週間情報通信ニュースインデックスno.804 2011/04/23

1.震災ウツを増幅する「復興のため…」という後ろめたさ(4.21 nikkeibp)
ストレス発散の場まで奪う“自粛”という圧力を押し戻せ
 震災ウツ――。またもや新しい用語が使われ出した。
 直接大きな被害を受けたわけではないのに、何となくやる気が出ない、何となく疲れやすい、何となく眠れない……。こうした「何となく調子が悪い」人が、 東日本大震災が起きた3月11日以降に増えているのだという。
 毎日のようにテレビに映し出される津波の映像や被災した方々の様子。さらに余震に襲われるたびに、やるせない気持ちに襲われる。
 そこで今回は、「何となく調子が悪い」状態からの脱却法について考えてみようと思う。

夫のストレスがうつってウツ傾向になった友人
 数年前のことだ。友人が、「夫の代わりにウツになった」とぼやいていたことがあった。
 ウツといっても、正確にはウツ傾向。眠れない、だるさが抜けない、やる気が出ないといった症状が続くというもので、そのきっかけとなったのが夫の愚痴 だったのである。
 とはいえ、愚痴そのものがストレスになったわけではない。愚痴を聞き、夫に共感するうちにストレスが伝染した。スピルオーバーという現象に陥ったのだ。

 実は、この現象こそが“震災ウツ”の正体だと考えられる。そこでまずは、夫のストレスがどうやって伝染したのかをお話しよう。
 「ダンナは昇進をきっかけに異動になった。異動先はずっと希望していた部署だったこともあって、最初はやたらと張り切っていたんだよね。それが半年たっ たころから、どうもストレス状態に陥っていたみたいで、毎晩、愚痴をこぼすようになったの。それまで愚痴なんてめったに言ったことのない人だったから、よ ほどストレスがたまっていたんだと思う」

 「で、ダンナは愚痴を言うと少しすっきりするみたいだったんだけど、正直な話、今度は聞いている私の方がストレスを感じるようになっちゃって。それであ る時、ついつい言ってはいけない一言を言ってしまったの。『そんなに愚痴ばかり言うんだったら、会社を辞めればいいじゃない』って。その瞬間、空気が凍り ついた。最悪。言ってすぐに後悔したけど、もう遅かった」
こうしたストレスが伝染する現象が、スピルオーバーだ。

 スピルオーバーは、ストレスを感じている人の気持ちに寄り添えば寄り添うほど起きやすく、「何とかしてあげたい」とか、「彼(彼女)のために何かできな いか」という気持ちが強いほど生じやすい現象なのだ。

 震災以降、「何となく調子が悪い」と不調を訴えている人は、スピルオーバーと似たような状態に陥っていると考えられる。

 もともとストレスの雨に濡れていたところに、震災というゲリラ豪雨に襲われたのだ。よほどうまくストレスの雨に対峙する傘をささない限り、誰だって何と なく調子が悪くなるというわけだ。
 人間は何らかのストレスを感じると、その状態から脱するための対処行動を本能的に探る動物である。その対処行動は、大きく2つに分けられる。1つは、へ こんだ気持ちを元に戻す対処(ストレスへの対処)。もう1つは、ストレスの原因となっている問題を解決する対処(ストレッサーへの対処)である。

 ストレス状態から抜け出すには、2段階のステップを踏むのが効果的である。
 ストレスとうまく付き合っている人は、この2つの対処を巧みに組み合わせながら、ストレス状態から脱している。
まずはへこんだ気持ちを元に戻す
 へこんだ気持ちを元に戻すとは、俗に言うストレス発散である。
 お酒を飲んだり、歌を歌ったり、趣味に没頭したり、愚痴を言ったり、ひたすら寝たり……。とにかく気持ちがスッキリする対処法だ。

  そして、気持ちが元に戻ったところで、問題解決に向けて、「自分はいったい何にストレスを感じているのか?」と何度も内省し、ストレスの原因を明確に するといい。
ストレスの原因が、
 ・将来への不安
 ・キャリアのこと
 ・家庭のこと
 といった具合に、「震災」の影に埋もれていたストレッサーであれば、「その問題を解決するには何をすればいいか?」を考え、実行する。

2.NTTデータ、ユニクロの台湾向けECサイトを3.5カ月で構築(4.22  nikkeibp)
 NTTデータは2011年4月22日、ユニクロの台湾向けECサイトを構築したと発表した。通常であれば構築に6カ月ほど必要だが、NTTデータの SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)である「グローバルECサービス」を利用することで約3.5カ月で終えた。

 ユニクロの台湾向けECサイトはNTTデータのクラウド基盤サービス「BizXaaS(ビズエクサース)」上で稼働するため、繁忙期にトラフィックが通 常の数倍に達しても、応答速度の遅延などは発生しないという。

 NTTデータはユニクロなどEC事業の海外展開を進める企業に対してグローバルECサービスを提供するなどし、今後3年間で50億円の売り上げを目指す としている。

3.Amazon EC2の障害、外付けストレージの復旧が長引く(4.22 nikkeibp)
 米アマゾン・ウェブ・サービシズは2011年4月21日(米国時間)、仮想マシン貸しサービス「Amazon EC2」で21日未明から発生している障害の復旧が、当初の想定よりも長引くとの見通しを示した。米国東海岸データセンターの一部区画で、外付けストレー ジサービス「Amazon Elastic Block Storage(EBS)」が利用できなくなるという障害が続いている(関連記事)。

 米国東海岸データセンターでは当初、二つのデータセンター区画(Availability Zone:AZ)で、EC2の仮想マシンに接続できなくなったり、EBSの遅延が大きくなったりするなどの障害が発生した。EBSは、EC2仮想マシンか ら利用できる外付けディスクボリュームを提供するサービスである。

 EC2仮想マシンの障害は2時間で復旧したが、EBSの障害は発生から半日以上経っても全面復旧していない。障害を起こした二つのAZのうち一つでは EBSが復旧したが、もう一つのAZでEBSの障害が続いている。そのため、リレーショナル・データベース・サービスの「Amazon Relational Database Service(RDS)」など、内部でEBSを利用している他のサービスにも影響が出続けている。

 アマゾン・ウェブ・サービシズは、EBSで障害が発生した経緯も明らかにした。それによれば21日未明、米国東海岸データセンターでネットワーク障害が 発生し、それがトリガーとなって、EBSのディスクボリュームの複製を作り直す(再ミラーリング)というオペレーションが大量に発生した。

 複製の作り直しが多発することで、あるAZにおけるストレージ容量が足りなくなり、EBSの新しいボリュームが作成できなくなったほか、複製を作り直す という作業自体にも遅れが生じ始めた。さらに、複製の作り直しの多発やストレージ容量の枯渇によって、EBSの管理ノードも1台ダウンし、障害が拡大し た。

4.「Google AppsでMS Officeとの共同編集やAndroid管理」、グーグルが最新機能を披露(4.21 nikkeibp)
 グーグルは2011年4月21日、企業向けのクラウドアプリケーション群「Google Apps」について、直近の機能強化の内容やユーザー企業における利用動向に関する説明会を開いた。同社が最近特に充実を図っているのが、コラボレーショ ン機能とスマートフォン向けの機能だ。説明会では、これらについて最新の強化点を説明。あわせてユーザー企業であるトップツアーの担当者が、自社における 利用状況を紹介した。

 コラボレーション機能の一例としてグーグルが挙げたのが「Google Cloud Connect for Microsoft Office」だ。Google Appsが備える文書作成・共有サービス「Googleドキュメント」とマイクロソフトの「Microsoft Office(MS Office)」との間で、同一の文書を共同編集できる機能である。

 利用者はまず、Cloud Connect用の機能拡張モジュールを、Officeにインストールする。その後、共同編集する相手を選択すると、Office文書に実施した編集内容 が、Googleドキュメント上の文書にも自動的に反映される。「Googleドキュメントの開発目標は、デスクトップとクラウドの間でデータを容易に連 携・統合できるようにすることと、高度な協同作業を実現することだ。単にワープロをWebブラウザーに乗せただけでなく、ワークスタイルを大きく変えるこ とができると考えている」(藤井彰人 エンタープライズ プロダクト マーケティング マネージャー)。

 スマートフォン向けの機能については、「My Devices」を紹介した。利用者個人向けの、簡易な端末管理機能である。利用者はGoogle Apps内の専用Webページから、管理用ページにログインする。端末を紛失した場合などに、Webブラウザー上から端末の音を鳴らしたり、第三者の悪用 を防ぐために端末を一時的にロックしたりといった操作を、管理用ページから実行できる。「管理者向けにもデータの遠隔消去などの一元管理機能を提供してい るが、利用者個人にもある程度の管理機能と組み合わせることで、管理者の負担を軽減できる」(阿部伸一 エンタープライズ部門 マネージング ディレクター)。

 利用企業としては、旅行代理店大手のトップツアーが登壇した。同社は全従業員約1800人でGoogle Appsを利用すると同時に、約1000人の営業担当者にAndroid端末を配布。2010年4月から利用を開始している。

5.iOS、「ユーザーの全移動を記録」が判明:地図表示アプリも (WIRED VISION)(4.21 nikkeibp)
 『iPhone』や3G対応の『iPad』は、過去10ヵ月にわたるユーザーの居場所を密かにすべて記録している。
ソフトウェア・ハッカーのPeter Warden氏とAlasdair Allen氏は、米Apple社のiOS 4内部に、暗号化されていないファイルがあり、その中に場所とタイムスタンプを記録した長いリストが保存されていることを発見した。このファイルには 「consolidated.db」(「統合データベース」)という名前がついている。

「Apple社がこのデータを収集している理由はわからないが、意図的であることは明らかだ。このデータベースは、バックアップを超えて、さらには機器を 移行しても、復元されている」
Warden氏は、iPhoneユーザーと3G版iPadユーザー向けに、「iPhone Tracker」というオープンソース・プログラムを提供している。これを使用すると、ユーザーは、自分の位置ファイルを双方向の地図に出力し、自分で確 認することができる(左側のスライドを動かすと、指定した時間にどこに居たかを確認できるようになっている)。

必要なのは、USBにiOSデバイスを差し込んで、Warden氏のアプリケーションを実行することだけだ。このアプリケーションを実行するにはOS X 10.6(Snow Leopard)が必要だ。
Apple社はこれまで、こうした機能があることを公表していなかった。同社からのコメントはまだ得られていない。

iPhoneの脆弱性を発見したことで有名なセキュリティ研究者Charlie Miller氏によると、「consolidated.db」内に保存されている位置データは、『Safari』などのアプリケーションではアクセスでき ない。だが、iPhoneやiPadに物理的にアクセスできる人物であれば、ファイルを見て、所有者がどこにいたかをすべて知ることができるし、ハッカー ならリモートから侵入してファイルを読むことは可能なので、このファイルは慎重に扱うべきだとMiller氏は述べた。





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