週間情報通信ニュースインデックスno.815 2011/07/09

1.Googleが東日本大震災のデジタルアーカイブ計画を始動、ストリー トビュー技術を活用(7.8 nikkeibp)
 グーグルは2011年7月8日、東日本大震災の被害状況をデジタルデータとして記録および保存するためのプロジェクト「デジタルアーカイブプロジェク ト」をスタートさせたことを発表した。

 同プロジェクトでは、デジタルデータの保存方法として「Googleマップのストリートビュー」技術を活用。ストリートビュー向けの画像作成に使ってい る「360度全方向の撮影が可能な特殊カメラ」を搭載した乗用車を使い、特に地震および津波による被害が大きかった東北地方から北関東の沿岸地域を対象と して、現地の被害状況を詳細に撮影する(写真)。撮影期間は3〜6カ月を予定している。

2.クックパッド、会計システムにNECのSaaSを採用(7.8  nikkeibp)
 NECは2011年7月8日、クックパッドに会計SaaS「EXPLANNER for SaaS(会計)」を導入したと発表した。5月から稼働を開始しているという。会計システムをオンプレミスで再構築した場合に比べ、TCO(総所有コス ト)を50%以上削減できると見込む。

 クックパッドはレシピ情報サイトを中心に利用者、売上高ともに急成長している。従来はパッケージソフトを使ったオンプレミスの会計システムを利用してい たが、事業規模の拡大に伴いシステムを刷新する必要に迫られていた。拠点数や利用者数を柔軟に増やせ、法改正に対応した最新の状態でシステムを利用できる 点を評価してSaaSを選択した。

3.大切なのは情熱とビジョン」---『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』著者が来日(7.8 nikkeibp)
 「大切なのは情熱とビジョンだ」---2011年7月7日、『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』刊行記念イベント「ジョブズ流を自分の力に!」が開催され、著者のカーマイン・ガロ氏が講演を行った。イベント後半のトークセッ ションでは、会場から多くの質問が寄せられた。

 『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』は、20万部のベストセラーとなった『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』の著者ガロ氏による、ジョブズの“秘密”を探る著書の第2弾。前作がプレゼンテーションをテーマにしていたのに対し、今作は MacintoshやiPhoneを生み出したイノベーションをテーマにしている。

 本の中では7つの「法則」に分けてイノベーションの“秘密”を分析している。時間の限られた今回の講演ではその中から2つの法則を解説した。ひとつは 「大好きなことをする『情熱』」。もうひとつは「宇宙に衝撃を与える『ビジョン』」だ。

 「情熱を持っていなければ世界を変えることはできない。そのためには好きなことに取り組まなければならない」(ガロ氏)。ガロ氏は、ジョブズ氏が一度追 放され、倒産寸前となったアップルに戻った際のスピーチのビデオを紹介し、「ジョブズ氏は情熱を持ち続けた。だから革新的な製品を生み出すことができた」 と説く。

4.コヴィア・ネットワークス、月額980円の電話番号付インターネットFAXサー ビス(7.8 nikkeibp)
 コヴィア・ネットワークスは2011年7月7日、クラウドとIP電話を使ったインターネットFAXサービス「FleaFAX」の提供を開始した。物理的 なFAX装置を持っていないユーザーでも、インターネット接続環境があればどこでもFAX送受信を利用できることなどを売りとしている。

 FleaFAXは、同社の企業向けクラウドPBX基盤「FleaLine」を利用して、パソコンからFAXを送受信できるようにするサービス。ユーザー がFAXを送信したい場合は、専用のWeb送信画面からPDF化したWordやExcel、PowerPointなどのMS Office文書やその他のデータを相手先のFAX機に送信できる。

 相手からFAXを受信した場合は、メールでユーザーに通知が届くようになっている。ユーザーは、パソコンやスマートフォンのWebブラウザーで受信画面 にアクセスしてFAX内容を確認したりPDF形式のファイルをローカルにダウンロードしたりできる。

5.SNSの新たな戦場は「ビデオチャット」(7.7 nikkeibp)
  Google社と米Facebook社が、ソーシャル・ネットワークの支配を賭けて戦う新しい戦場は、ビデオチャットになりそうだ。
Facebook社は6日(米国時間)、ルクセンブルクに本社のあるSkype社と提携関係を結び、Facebookユーザーがカメラ対応コンピューター で互いに通話できるようにすると発表した。友人のFacebookプロフィールのボタンをクリックするだけで、あるいはチャット・ウィンドウから、通話が 行えるようになる。

一方、Google社の新しい(いまだに招待者のみの)ソーシャル・ネットワーク『Google+』では、『Hangout』というビデオチャットを使う ことができる。こちらの焦点はグループチャットにある。
開始するには、自分がいまチャット可能であることを宣言するボタンを押し、招待を送信する友人のサークルを選択する。最大10人が同時に部屋に入ることが できる。最も声の大きい人が、一番上の大きいスペースを確保できる。グループは集団で話ができ、一緒に『YouTube』の動画を見ることもできる。

『New York Times』のジェナ・ウォーサムは、このチャットサービスは彼女の「人生を変えた」と書いている。彼女も友達も中毒状態になり、夜通しチャットルームを 利用していたそうだ。
Google社には、他にもコミュニケーション技術が各種揃っている。1対1のビデオチャット『Google Talk』もあるし、『Gmail』には現在、米国内は無料で国際通話も安いサービスが組み込まれている。Google社とSkype社は、こういった サービスを統合するレースを始めるはずだ。

一方、モバイルのビデオ通話に関しては、今のところ米Apple社がリードしている。同社には、『iPhone 4』や『iPad 2』、そして『Mac』ユーザーたちが互いにビデオ通話を行えるソフトウェア『FaceTime』があるからだ。Skype社は最近、『Android』 でのモバイル・ビデオチャットを提供する米Qik社を買収したが、AndroidやiPhoneのユーザーによって熱心に利用されているとはいえない。

また、Facebookに統合されたSkypeは、モバイル機器やタブレットではまだ動作しない。一方、Google Talkのビデオサービスは、Android最新版である『Gingerbread』が稼働する携帯電話やタブレットから動作するので、Google社の 方が少しリードしているが、Gingerbread携帯の割合は大きくない。また、少なくともしばらくは、Hangoutはデスクトップとノートパソコン のみの機能だ。

Google社とApple社がモバイルを支配するための最善策は、自社のビデオ通話プロトコルをオープンにし、独立系のアプリ・メーカーがさまざまなモ バイル機器やその他のプラットフォームと相互運用可能なビデオ通話アプリを開発できるようにすることだろう。

Apple社のスティーブ・ジョブズCEOはFaceTimeをオープンな標準にすると約束したし、Google社もHangout技術をオープンにして いく可能性が高い。

しかし、Skype社にはそのつもりはないようだ。過去のあらゆる行動がこれを否定している。さらに、米Microsoft社に買収されることが決まり (日本語版記事)、今回Facebook社と提携したことで、無数のユーザーに簡単にアクセスできるようになったので、その必要さえなくなりそうだ。

Skype社は現在、1カ月に3億分のビデオ通話を処理しており、ピーク時には、同社の通話量の半分がビデオだと述べている。





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