週間情報通信ニュースインデックスno.836 2011/12/03

1.好印象を与える名刺交換の秘訣とは(12.2 nikkeibp)
 ビジネスの場で、初めてお会いする方とは「名刺」を交換することから、会話が始まる場合がほとんどです。
 どなたかの紹介でお会いする場合でも、自分から名刺を差し出し「○○○○様から、ご紹介をいただきました。●●会社営業部の臼井由妃です」と、紹介者の 氏名、自社名、自分の氏名を名乗ります。

 あなたは実行していらっしゃると思いますが、フルネームを名乗らず「苗字」だけだったり、会社名だけで所属を伝えない方が、案外いらっしゃるのではない でしょうか。
 名刺交換であれ自己紹介であれ、目的は「名前」を覚えていただくことにあります。商品を売り情報を売り、利益を得る。そうしたことに気持ちが取られるの は分りますが、名前を覚えていただかないことには、何も始まりません。

 もちろん、相手の名前を覚えるのも目的です。
 商談で伺った先の担当者の名前が、次の日になったら思い出せない、すぐにフルネームが出てこないようでは、仕事をしているとは言えません。

 私は月に500名を超える方と、新たに出会います。その際、名刺のやりとりをしますが、自分の名前や所属している団体、会社名はきちんと伝え、好印象を 与えようと努力をしている人はいても、相手の名前を覚えようと工夫を凝らしている人に、出会うことはまずありません。

 実はここが、名刺交換で好かれるかどうかの分かれ道。その後、スムーズにお付き合いできるか否かの決め手に、なります。

相手の名前を覚えるために

 苗字で「サトウ」や「タカハシ」は一般的に「佐藤」「高橋」と書くことが多いのですが、時には「佐東」「砂藤」あるいは「橋」「高階」など、表記が異 なる方がいらっしゃいます。普通は「たかだ」と読む「高田さん」が「たかた」だったり、「祐子さん」が「さちこさん」であったり。思い込みで覚えると、次 にお会いした時やフォローの手紙を送る際に、失礼にあたることをしてしまう場合があります。

 私は「臼井由妃」ですが「しらいさん」と言われたり、「臼井由紀」や「白井由紀」で手紙をいただく場合があるのです。こうなると、手紙の内容がいかに素 晴らしくてもお会いした時の印象が良くても、帳消しになります。

「私のことなど気にも留めていないのだ」
「一緒に仕事をしたいと言っていたけれど、社交辞令だったのか……」

 極端な話ですが、そこまで考えます。こうした失敗は、名刺を交わす際気をつけていれば防げることです。
 高階さんを例に見ていきましょう。

(1)こう書くのは珍しいですね。失礼ですが、ご出身地には多いのでしょうか?
(2)私は慌てものですから、しっかり覚えるように致します。高い低いの「高」に、階段の「階」と書いて「高階(たかはし)様」ですね。

 このように伝えると、そこから会話が広がりますし、自分に関心を寄せているのだと感じます。
 また、名刺をいただいたら(相手が名乗ったら)、聞き違いや覚え違いを防ぐために、「〇〇〇〇様ですね」と、相手のフルネームを繰り返します。そして、 会話の中に相手の苗字を登場させます。
 例:

 「お客様はどう思われますか?」ではなく「臼井様はどう思われますか?」

 「ありがとうございます」ではなく「臼井様、ありがとうございます」

 「お会いできて光栄です」ではなく「臼井様とお会いできて光栄です」

 このように、無理のない範囲で、伝えましょう。
 一般的に、人は自分の名前を呼ばれるほどに、相手に親近感を覚えるものです。心を開き、会話に耳を傾けるようになるのです。名前を覚えるのが苦手な方で も、訳なく記憶することができます。

 それに、「臼井様、ありがとうございます」などと伝える時に、きちんと相手の顔を見てお話をすれば、次に、別の場所で顔を合わせた際に、相手は親しそう に挨拶をしてきたのに、「あの人は、どなたでしたか……」とか、顔は分かるが名前が思い出せないなどということは、なくなります。ちょっとしたことです が、実行するとしないとでは、あなたに対しての印象が変わってきます。

3分で惹きつけられた名刺交換

  「臼井由妃さんですね。(確認して下さいました)由妃という字は少ないですよね。(私が伝える前に言われてしまいました)よく間違って手紙をもらいま せんか? 名前を間違えられるのは嫌ですよね(その通りです)」

 そして「私の名前も、結構言い間違えられるんですよ。(ここでますます親近感が湧きました)もっと頑張って仕事をして、皆様に名前を知っていただかない といけませんね(何と謙虚な方だろうと思いました)」

 極めつけの言葉は、「臼井さん、私のことを●●と呼んでくださいね、親しい方は皆さんそうおっしゃいますから」。

2.ドコモ、来年夏にiPhone参入(12.1 日経ビジネス)
次世代高速通信規格「LTE」に対応
 NTTドコモは米アップルの人気スマートフォン「iPhone」とタブレット端末「iPad」の次世代機を日本国内で販売することで、アップルと基本合 意した。ドコモはこの合意に基づき、まず来年夏に高速通信規格「LTE」に対応したiPadを日本市場に投入し、秋までにLTE対応のiPhoneを発売 する見通しだ。

 国内の携帯電話会社ではソフトバンクモバイルが2008年に初めてiPhoneを発売し、今年10月にはKDDI(au)も最新型「iPhone4S」 の販売を始めた。ドコモの参入によって大手3社すべてがiPhoneを取り扱うことになり、携帯各社の競争の軸は端末から通信品質や料金面にシフトするこ とになりそうだ。

アップルの要求にドコモが応じた

 複数の関係者によると、11月中旬にドコモの山田隆持社長と辻村清行副社長らが訪米し、アップル本社でティム・クックCEO(最高経営責任者)らと会 談。次世代iPhoneと次世代iPadの販売で基本合意し、販売数量などの条件について本格的な交渉を開始した。

 アップルはドコモにiPhoneやiPadの販売権を与える条件として、ドコモが昨年12月に商用化したLTEネットワーク(サービス名は「Xi(ク ロッシィ)」)に対応させることを要求し、ドコモがこれに応じたもようだ。アップルがiPadとiPhoneにLTEの通信機能を搭載するのは、今回が初 めて。

3.2012年にモバイルやクラウド分野で本格競争始まる、IDC予測(12.2  nikkeibp)
 米IDCが現地時間2011年12月1日に公表した調査レポートによると、「モバイルコンピューティング」「クラウドサービス」「ソーシャルネットワー キング」「ビッグデータ解析」といった分野の支出額は年率18%で伸び続け、これら市場を合わせた成長率は2020年にIT業界全体の成長率の80%以上 を占めるようになる。2012年はこうした急成長分野のいくつかで初めての本格的な競争が始まるとIDCは予測している。

 同社によると、2012年のIT業界全体における支出額は前年から6.9%増の1兆8000億ドルとなる見込みで、その20%をスマートフォン、メディ アタブレット、モバイルネットワーク、ソーシャルネットワーキング、ビッグデータ解析が占めるようになる。

 このうちモバイル端末(スマートフォンとメディアタブレット)は出荷台数、支出額ともにパソコンを上回るとIDCは予測している。スマートフォンでは米 MicrosoftがモバイルOS市場に本格参入して競争がさらに激化するほか、メディアタブレット分野では米Amazon.comの「Kindle Fire」が米Appleの「iPad」に追随する。同様に、廉価なタブレット端末が登場し、中国やインド、インドネシア、ブラジルといった主要新興国市 場で台頭する。

 またクラウドサービス分野では、企業向けプラットフォーム市場で競争が激化する。Amazon.com、米Google、米 Salesforce.com、米VMwareなどが、米IBM、Microsoft、米Oracleの手ごわい競合相手になるという。

4.インテル、「Ultrabook」体感イベントの出発式を開催 東芝の「dynabook R631」の実機に触れて性能や使い勝手を体感(12.2 nikkeibp)
 インテルは2011年12月1日、「Ultrabook」と称される東芝の薄型・軽量ノート「dynabook R631」に触れられるイベント「Ultrabook Debut Cruise(ウルトラブックデビュークルーズ)」の出発式を開催した。

 Ultrabookは、インテルが提唱するノートパソコンの製品カテゴリー。薄型・軽量で洗練されたデザインを特徴とする。国内メーカーでは、2011 年9月29日に東芝が初めてのUltrabookとして「dynabook R631」を発表した。

5.「ドコモのiPhone」は“不毛の地”を変えるか(12.1  nikkeibp)
 2011年12月1日、日経ビジネスが報じた「ドコモ、来年夏にiPhone参入」のニュースは、これからの日本の携帯電話市場を見る上で一つの大きな 命題を与えた。筆者はKDDIがiPhoneに参入する以前の状況を、日本は世界の他の市場に比べてiPhoneのシェアが低い“iPhone不毛の地” と表現した。だが、KDDIが参入し、そして仮にNTTドコモもiPhoneを販売することになると、市場は一変しそうだ。以下では、(1)通信事業者の プラットフォーム、(2)他事業者への影響、(3)Android端末への影響――の三つについて、現時点で予想され得る影響を考察していく。

「iPhoneは作り込みができない」としていたNTTドコモ
 NTTドコモはこれまで、iPhoneを扱わない理由として、通信事業者のプラットフォームをスマートフォンで実現するにあたって、Androidでは 可能な端末への作り込みが、iPhoneではできないことを挙げていた。だがスマートフォンの普及が進むにつれ、市場が求めるプラットフォームは通信事業 者が提供するものだけではなくなってきている。

 NTTドコモはスマートフォンに大きく軸足を移すにあたり、「iモード」で築いた国内市場での確固たる地位を維持すべく、サービスの進化を追求してき た。その原動力となったのは、間違いなく対iPhoneという意識があったからだろう。

 一方で、10月から販売が始まったKDDI版iPhoneの好調ぶりは明らかだ。とにかくiPhoneは売れる端末なのである。NTTドコモが Android端末に全精力を傾けても、端末販売ランキングの上位はiPhoneで占められている。

 さらに、スマホ時代になって、利用者が端末や通信事業者を選ぶ基準が変わってきたことも背景にあるだろう。ケータイで使うメールをGmail中心にした り、メールでやり取りしていた連絡をSNSでするようにしたり、というスマホユーザーは少なくないだろう。

 フィーチャーフォンでは、通信事業者が提供してきたプラットフォームサービスが利用者が最初に接するものであることが多く、そのサービスの利用自体が通 信事業者の乗り換えを防ぐ効果も持っていたと考えられる。しかしスマホでは、通信事業者以外のプレイヤーが提供するプラットフォームが幅をきかせるように なってきた。

 通信事業者以外が提供するプラットフォームが出てくるに従い、通信事業者が利用者をつなぎ止める手段として、従来のプラットフォームサービスが持つ力は 相対的に弱くなったと言える。結果、利用者が携帯電話を選ぶ基準は、「端末」「通信網」にシフトし、それらの品質と価格・料金を天秤にかけて選ぶように なってきたと考えられる。

「通信事業者のプラットフォーム」によるサービスはどうなるのか?
 NTTドコモはこれまで、フィーチャーフォンで築いてきたプラットフォームサービスのAndroidへの移植に際し、端末への作り込みにかなりのリソー スを注ぎ込んできた。OSに手を加えられないiPhoneでは、NTTドコモが持つプラットフォームサービスの強みをAndroid並に活かすのは難しい だろう。

 ただし、HTML5の普及がそうした状況を変える可能性がある。スマホのアプリケーション(アプリ)は、現在はネイティブアプリ(そのOSの上でしか動 かないアプリ)の独擅場であるが、HTML5の登場によって、Webブラウザ上でできることが広がる。スマホのアプリは、徐々にブラウザアプリへのシフト が進むだろう。スマホアプリのOS依存が弱まるということだ。

 通信事業者が既存のプラットフォームサービスをスマホに移植する際、これをブラウザ依存のアプリとして移植できれば、スマホのOSを問わず、提供できる ようになる。AndroidでもiPhoneでも、ほぼ同じようなサービスを利用できるようになる可能性は十分にある。

 また、通信事業者のプラットフォームサービスがブラウザベースにシフトすることは、利用者にとってメリットがある。まず端末への作り込みが軽くなる、も しくは不要になることで、通信事業者が新端末を市場投入するまでの時間(time-to-market)が短縮される。さらに、端末買い替え時のデータ移 行などの煩雑さが緩和され、端末の選択肢が広がることにもなるだろう。

 一方、「端末への作り込み」という面を考えると、開発リソースが他事業者よりも優位であるという点で、NTTドコモは作り込みが可能なAndroid端 末では優位性を維持できた。だが、作り込みができないiPhoneでは、その優位性をAndroidほどは活かせないかもしれない。

 なお、ドコモは通信事業者としてのクラウドサービスの提供へ向け、着々と準備を進めている。2011年11月に発表した「中期ビジョン2015」(関連 記事)では、「パーソナル」クラウド(消費者向け)、「ビジネス」クラウド(業務向け)、ネットワーククラウド(通信網での高度な処理を提供)の三つを 「ドコモのクラウド」とし、「安心・安全なスマートライフの実現を目指す」としている。こうしたクラウドサービスではマルチデバイス対応が描かれており、 フィーチャーフォンで実現していた以上に、大きく進化したサービスが将来提供されるだろう。

KDDI、ソフトバンクモバイルへの影響はどうか?
 「ドコモのiPhone」を魅力的だと考える利用者は、かなりいるはずだ。NTTドコモは公式コメントにおいて(関連記事)、「アップル社との具体的な 交渉の事実はない」としているものの、今回の報道だけでも、冬春商戦における買い控えにつながる可能性はあるだろう。

 特に影響が大きいと思われるのが、KDDI版iPhoneに乗り換えようと考えていた利用者だ。iPhone欲しさにKDDIに乗り換える利用者は、通 信品質(への評判)でソフトバンクモバイルよりもKDDIを選んでいる可能性が高いのではないか。そうであるなら、通信品質の安定性を売りにし、さらに LTEで先行するNTTドコモから出るiPhoneは一層魅力的に感じられるはずだ。

 ソフトバンクモバイルにとっても影響は少なくないだろう。通信品質の評判では分が悪いソフトバンクモバイルにとって、同じiPhoneで魅力を出すに は、料金面での工夫を出すのが最も効果的だろう。

 さらに影響が大きいのは、iPad市場だと筆者は考えている。iPadは現在ソフトバンクモバイルしか扱っていないからだ。3G網の安定性、エリアの広 さに加えてLTE対応が加わると、iPad選びにおける通信網での勝負ではNTTドコモがかなり有利に見える。

 しかし、通信網での勝負については不確定要素もある。特に大きいのは公衆無線LANサービスの展開だ。iPhone、iPadでは公衆無線LANへの自 動ログイン機能が搭載されているため、3G網のエリアの狭さや混雑具合を、公衆無線LANの充実によって緩和させやすい。公衆無線LANではソフトバンク モバイルが先行し、KDDIとNTTドコモが後を追う展開となっている。通信網での勝負は3G網、LTE網だけでなく、公衆無線LANも含めた形での勝負 となる。なお、このように無線LANを活用する動きは海外でも同様だ(関連記事)。


「NTTドコモにiPhone」は「鬼に金棒」か
 iPhoneという現時点の携帯端末市場で最高の武器を持たずに、それへ対抗するために自社の端末やサービスを磨いてきたドコモが「鬼」であるなら、 iPhoneは「金棒」となるかもしれない。もっとも、他社と同じ武器を持つだけとの見方もできる。

 ドコモによるAndroidの磨き方は、“素”のAndroidをフィーチャーフォン利用者向けにチューニングするような形であったが、その一方で、先 進利用者向けにもこだわりが感じられる端末を市場投入してきた。韓国サムスン電子の「Galaxy S II」がそうであるし、12月2日発売の「Galaxy Nexus」(関連記事1、関連記事2)は、いち早く最新OS「Android 4.0」を搭載した高性能を売りにした端末である。多様な利用者層をカバーすべく、端末の作りこみと品揃えを充実させてきたドコモであるが、 「iPhoneもドコモで」となれば市場へのインパクトは相当大きなものとなるだろう。

 
 



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