週間情報通信ニュースインデックスno.833 2011/11/12

1.2011年3Q国内タブレット端末販売台数は前年比6割増、GfK調査 (11.9 nikkeibp)
 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK Japan)は2011年11月8日、今年第3四半期(7-9月期)の国内タブレット端末販売台数が前年同期比62%増を記録したと発表した。 Android OS搭載モデルがけん引して大幅に増加した。

 タブレット端末は昨年春、日本市場に登場したが、メーカーが少なかったことと、東日本大震災に伴う発売延期などで、2010年度の家電量販店販売台数は 計約37万台とふるわなかった。
 しかし、今春以降の新製品投入や回線使用料値下げキャンペーンなどで販売が急伸。6月末から相次いで発売されたAndroid搭載モデルがけん引して急 増した。認知向上や、スマートフォンでのタッチパネル操作やアプリ利用の使い勝手に慣れてきたことも要因になっているという。

 タイプ別では、3G回線契約が不要なWi-Fiモデルが伸びており、2010年通年の55%から2011年9月には85%へと比率を拡大させている。同 時に行ったアンケート調査では、タブレット端末に興味がある人の3人に1人が、通信費負担を購入時の懸念事項として挙げており、Wi-Fiモデルを選ぶ要 因になったとみられる。

2.日本IBM、ネットワークスイッチの「OpenFlow」対応を開始(11. 11 nikkeibp)
 日本IBMは2011年11月11日、同社のネットワークスイッチの最上位機種「IBM BNT バーチャル・ファブリック 10Gb G8264」を、ネットワーク機器の新規格「OpenFlow」に対応させると発表した。同日から、OpenFlowに対応した新しいネットワークスイッ チ用OS「IBM Networking OS 6.8.1」の無償提供を開始した。

 OpenFlowは、従来のネットワーク機器が持つ経路選択機能と、データ転送機能を分離した通信規格である(関連記事:ネットワークの転換点を示した 「Open Networking Summit」)。経路選択機能は「OpenFlowコントローラー」と呼び、サーバー上で稼働するソフトウエアとして実装する。データ転送機能は 「OpenFlowスイッチ」と呼び、物理的なスイッチと、仮想マシンソフトと連携して動作する仮想スイッチの両方がある。今回IBMがOpenFlow に対応させたG8264は、新しいOSを適用することでOpenFlowスイッチとして利用できるようになる。

3.総務省、「通信の秘密」侵害でグーグルに指導 電気通信事業者の無線LANアクセスポイントを経由した個々の通信を受信し記録(11.11 nikkeibp)
 総務省は2011年11月11日、グーグルに文書による指導を行い、再発防止策・状況などについて報告を求めた。同社が日本国内において無線LANを経 由した通信を受信し、その一部を記録した行為が電気通信事業法第4条に規定する「通信の秘密」の侵害につながる恐れがあったとしている。

発端は米国の2010年発表

 経緯は次の通り。2010年5月14日、米グーグル社がストリートビューカーによって道路周辺映像を撮影する際に、無線LANを経由した通信の一部を 誤って収集していた旨を発表した(関連記事)。これを受け、総務省はグーグルに対して、法第4条(秘密の保護)の規定に照らし、事実関係の報告を求めた。

 グーグルからの報告により「2007年12月から日本国内において、ストリートビューカーによる道路周辺映像の撮影と同時に無線LANを経由した通信を 受信し、その一部を記録していた事実が判明した」という。具体的には、電気通信事業者の無線LANアクセスポイントの情報を収集する際に、当該アクセスポ イントを経由した個々の通信も受信し、その一部を記録していた。

 なお、グーグルから「誤って通信本文を受信、記録したものであり、閲覧・使用は行っていないこと、判明後は米国グーグル社において厳重な管理下に置き、 アクセス制限をかけて保管していること、また判明後直ちに、ストリートビューカーによる無線LANを経由した通信の収集は停止したこと」が併せて報告され ているという。


サーバー上に保管された記録の削除など要請

 総務省は、「電気通信事業者が提供する無線LANを経由した通信を受信し、その一部を記録した行為は、法第4条に規定する『通信の秘密』の侵害につなが るおそれがあったものと認められる」と判断した。

 このため総務省はグーグルに対して、再発を防止し、法を遵守するように指導するとともに、「現在サービスに供されているサーバー上に保管されている電気 通信事業者が提供する無線LANを経由した通信に係る記録の削除」、「通信確立後の通信に係る情報の収集・記録など事案の再発防止及び今後の法令遵守の方 策の策定」を速やかに実施し報告することを要請した。また、その報告後に、速やかに「経緯、対応状況、再発防止策などの日本語による周知」を実施するよう 求めた。

3.グローバルで「見える化」を推進、日次で実績を把握可能に---積水化学の寺嶋 情報システムグループ長(11.10 nikkeibp)
 「グローバルで『見える化』の仕組みを整備したことで、実績を日次で把握できるようになった」。積水化学工業でITを統括する寺嶋一郎 コーポレート 情報システムグループ長は、千葉で開催中の「CIO Japan Summit 2011」でこう強調した(写真)。

 積水化学は海外展開の加速を背景に、海外で売買が成立すると電子メールが自動的に送信され、情報を国内で一元管理できる仕組みを構築した。これにより、 従来は月次でしか把握できなかった実績値を、日次で確認できるようになった。

 寺嶋グループ長は「海外の実績をリアルタイムに入手できるため、事業部門の担当者が日々の業務で利用するだけでなく、マネジメント層が経営判断を下すた めにも使っている」と効果を話す。

 今後、積水化学はこうした見える化の仕組みを利益に直結させていきたいという。寺嶋グループ長はその例として、各拠点の実績値に為替などを加味してシ ミュレーションし、最適な生産地などを決める仕組みの整備を挙げた。「2013年には海外のITシステムを国内と同水準にしたい」(寺嶋グループ長)。

4.Adobe、モバイル端末向けFlashの開発を終了へ、HTML5に注力 (11.10 nikkeibp)
 米Adobe Systemsは現地時間2011年11月9日、モバイル端末向け「Flash Player」の開発を終了する方針を明らかにした。今後はHTML5への取り組みを強化する。

 同社は近日中に米GoogleのモバイルOS「Android」とカナダResearch In Motion(RIM)のタブレット端末「BlackBerry PlayBook」向けに「Flash Player 11.1」をリリースする予定だが、それを最後に新たなモバイル端末の構成(チップセット、ブラウザー、OSバージョンなど)に対応したFlashの開発 は終了する。その後は既存構成向けの重要なバグ修正やセキュリティアップデートのみ提供する。また、Flash開発者がすべての主要なアプリケーション配 信/販売ストア向けに、ネイティブアプリケーションを同社のアプリケーション実行環境「Adobe AIR」とパッケージ化できるようにする。

 Adobeは、「今や幅広い主要モバイル端末がHTML5をサポートし、一部の端末はHTML5のみに対応している。このことから、複数のモバイルプ ラットフォームのブラウザーにおいてコンテンツを作成および配信するには、HTML5が最良の方法となっている」として、HTML5への投資を拡大すると 説明した。GoogleやRIM、米Apple、米Microsoftなど、HTMLコミュニティにおける主要企業と引き続き協力し、モバイルブラウザー の進歩につながるHTML5の革新を推進するとしている。

5.NEC、企業向けセキュリティ強化型7インチAndroidタブレット新モデル を発売(11.9 nikkeibp)
 NECは2011年11月9日、企業ユーザー向けの7インチAndroidタブレット端末の新モデル「Android搭載クラウドコミュニケーター  LifeTouch B」(写真)を発売した。独自に強化したセキュリティ機能を搭載していることや、タブレット端末としては珍しくバッテリーの交換が可能なことなどを特長と する。

 価格はオープンで、「インテグレーションやサポート契約なども含めて個別に商談する」(NEC)ため機器単体の価格は出しにくいとしているが、同社では 目安として「3万円台後半」という想定価格を提示している。出荷開始は11月末の予定。

 LifeTouch Bは、800×480ドット(WVGA)の7型ワイドTFT液晶モニターを備えたAndroid端末。タッチパネルは静電式で最大4点までのマルチタッチ をサポートする。搭載CPUはデュアルコアの「OMAP4430」(動作周波数1GHz)で、メインメモリーは512Mバイト、ROMは4Gバイト(シス テム領域を含む)となっている。Android OSのバージョンは2.3。

 500万画素のオートフォーカス対応カメラ機能を装備する。内蔵センサーはGPS、加速度、地磁気、照度の4種類。赤外線通信機能も備えており、赤外線 リモコンとして使うことも可能だ(アプリの開発が必要)。無線LANはIEEE802.11b/g/n対応で、Bluetoothは3.0+EDRに準拠 する(Class 2)。

 搭載しているバッテリー容量は3000mAhで、これが交換可能となっている点がLifeTouch Bの特長の一つとなっている。「ビジネスの現場では、予備のバッテリーをあらかじめ用意しておいて、長時間運用を実現したり、寿命が来たらすぐに交換した りしたいというニーズがかなりある。そうしたニーズに応えるため、本体サイズは若干犠牲になるもののバッテリーを交換できるようにした」(NEC)。バッ テリー駆動時間については、「8時間を目標に検証中」(同社)だという。




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