ネットワー クでは大量になっても問題が発生しない。

 携帯電話では論理的なセッションは維持するが、無線レベルでは通信が終わるたびに切断している。周波数を有効利用するためだ。pingによって無線を接 続したり切断したりする制御信号が大量に流れ、パケット交換機が制御信号を処理しきれなくなった。その結果、パケット交換機配下の基地局に自動規制がか かって1月25日の障害が発生した。

今回のような「想定外」を繰り返すようでは困る。
 色々なアプリが使う制御信号を、新型のパケット交換機ではつぶさに検知できるようにする。どのようにパケット交換機に制御信号が来るのかチェックして、 想定外が起こらないように先手を打って対応していく。従来のパケット交換機では制御信号の量が見えなかった。

 設備投資も今まではエリアを広げることに主眼を置いていたが、今はトラフィック対策がメインになっている。設備投資は毎年7000億円前後で推移してお り、今後もこの水準で問題ないと考えている。

スマートフォン5000万台に耐えうるシステムにするとしているが、そもそも現行システムはそこまで拡張できるものなのか。
 現状のシステムで拡張できるのか、スケーラビリティをもう一度確認する。現在は確認中だ。

2.タブレットやUltrabookを強化、PCメーカー各社が2012年の方針を 表明 日本コンピュータシステム販売店協会の新春セミナーで戦略説明(1.27 nikkeibp)
 日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA)は2012年1月26日、新春特別セミナーを開催し、パソコンなどのハードウエアメーカー7社が 2012年の戦略を説明した。タブレット端末やUltrabookなど新たな用途を創出する製品に注力する、クラウド連携や省電力を強化するなど、各社の 方針を明らかにした。

 東芝は「省エネ、リモートオフィス、BCP(事業継続計画)対策が求められる中でモバイルデバイスの需要が伸びる」(執行役上席常務デジタルプロダクツ &サービス社の大角正明社長)と説明し、2011年末に投入したREGZA Tablet AT700や、Ultrabookのdynabook R631を紹介。タブレット端末やUltrabookともに画面サイズを大きくする、あるいは小さくすることで製品ラインナップを増やしていくとした。 2012年に登場する新OSのWindows 8についてもいち早く対応するとした。

 レノボ・ジャパンは「イノベーション力にこだわりを持つメーカーであり続ける」(ロードリック・ラピン社長)と強調し、パソコンだけでなくタブレットや スマートフォンを強化する考えを示した。このほかにブランド力の向上や販売点に対する支援のほかNECとの連携の強化を課題と掲げた。

 NECはユーザーの扱うデータが膨大な量に増えている中で、「いつでもどこでもリアルタイムにクラウドを通してアクセスできる端末を提供したい」(國尾 武光執行役員常務)と説明。タブレット端末のLifeTouchシリーズを中心に、プロジェクターやデジタルサイネージなどユーザー企業が求めるあらゆる 端末を提供していくとした。

3.iPadを低価格にしても、AmazonのKindle Fireが有利な理由(WIRED.jp)(1.27 nikkeibp)
 米Amazon社の『Kindle Fire』は、2011年11月のリリース当初、米Appleの『iPad』に対抗できる初めての競合タブレットと謳われた。わずか200ドルとiPad よりかなり低価格でありながら、書籍、音楽、動画など、多数のダウンロード可能なコンテンツからなる活気あるデジタル・エコシステムにアクセスできること が売りだ。

昨年末のホリデーシーズンの間、Kindle FireはiPadの売り上げに対して100万から200万台を「浸食」したと報じられている。Amazon社は12月におけるKindleデバイスの販 売数について、1週あたり100万台を上回ったと主張しており、Kindle Fireの販売数は400万ないし600万台との見方を後押しした。

Kindle Fireは、200ドルという価格と『Amazon Prime』およびAmazonエコシステムとの強力な連携により、タブレット経験を試す安価な方法を求めている人たちにとって、最適な選択肢となってい る。それは、おもに動画と電子書籍によるコンテンツ消費を中心とする、非常に「Amazon的」なタブレット経験だ。

一方、iPadの潜在顧客は、Apple社の大規模なアプリケーション・ライブラリーはもちろんのこと、iPadのコンテンツ制作ツールにも魅力を感じて いる人たちだ。新しい『iPad 3』でもこうした機能は拡充される見込みだが、Kindle Fireが対象とする顧客層は、これらに関心を持たないだろう。

だが噂されている通り、Apple社が古いモデルのiPadの価格を200ドル〜300ドルまで引き下げたらどうなるだろうか?
一方、米Gartner社のアナリスト、ヴァン・ベイカーは、iPadが値下げされてもFireにとっては大きな脅威にならないが、『Android』タ ブレットについては脅威になりうると考えている。米Motorola社や韓国Samsung社が出している500ドル台のタブレット機器は、すでに同じ価 格帯のiPadに対して十分に対抗できておらず、さらに低価格のiPadが登場したら勝てる見込みはないだろう。それにひきかえ、Amazon社のコンテ ンツ提供はリッチなので、Fireが対象とする顧客層はiPadの誘惑に負けない可能性がある。

「いまから1年もたてば、『Amazon』はiPadに続く確固たる2番手として、タブレットにおける『Android』と同義語になるだろう」と、米 Forrester社のアナリスト、サラ・ロットマン・エプスは昨年8月に書いていた。この予測は正しそうだ。

4.NECとIBM、OpenFlow対応ネットワーク機器を米スタンフォード大な どに納入(1.25 nikkeibp)
 NECと日本IBMは2012年1月25日、「OpenFlow」に対応した両社のネットワーク機器が、米スタンフォード大学などに採用されたと発表し た。OpenFlowは、ネットワーク機器の機能や通信経路をソフトウエアからコントロールする「Software Defined Network(ソフトウエア定義ネットワーク、SDN)」を実現するための規格である。

 OpenFlowでは、ネットワークを流れるパケットやフレームの経路を管理する「OpenFlowコントローラー」と、OpenFlowコントロー ラーの指示に従って実際にパケットやフレームを転送処理する「OpenFlowスイッチ」の二つを組み合わせて、ネットワークを構築する。スタンフォード 大学は、新しいキャンパス内ネットワークの構築に、NECのOpenFlowコントローラー/スイッチと、米IBMのOpenFlowスイッチを採用し た。

 このほか米国では、ファブリックネットワーク装置のベンダーである米テルヴェラ(Tervela)や、金融情報サービス会社の米セレリティ (Selerity)などが、NECとIBMのOpenFlow製品を採用した。テルヴェラは、OpenFlowではネットワークトラフィックの統計情報 を元に、ネットワーク経路を動的に変更できる点を評価した。またセレリティは、NECのOpenFlowコントローラーとIBMのOpenFlowスイッ チを組み合わせて使用する。

5.ドコモ、最薄部で厚さ6.7mmのFOMAスマホ「MEDIAS ES」 遠隔サポートサービスに初めて対応(1.25 nikkeibp)
  NTTドコモは2012年1月24日、春商戦向けモデルの追加機種として、Android 2.3搭載のFOMA回線用スマートフォン「MEDIAS ES N-05D」(NECカシオモバイルコミュニケーションズ製)を発表した。同年2月下旬〜3月に発売する。

 きょう体が最薄部で厚さ6.7mm(カメラモジュール周辺は7.9mm)と薄いのが特徴。また、NTTドコモが同日発表したスマートフォンの遠隔サポー トサービス「スマートフォンあんしん遠隔サポート」に対応する。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、緊急地震速報の各機能と、IPX5/X8相当の 防水機構、IP5X相当の防じん機構も備えている。




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