週間情報通信ニュースインデックスno.819 2011/08/06

1.仮想プライベートクラウド、Amazon VPCが日本でも開始(8.4 nikkeibp)
 米Amazon Web Services(AWS)は2011年8月4日、仮想マシン貸しサービス「Amazon EC2」のデータセンターにある顧客専用領域と、顧客の社内データセンターとをVPN(仮想プライベートネットワーク)で接続する「Amazon VPC(Virtual Private Cloud)」を、日本でも開始すると発表した。これまで米国、欧州で提供していたサービスで、シンガポールと日本でも利用可能になった。

 AWSは今回、企業ユーザー向けに、三つの発表を行っている。一つ目がAmazon VPCの提供地域の拡大と機能の追加、二つ目がAWSのクラウドと顧客のデータセンターとをインターネットを介さずに専用線で接続する「Direct Connect」、三つ目がAmazon EC2などのサービスのアクセスコントロール機能と顧客のIDシステム(Active Directoryなど)とを連携する「Identity Federation」である。

 Amazon VPCは、EC2のデータセンターの中に、他のユーザーからネットワーク的に隔離した顧客の専用領域を作り、その専用領域と顧客のデータセンターとを、 VPNで接続するものだ。これまで、Amazon VPCが利用できるのは、EC2の単一のアベイラビリティゾーン(AZ)だけだった。AZとはEC2におけるデータセンターの区画単位で、AZごとに電源 供給やネットワークの系統が異なる。異なるAZでサーバーを運用することで、運用するシステムの耐障害性を高められる。今回から、複数のAZで同時に Amazon VPCが利用可能になった。

2.星野佳路氏――人間は理屈で動くものではなく、なりたいものになろうとする力で 動く(8.5 nikkeibp)
 第一線で活躍する経営者たちが毎回ゲストスピーカーとなる一橋大MBAの人気講義「企業価値向上論」。担当教授であり、自身もM&Aの世界で活躍、数々 の経営者たちを見てきた佐山展生氏が、毎回1人の経営者を取り上げ「リーダーに求められる危機突破力」を語る。第5回は、星野リゾート社長の星野佳路氏。

旅館の運営に、観光立国に活躍
 星野佳路さんは、軽井沢をベースに、旅館、リゾートを展開し、今や日本を代表する観光分野の第一人者となられました。世襲経営者にありがちなひ弱さは まったくなく、自分で考えたオリジナリティーあふれる運営に特化した事業戦略を展開されてきています。

人間は理屈ではなく、「やる気」で動く
 島根県、福島県、青森県や北海道などの地方の温泉の再生にも力を入れてこられました。基本は、今までに獲得できなかった顧客層の取り込むには、「コンセ プト設定」「誰のために何を提供する旅館になろうか」ということが大事だと言われました。これは、一般の会社に当てはめると「企業理念」のようなものかも しれません。人間は理屈で動くものではなく、なりたいものになろうとする力で動くのだとお話されました。人は、興味がありやりたいことはやりますが、やら されていることはなかなかやる気にならないものです。「コンセプト委員会」を立候補制で組成し、なりたい旅館をみんなで決めてもらうとのこと。押し付けで はなくみんなで決めたことはやる気になりますよね。従業員の力をうまく結集させておられると思います。

 福島のアルツ磐梯で、スキーの上達を保証したり、カレーの味を保証する話も興味深かったです。「会社が保証する」ということは、そのことに自信があるこ との証しであり、顧客を惹きつける分かりやすいメッセージです。また、会社が保証を謳うなら従業員も成果を出さないといけないと気が引き締まる。保証する ということは、自らの仕事の品質の目標を高くする効果もあるということです。

 企業再生には、経営の仕組み自体を変え、働き方を変えてもらうことが重要で、一人一人が自由に意思決定する仕組みに変えるとおっしゃいました。要は、み んなをやる気にさせる組織が強く、その組織を作るのが経営者で、経営者の仕事は「社員のやる気を引き出し、燃えさせる」に尽きるということでしょう。

3.NTTが2012年3月期第1四半期決算を発表(8.5 nikkeibp)
 NTT(持ち株会社)は2011年8月5日、2012年3月期の第1四半期(4〜6月)決算を発表。光回線サービス「フレッツ光」の契約数増加や、 2010年下半期に買収した英Dimension Data Holdingsなどの新規連結により、売上高2兆5373億5200万円(前年同期比1.5%増)、営業利益3492億7500万円(同2.8%増)の 増収増益となった。

 固定通信分野では、フレッツ光の契約数が堅調に増加した。廉価な料金から利用できる2段階定額プラン「フレッツ 光ライト」の提供開始により、NTT東日本では契約数が前期末から32万1000件増加、NTT西日本では21万5000件増加した。IP関連の収入が増 加した一方で、固定電話の収益は縮小。光回線サービスと固定電話を合わせた「地域通信事業セグメント」の売上高は、前年同期比3.4%減少の9246億 円、営業利益は同40.7%減少の246億円だった。

4.[続報]全国のネットバンク不正アクセス、NTTデータと日立は「システムに問 題見つからず」(8.3 nikkeibp)
 地方銀行などのインターネットバンキングシステムで、この1〜2カ月の間に不正アクセスなどの被害が多発している問題(関連記事)について、NTTデー タや日立製作所など、銀行にネットバンキングサービスを提供するITベンダーが日経コンピュータの問い合わせに回答した。

 地銀向けネットバンキングサービスの最大手であるNTTデータは、「6月末以降、複数の金融機関から『身に覚えのない取引に関する問い合わせを顧客から 受けたので調査してほしい』という依頼があった」(広報)と説明する。こうした依頼を踏まえ、NTTデータは同社のネットバンキングサービス「ANSER -WEB」を利用する金融機関に対して、文書で注意を促すとともに、同社自身も不正アクセスなどの調査を開始した。

5.AndroidはiPhoneより優勢か? (8.2 nikkeibp)
 米Nielsen社が7月28日(米国時間)に発表した、米国のスマートフォン市場に関する調査結果(2011年の第2四半期に購入されたスマートフォ ンのデータに基づく)によると、スマートフォンOSでは、複数の大手メーカーが採用している『Android』の市場シェアが39%、米Apple社の 『iPhone』のシェアが28%となっている。

Androidはスマートフォン市場では確かに優勢なプラットフォームだが、重要なポイントが見過ごされている。こういった統計では、iPhoneや 『iPod touch』、『iPad』といった、ほかの『iOS』機器については勘定に入れられていないのだ。

Apple社が第2四半期に販売したiPhoneは2,000万台強だったが、これにiPadとiPod touchを加えたiOS機器全体を考えると、この期間の販売数は約3,700万台に跳ね上がる。

『AllThingsD』の記事によると、米Virgin America社と提携している機内Wi-Fiサービス・プロバイダーの米Gogo社は、同社の機内Wi-Fiサービスに接続する機器は2/3が iPhoneで、iPod touchも20%を占めていると話している。iPod touchの20%は、それだけでAndroid機器(12%)を上回っている。

Wired.comへのモバイル機器からのトラフィックも、iOS機器からのものが80%を超えている。
米Forrester Research社のアナリストであるチャールズ・ゴルビンはWired.comに対して、「この数字は、顧客の深い忠誠心の確保という観点で重要だ」と 語った。「Apple社はその垂直統合ゆえに、顧客からの愛着を確保し、顧客と深い関係を築いている」



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