週間情報通信ニュースインデックスno.831 2011/10/29

1.「ソニーの娯楽の新世界作る」、エリクソンとの合弁解消で記者会見 (10.28 nikkeibp)
 ソニーは2011年10月27日、スウェーデンの通信機器メーカーのエリクソンと折半出資する携帯電話端末会社の株式を買い取り、100%子会社化する 動きについて(関連記事)、同社のハワード・ストリンガー 会長兼社長 CEO(写真1)と、エリクソンのハンス・ヴェストベリ 社長兼CEOが英ロンドンで記者会見を開いた。

 ストリンガー会長は子会社化の狙いを「4つのスクリーン戦略のため」と強調した。4つのスクリーンとは、パソコンとテレビと携帯電話とスマートフォンの こと。ソニーはこの4つのスクリーンに動画や音楽配信を豊富に提供することで「ソニーの娯楽の新しい世界を作る」と宣言した。

 またストリンガー会長は「人々はスマートフォンに恋している。この市場が急速に伸びている」と指摘し、「この分野でソニーのイメージを高めなくてはなら ない」と語った。豊富なコンテンツや製品群を武器にネットワーク機能を訴えて、スマートフォンの普及を狙う。

2.「Google+」の企業向け提供開始、Google Appsから利用可能に(10.28 nikkeibp)
 米Googleは米国時間2011年10月27日、SNSサービス「Google+」を組織向けアプリケーション群「Google Apps」で利用できるようにしたと発表した。

 同社はこれまで、Google+の登録は個人ユーザーのみ奨励し、ビジネス向けバージョンは別途用意するとして、企業や組織には登録を控えるよう求めて いた。今回のGoogle Apps向け公開に当たり「予想したより技術的作業に時間がかかった」と釈明している。

 Google Appsの無償版または有償版「Google Apps for Business」、あるいは教育機関向け「Google Apps for Education」を導入済みで、新サービスを自動的に利用可能にするよう設定している企業や組織は、管理者がヘルプセンターの手順説明(英語)に従っ てGoogle+を有効にすると、数日のうちに全ユーザーがGoogle+を利用できるようになる。

3.2012年夏からネットワーク仮想化サービスを開始する」、NTTコム有馬社長 (10.27 nikkeibp)
 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)の有馬彰社長は2011 年10月27日、同日から開催中のプライベートイベント「NTT Communications Forum 2011」の基調講演において、2012年夏からネットワーク仮想化サービスを開始することを明らかにした。

 ネットワーク仮想化とは、ネットワーク構成やトポロジー設定を、すべてソフトウエアベースで変更できるようなネットワークのこと。「SDN」 (Software Defined Network)というキーワードでも語られる。SDNを実現する技術として、スイッチから経路制御機能を独立させてコントロールするプロトコル 「OpenFlow」が注目を集めている。

 ネットワーク仮想化のメリットについて有馬社長は、「クラウドサービスで基盤の拡張や設定を変えたいとき、現状ではサーバーやスイッチの設定を変更する 必要があるため、設定の手間がかかり、一時的にサービスが利用できなくなる。ネットワーク仮想化が可能になれば、ネットワーク機器の設定をコントローラー でプログラマブルに設定でき、オンデマンドでクラウドの構成変更が可能になる」と説明する。

 このほかネットワーク仮想化のメリットとして、パンデミックなどが発生した際にオンデマンドでクラウド内のデータを遠隔地に移行することや、NTTコム が保有する世界に点在するデータセンターを仮想ネットワークで結び、あたかも巨大な1つの仮想データセンターとして利用可能になる点を挙げた(写真2)。 有馬社長は「世界のデータセンター事業者で、おそらくネットワーク仮想化サービスを開始している事業者はいない。来年夏には提供したい」と語る。

 ネットワーク仮想化の実現手法としては、OpenFlowをプロトコルとして用いることを検討している。

4.米アマゾン、Kindle Fireの予約好調で「予定より数百万台も増産」(10.26 nikkeibp)
 トム・スクタックCFO(最高財務責任者)は「Kindle Fire」などの新型シリーズについて「予測できない部分は残るが、需要が豊富で、商機が目の前にある」と強調。ジェフ・ベゾスCEO(最高経営責任者) は「Kindle Fireへの予約が好調なため、予定より数百万台も生産を増やしている」との声明を出した。クリスマス商戦に向けて「Kindle」の売れ行きがアマゾン の経営を左右する構造が、決算や幹部のコメントから浮き彫りになっている。

 7−9月期の売上高は108億7600万ドルと前年同期比で44%増となったものの、純利益は6300万ドルと同73%の減益となった。要因は流通倉庫 と新製品への投資にある。スクタックCFOが「今年は15の流通センターを開く。さらに1−2増えるかも知れない」と話すように、7−9月期の流通網への 投資は11億2100万ドルと前年同期の6億8000万ドルから64%も増えている。

5.MSが「日々育っていく」Windows Phoneの最新情報を説明 紛失時の位置確認や遠隔ロック/消去が可能に、日本向けアプリは1万超(10.24 nikkeibp)
 日本マイクロソフトは2011年10月24日、Windows Phoneの最新情報を提供する報道関係者向けの説明会を開催。KDDI(au)が世界初のWindows Phone 7.5搭載端末「IS12T」(富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製)を発売して以来、新たに提供を開始したサービスや、これまであまり紹介してこ なかった便利機能などを解説した。

 冒頭で挨拶した同社コミュニケーションズパートナー統括本部長 業務執行役員の横井伸好氏は、「使っている方の評判はとても良い。特にソーシャル関連の機能は他の製品に比べ一番だと言われる。また、地図の日本語化な ど、日々育っていく感覚に温かい目が注がれている」と、発売後2カ月の手応えを語った。そして、OSとしての「Windows Phone」と搭載端末の「IS12T」が、2011年度グッドデザイン賞のソフトウエア部門、携帯電話部門をそれぞれ受賞したことを報告。 「Windows Phoneは、デザインとしての美しさ・分りやすさと、機能性が両立することを目指してきた。そこで使われているMetro(メトロ)デザインは、次期 OSのWindows 8にも搭載される。ここでWindows Phoneが受賞できたのはうれしい」と喜びをあらわにした。

 続いて、製品担当の石川大路エグゼクティブプロダクトマネージャが登壇。パソコンのWebブラウザーで利用できる「My Windows Phone」などの新サービスを紹介した。

 My Windows Phoneは、9月28日に提供を開始した無料サービス。Windows Phoneのユーザーが、パソコンのWebブラウザー上でアプリの検索やインストールを行えるほか、アプリの購入履歴などを確認できる。また、端末を紛失 したときなどに着信音を鳴らして付近を探したり、その位置を地図上で確認したりする機能を搭載。盗難に遭った場合には遠隔で端末をロックしたり、データを 消去(ワイプ)したりすることも可能だ。もちろん、Webメールの「Hotmail」やカレンダー、連絡先、オンラインストレージの「SkyDrive」 など、Windows Phoneと連携する各種Windows Liveサービスにも簡単にアクセスでき、自分の端末のポータルサイトとして利用できる。




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