週間情報通信ニュースインデックスno.826 2011/09/24

1.KDDI、「iPhone5」参入の衝撃(9.22  nikkeibp)
 米アップルが今秋にも発売する「iPhone5」を、KDDIが日本で販売することが判明した。日本では初代iPhoneから3年間続いたソフトバンク による独占販売体制が崩れる。加入者数でソフトバンクに追い上げられているKDDIにとって強力な援軍になりそうだ。

 関係者によると、KDDIは米アップルと既に「iPhone5」の国内での販売契約を締結し、全国のauショップなどで11月頃から販売を開始する方向 で関係各方面との準備に入っている。iPhone5は10月中旬頃、全世界で発売が開始される見通しだ。

1社独占崩れる

 これまでiPhoneを独占販売してきたソフトバンクモバイルは9月29日に2012年冬春モデルの新製品発表会を実施することをインターネット上で公 表しており、この日にiPhone5の発売を発表する可能性がある。つまり、iPhone5は国内では少なくともソフトバンクとKDDIの2社が扱うこと がほぼ確実になった。

 iPhoneはソフトバンクが2008年にアップルとの独占販売契約獲得に成功し、国内で初めて発売した。初代の「iPhone3G」、2代目の 「iPhone3GS」、3代目の「iPhone4」と、3機種いずれも爆発的にヒットし、日本のスマートフォン時代を牽引してきた。

 ソフトバンクは明らかにしていないが、米調査会社ガートナーなどの統計から類推すると、3年間での累計販売台数は今年9月末までで750万台前後に上る 勢いだ。2009年3月期に70万台、2010年3月期に150万台、2011年3月期に320万台と倍倍ゲームで増やしてきた。現在ソフトバンクの月間 加入者純増数は20万〜30万件。このうち半数程度がiPhoneの新規契約者と見られている。新規だけでなく、ソフトバンク内での機種変更を合わせれば iPhoneが月間30万件近い契約を獲得していることになる。

 KDDIにとってiPhone5の獲得は強力な援軍になりそうだ。KDDIは国内携帯電話加入者シェアでNTTドコモに次ぐ2位だが、2006年に携帯 電話事業に参入したソフトバンクの猛追を受けてきた。今年6月末、ソフトバンクは累計加入者数を3000万件(買収したPHSのウィルコム加入者を含む) の大台に乗せ、8月末には、KDDI3353万件に対し3071万件まで迫る。その差は1年前の900万件から300万件弱まで接近していたのだ。

 このままソフトバンクの独走を許せば、KDDIが3位に転落するのは時間の問題だった。

 ソフトバンクはもともと電波を発信する基地局の整備が遅れていた。「現在はかなり回復したが、インターネットを快適に利用できる基地局インフラを持つ KDDIがiPhoneを獲得すれば、iPhoneの市場の裾野は格段に広がるだろう」(通信アナリスト)。

 これまでソフトバンクに独占販売権を与えていたアップル側にも作戦変更の事情があったようだ。ソフトバンクがiPhoneで躍進しているとはいえ、さす がにその伸びは鈍ってきていた。出荷台数を見ると、昨年7〜9月期に93万台、10〜12月期に85万台、1〜3月期に93万台とほぼ横ばいになってい る。

 世界でもアップルはこの状況に悩まされており、これまでの「1国1通信会社」の原則を崩し始めていた。米国では当初AT&Tに独占販売権を与えていた が、今年2月にはベライゾン・ワイヤレスに、さらに今度のiPhone5からは第3位のスプリント・ネクステルも参入する。

 KDDIはスマートフォン市場で乗り遅れが目立っていた。ソフトバンクが初代iPhoneを発売した2008年、同社の小野寺正社長(現会長)は「テン キーで日本語を入力するのに慣れた日本市場にスマートフォンは合わない」と話し、当面スマートフォンと距離を置く方針を取ったのだ。だが、この読みは誤っ ていた。

 NTTドコモはソフトバンクとのiPhone獲得競争に敗れてから対抗機種探しに奔走し、2010年以降、英ソニー・エリクソンの「エクスペリア」や韓 国サムスン電子の「ギャラクシーS」など矢継ぎ早にスマートフォンを投入したが、KDDIは座して動かなかった。

 昨年9月、小野寺氏は「従来型携帯に固執した面がある」との反省の弁とともに、田中孝司専務を社長に昇格させる人事を発表した。昨年12月に就任した田 中氏はこの反省を踏まえ、スマートフォンへの対応を強化した。「1年半以上にわたりアップルと粘り強く交渉した」(KDDI関係者)という。

2.スマホで体脂肪や放射線量測定、着脱可能なセンサーをNTTドコモが試作(9. 21 nikkeibp)
 NTTドコモは2011年9月21日、スマートフォンに装着して体脂肪や放射線量などを測定できる着脱可能なセンサーユニット「着せ替えセンサジャケッ ト」を報道陣向けに公開した。10月4日から幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2011」に展示する。

 今回試作機として公開したのは、口臭やアルコール、紫外線量をチェックできる「女性向けセンサジャケット」、体脂肪を測定できる「健康管理センサジャ ケット」、放射線量を測定できる「災害対策センサジャケット」の3タイプ。いずれも同社が発売するAndroid端末「MEDIAS WP N-06C」に差し込んで使えるジャケット型の形状をしており、スマートフォンにインストールした専用アプリケーションと連動して動作する。用途に応じて 切り替えて利用可能だ。センサージャケットの形状は、かつてコンパック(現日本HP)が発売したPDA「iPAQ」向けのジャケットを彷彿させる。
3.ANAが全客室乗務員6000人にiPad支給へ、業務マニュアルや教材など携 行(9.20 nikkeibp)
 全日空(ANA)は2011年9月20日、グループの全客室乗務員に米アップルのタブレット型情報端末「iPad 2」を支給すると発表した。業務に使うマニュアルを電子化して携行するほか、動画や映像を使った自己学習用の教材などを配信し、従業員のスキルアップや研 修の効率化などの効果を見込む。まず2011年10月から700人を対象に先行導入し、2012年4月をメドに6000人の全客室乗務員に広げる。

 航空会社は一般に、客室乗務員に「乗務マニュアル」の携行を義務付けており、ANAの場合は3冊構成で重さも2.1kgあるという。重量0.7kgの iPadによる電子マニュアルの携行に置き換え、従業員の負担を減らせる。

 電子マニュアルの配信には、ソフトバンクテレコムのクラウドサービスを利用。端末に蓄積するマニュアルを常に最新に保てるほか、映像や動画を使った学習 教材も配信できる。ANAでは、iPadを使ったeラーニングを定着させ、集合教育時間の短縮や新人研修の効率アップなどを図る考え。

4.世界を目指す“アプリ開発キャンプ”、2カ月間の成果を競う決勝プレゼン開催 (9.20 nikkeibp)
 2011年9月19日、スマートフォンやパソコン向けサービスの開発イベント「ブレークスルーキャンプ 2011 Summer」の決勝プレゼン大会が、同イベントの協賛企業である日本マイクロソフトの本社で開催された。

 同キャンプは、「世界を目指すサービス」をわずか2カ月で実際に作り上げる“アプリ開発合宿”である。そのために必要なオフィススペースやサーバー環 境、宿泊施設が用意される。手塚治虫らマンガ家が下積み時代に住んだアパート名にならい、「スマートフォン/ソーシャルメディア時代の『トキワ荘』を作 る」がコンセプトだ。

 同キャンプに応募したのは49チーム。このうち23チームが実際に権利を得て開発に着手、9月19日の決勝プレゼンに勝ち上がったのはそのうちの12 チームである。
 この日行われたプレゼンの結果、優勝したのは、合田チームが開発した「facematch」。これは、Facebookで登録されている友人あるいは友 人と一緒に写真に映っている人の中からお気に入りの人がいれば「cute」ボタン(女性が男性を選ぶ場合は「cool」ボタン)を押し、両想いの場合には マッチングされるというサービスである。

5.Google、次期Androidのリリースに備えるよう開発者に呼びかけ (9.20 nikkeibp)
 米Googleは米国時間2011年9月19日、同社のモバイルOS「Android」の次期版「Ice Cream Sandwich」(開発コード名)を年内にリリースするにあたり、既存のタブレット端末向けアプリケーションについて準備するようアプリケーション開発 者にブログで呼びかけた。
 


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