週間情報通信ニュースインデックスno.818 2011/07/30

1.ドコモ1Q決算は減収増益、「7月末までにスマホ202万台販売、年間 700万台に上ブレも」 (7.29 nikkeibp)
 NTTドコモは2011年7月29日、2011年度第1四半期(2011年4月〜6月)の連結決算を発表した。売上高は対前年同期比3.9%減の1兆 473億円、営業利益は同11.3%増の2677億円と減収増益となった。純利益は同11.7%増の1587億円である。減収は端末価格の下落による端末 収入減が主な要因。好調なスマートフォン販売がパケットARPUを押し上げ、収益増に寄与した。

 同社が経営の重要指標としているのがパケットARPUの向上だ。下落傾向にある音声ARPUをパケットARPUで補い、2012年度には総合ARPUの 上昇に転換することを経営目標として掲げている。

 第1四半期の音声ARPUは前年同期比340円減となる2340円。いわゆる分離プランである「バリュープラン」による影響で100円減。1契約者当た りの月間平均通話時間が7分間減っており、その影響で150円減という。対してパケットARPUは110円増となる2620円となった。パケットARPU の110円増は、スマートフォンで60円増、iモード端末で20円増、データ端末で30円増という比率になっているという。

 パケットARPU増をけん引しているのが、好調なスマートフォンの販売である。第1四半期のスマートフォンの販売台数は130万台。7月28日には 202万台に達したという。「昨年のスマートフォン販売台数である252万台の約半数を第1四半期で販売した」。内訳は、GALAXY S IIが33万台、MEDIAS WPが21万台、Xperia acroが23万台など。同社は今期のスマートフォンの販売目標を600万台としている。山田社長は「あと100万台ほど積み上げる余力はある。目標の見 直しは第2四半期の段階で示したい」と語り、年間700万台販売もあり得る考えを示した。

 スマートフォンの台数拡大に伴って、モバイルトラフィックも急増する。そのトラフィック対策が、全世界の携帯電話事業者の共通の課題になりつつある。  KDDIの田中孝司社長も決算会見にて、「今期末で2〜3割、2015年時点では半分近くを無線LANなどにトラフィックオフロードしないと、携帯網が オーバーフローしてしまう」という見方を示している。

 この点についてNTTドコモの山田社長は、「LTEへのマイグレーション、トラフィックの動的な帯域制御、無線LANやフェムトセルへのオフロードの3 点のバランスによって、トラフィックの急増に対処していきたい」という考え方を示した。

2.Google、Web高速化サービス「Page Speed Service」を発表(7.29 nikkeibp)
 米Googleは米国時間2011年7月28日、Webページ高速化サービス「Page Speed Service」を発表した。Webサイト運営者向けに提供するもので、Webページをより高速で読み込めるよう最適化する。

 Page Speed Serviceを利用するには、サービスに登録し、自身のWebサイトのDNSエントリーをGoogleに知らせる。するとPage Speed ServiceがサーバーからWebサイトのコンテンツを読み込んで、パフォーマンスを最大限に高める方法でコンテンツを書き直す。これを世界の Googleサーバーからサイト訪問者に配信する。サイト訪問者はこれまでどおりそのWebサイトにアクセスし、速度が向上している以外は、今までと変わ らずに利用できる。

 同サービスにより、Webサイト運営者は、CSSの連結、画像の圧縮、キャッシング、リソースのgzip圧縮といったWebパフォーマンス向上のための 作業を行わずに済むとしている。GoogleがいくつかのWebサイトについて実施したテストでは、読み込み速度が25〜60%向上したという。

 Page Speed Serviceは現在、限定的な無償トライアルを実施している。

3.2016年にAndroid搭載タブレットがiPadを追い抜く---英調査 (7.28 nikkeibp)
 英調査会社Informa Telecoms & Mediaは現地時間2011年7月27日、タブレット端末市場に関する調査結果を発表した。それによると、米Appleのタブレット端末「iPad」は 2015年まで優勢を維持するものの、2016年には米Googleのモバイルプラットフォーム「Android」を搭載したタブレット端末の販売台数が iPadを超える見込みだという。

 タブレット端末市場は急速に拡大しており、2010年に2000万台弱だった販売台数は、2015年に2億3000万台以上に増加するとInforma は予測している。その時点でiPadは9000万台、Androidタブレットは8700万台を販売する見通しだ。

 現在iPadのシェアは75%だが、2015年には39%に減少する。一方、Androidタブレットは大幅にシェアを伸ばし、2015年にはiPad とほぼ互角の38%に拡大する。

 iPadは2010年の誕生以来、タブレット端末市場を支配してきたが、より低価格なAndroidタブレットの投入や、タブレット端末に特化した 「Android 3.0(Honeycomb)」の登場、それに加えて米Amazon.comなどの大手ブランドがHoneycomb搭載機をリリースする可能性などか ら、iPad主導の構造は変わりつつある。2013年からAndroidタブレットの販売は大きく上向き、2016年にiPadを追い抜くことになる。

4.SNSを活用、先進的な「iPad大学」(7.28 nikkeibp)
 南カリフォルニア大学(USC)のオンライン教育学修士課程プログラム「MAT@USC」は、同大学初のモバイル・アプリを導入した。
『Skype』、『Facebook』、『Twitter』などに似た技術を組み合わせて、バーチャルな学校体験を実現している。システムの開発には、 ニューヨークを拠点とするTouchAppMedia社および2tor社の協力を得た。

iPadやノートパソコンで「教室」に入ると、学生10〜12人と教授の顔をとらえたストリーミング動画が格子状に並んでいる。週に数回予定されているク ラスでは、ノートを取ったり、スライドを見たり、Twitterに似たチャット・システムで問題を議論したり、グループに分かれたり、質問に対してバー チャルに「挙手」して答えたりできる。

クラス以外では、各自の(Facebookのウォールに似た)「ウォール」を見たり、クラスの予定や成績を確認したり、リーディング課題で遅れていた部分 に追いついたり、補足ビデオを視聴したりできるほか、オンラインのソーシャル・グループやコミュニティに入ることができる。

この大学には、カンザス州の田舎からでも、日本からでも参加できる。例えばバスで移動中に、クラスメートとビデオチャットを楽しみ、教授がつけた成績を プッシュ通知で受け取り、科目の「ウォール」でメモを共有することができるのだ。

5.キングソフト、iPhone向けオフィス文書閲覧ソフトを無料公開(7.25  nikkeibp)
 キングソフトは2011年7月22日、総合オフィスソフト「キングソフトオフィス」で作成したファイルのiPhone向け閲覧ソフト「KINGSOFT Office for iPhone」を公開した。同社が運営するオンラインストレージ「KDrive」と連携して、パソコンと文書の共有ができる。App Storeから無料提供する。

 独自の文書変換エンジンを搭載して、iPhoneでオフィス文書を見やすく表示。iPhone内の文書、動画、写真などのファイルをメールソフトに添付 してKDriveにアップロードできる。先にリリースしているAndroid端末向けアプリ「KINGSOFT Office for Android」、iPad向けアプリ「KINGSOFT Office for iPad」、KDriveを合わせ、相互的なデータのやり取りなどが可能になる。

 対応OSはiOS 3.0以上。閲覧可能なファイル形式はjpg、png、bmp、pdf、html、txt、wps、doc、xls、pptなど。KDriveは容量 2GBまで無料で利用できる。



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