週間情報通信ニュースインデックスno.834 2011/11/19

1.若い世代のTPP反対は「尊皇攘夷」に似ている(11.18  nikkeibp)
 野田佳彦首相が11月11日夜、首相官邸で記者会見し、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加の方針を明らかにした。また日本時間の14日朝、米国ハ ワイで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議でTPP交渉参加を表明した。

日本の参加表明で他の国々も動き、タイミングはよかった
 官邸での記者会見で野田首相は「TPP交渉参加に向けて関係国との協議に入る」というややこしい表現を使ったが、日本がTPP交渉に参加することを決め たのは大変よいことだと思う。
 反対派は、TPP交渉参加国はアメリカ、オーストラリアを除けば小さな国ばかりで貿易拡大のメリットが少ないというような反対理由を述べている。

 しかし、日本の交渉参加表明に続いてカナダ、メキシコも参加を表明したことにより、TPPは世界の国内総生産(GDP)の40%をカバーする規模に拡大 する可能性がある。
 タイミングから言えば、日本の参加表明によって他の国々が動いたことになり、よかったのではないか。

  今回のTPP交渉参加をめぐる問題の中で、その存在理由がなくなったのが自民党である。なぜ、あれほど反対するのか。自民党の国会議員201人のう ち、166人以上が反対にまわり、結局、党として反対の立場をとった。

党利党略ばかりの自民党、その存在意義はない
 いやしくも、長期にわたって政権の座にあった自民党が党利党略のみで動いている。民主党に対して、ただ「反対」と言うだけである。与党に「反対、反対」 としか言わないのなら、共産党と同じではないか。自民党の存在意義はない。

若い世代に「TPP反対」の声が多いのはなぜか
 14日夜、文化放送の番組「田原総一朗オフレコ!スペシャル」(テーマはTPP)で大田弘子さん(政策研究大学院大学副学長)をゲストに招き、TPPに ついて話し合った。大田さんはTPP賛成派である。 番組はニコニコ生放送でも同時放送され、同生放送で「TPPに賛成か、反対か」のアンケート調査を 行った。驚いたことに、その結果は、反対が74%にも上り、賛成はわずか26%だった。圧倒的に反対意見が多い。

若者のTPP反対は裕福な年寄り世代へのアンチテーゼ
 チュニジアやエジプト、リビアで独裁政権を倒す革命が起きた。米ニューヨークのウォール街で始まった反格差デモがアメリカ各地、世界へと広がった。こう した革命や反格差デモの中心に若者の存在があり、それと同じように、若い世代の「TPP反対」は現体制を作り上げてきた年寄り世代へのアンチテーゼではな いか。

 「年寄り世代が富を独占し、若い自分たちには何もない。就職すらできない」という反発が、アンケート結果に表れているのではないかと思う。

 15〜24歳の若年層の失業率は世界的に高い。ユーロ圏で約20%、ギリシャやスペインでは40%を超える。アメリカでも約18%に上り、いずれの国で も若年層の失業率は全体の2倍以上に達している。日本でも完全失業率は全体の4.1%に対して若年層は7.2%と高い(総務省統計局「労働力調査」平成 23年9月分より)。

 私はここに「尊皇攘夷」を見る。開国を迫る外国人を排撃する幕末の思想だが、内にこもり、国際化から目を背ける現在の若者の姿勢は「尊皇攘夷」に似てい るからだ。

条件闘争をにらんで反対する農業団体
 前回の本連載「日本は戦略的にTPPや『ASEAN+6』を議論せよ」でも述べたが、日本の農業は、TPPに参加しようがしまいが、その将来が見えな い。
 農業就業者の高齢化が年々進み、その平均年齢は2009年で65.3歳、2010年には65.8歳となり、企業の定年よりも6歳も上回っている。あと何 年かすれば70歳を超えるような事態になり、農業は崩壊に追い込まれる。それは日本の農業に魅力がなく、若い後継者が出てこないからだ。
 今こそ農業改革が必要であり、その意味ではTPP交渉参加は農業にとってよい機会になるかもしれない。にもかかわらず、農業団体は「反対、反対」の大合 唱である。
 それに対して反対と言いつつ、実は「いくら補償金を出してくれるのか」という条件闘争に入っているのである。2011年度の第4次補正予算では、農業対 策費が組み込まれることがほぼ決まっており、その金額をめぐってのやり取りなのである。

2.人気トップは「iPad」、米国子どものクリスマスプレゼント(11.18  nikkeibp)
 米Nielsenが現地時間2011年11月17日に公表したホリデーシーズンに関する調査結果によると、米国の子どもが買ってほしいと思っている消費 者向け電子機器(CE)の1位は米Appleの「iPad」だった。特に6〜12歳の子どもではApple製品の人気が高く、トップ3をAppleのモバ イルデバイスが占めた。

 今年のクリスマスプレゼントにiPadが欲しいと答えた6〜12歳の子どもは44%で、昨年の31%から13ポイント増加した。2位の「iPod Touch」は1ポイント増の30%、3位の「iPhone」は7ポイント増の27%の支持を得た。  また、「コンピュータ」「iPad以外のタブレット端末」と同率(25%)で4位に並んだ任天堂の「Nintendo 3DS」をはじめ、ゲーム関連機器は依然人気がある。

3.インテルが企業向けPCプラットフォーム「vPro」の説明会を開催 米マカフィーのセキュリティ対策ソフトとの連携機能を披露(11.18 nikkeibp)
 インテルは2011年11月17日、ビジネス向けパソコンのプラットフォームである「vPro(ヴィープロ)」に関する記者説明会を開催した。登壇した 米インテル アーキテクチャー事業本部 副社長のリック・エチャベリア氏は、vProで実現される利点を説明。特に、同社が買収した米マカフィーのセキュリティ統合管理ソフト「ePO Deep Command」とのコラボレーション機能の説明に時間を割いた。

 ePO Deep Commandは、クライアントパソコンにインストールする「エージェントソフト」と、管理者が利用する「コンソールソフト」から成る。一般に、セキュリ ティ対策用のエージェントソフトはOS上で動作するが、本エージェントソフトはOSより下層のハードウエア、チップセット・レベルで動作するのが特徴だ。 これにより、パソコンの電源がオフの状態でもセキュリティ対策が可能となる。

 具体的には、緊急性の高いウイルスが登場した場合に、ユーザーが不在でもセキュリティ・パッチを適用できる。パソコンの電源をオフにしている深夜にパッ チを適用したりウイルススキャンを実行したりすれば、日中にセキュリティ対策を実行してパソコンの負荷が高まるのを抑止できる。パソコンがウイルスに感染 してしまった場合、管理者が遠隔操作でOSのイメージを再インストールすることも可能となる。

4.NTT東日本が光iフレーム2やWi-Fiクレードル、無線LANの利用促進 キャンペーンも(11.17 nikkeibp)
 Wi-Fiクレードルは高速無線LAN規格のIEEE802.11nに対応し、光ポータブルを持ち運んでいる間も自宅で無線LANを利用できる。11月 18日にレンタルで提供を開始。利用料金は月額210円とした(光ポータブル本体は月額315円のレンタル利用料が必要)。

 光iフレーム2は、7インチ型の液晶ディスプレイを搭載したタブレット端末(写真1)。2011年12月上旬に提供予定で、月額525円でレンタルする ほか、1万9950円で購入することもできる。前モデルと比べて搭載メモリーの増加などによる操作性の向上、生活防水対応、バッテリー長時間化、 Flash対応、PDFファイル表示などを実現している。

5.UQ WiMAXが上り最大速度を高速化、1.5倍の15.4Mbpsに(11.14 nikkeibp)
 UQコミュニケーションズは2011年11月14日、同社のモバイルWiMAXサービス「UQ WiMAX」の上り最大速度を15.4Mbpsに高速化すると発表した。これまでの上り最大速度10Mbpsの約1.5倍になる。高速化する時期は 2011年12月中としている。

 今回の高速化は、端末から基地局への通信において変調方式に64値QAMを採用したことによるものである。これまではQPSKまたは16値QAMだっ た。変調方式の高度化は、WiMAX Forum Release1.5に準拠した結果である。

 64値QAMで通信できるWiMAX機器は現時点で未定だが、後日ホームページに掲載するとしている。




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