週間情報通信ニュースインデックスno.798 2011/03/12


1.仕事の「結果」は「態度」によって決まる(3.10 nikkeibp)
 大前研一氏は学生時代、早稲田大学交響楽団の本格的な演奏会で使えるクラリネットを手に入れるために、外国人観光客を相手にしたガイドの仕事を始める。 そのときに鍛えた実戦的な英語力は米マサチューセッツ工科大学(MIT)へ留学するうえでの基礎力となる。MITへの留学経験が人生の大きな転機となっ た。大前氏は何か一つのことに全力で取り組むことをきっかけに、さまざまなチャンスをつかんできたのである。

 大前氏は、仕事だけでなく、音楽を楽しみ、世界中を旅行し、自然とたわむれる。そして自分の思うところを堂々と論じ、国家や世界の枠組みまで及ぶ提言を 続ける。そんな生き方を貫くために、大前氏は勉強し、議論し、時間を管理し、自分を鍛えている。そうした自らの生き方を題材にした著作も数多い。仕事の 「結果」は、仕事に取り組む「態度」によって決まり、それは生き方の反映である。だから悔いのないように全力で生きよう――。大前氏は一貫して、そんな メッセージを日本人に送ってきた。

とりあえずビール」の人というのは、家に帰ると、とりあえずテレビのスイッチを入れ、野球をやっていたらとりあえず最後まで見てしまう。休みの日も、とり あえずだらだら寝たり、テレビを見たりして過ごしている、に違いない。「とりあえず」はやめなさい。これが人生を狂わせる。50歳になり、最後の瞬間に 「ああ、オレの人生は幸せだった」と締めくくりたいと思っているのなら、「とりあえず」の時間をつくってはいけない。
『50代からの選択』
(集英社=2004年)

 目からウロコが落ちました、と言う人は多いが、ウロコが落ちただけでは不十分なのだ。スケジュールを作り、アクションを起こし、その効果が出てきたかど うか業績を評価する。
『サラリーマン・リカバリー』
(小学館=2000年)

 人生設計とは、突き詰めれば何にどれだけの時間を使うかという時間配分以外の何ものでもない。
『ドットコム仕事術』
(小学館=2003年)

2.世界タブレット市場は「Apple支配がしばらく続く」、米IDC予測(3. 11 nikkeibp)
 米IDCは米国時間2011年3月10日、2010年第4四半期におけるタブレット端末の世界出荷台数が前期の450万台から2倍以上の1010万台に なったと発表した。このうちAppleの「iPad」のシェアは73%、韓国Samsung Electronicsの「GALAXY Tab」は約17%だった。GALAXY Tabが有力な競合製品になったことで、iPadのシェアは前期の93%から低下したが、それでもAppleの地位は盤石で、同社の市場支配はしばらく続 くとIDCは見ている。

 IDCによると、Appleは初代機の成功と、まもなく発売する後継機「iPad 2」でその地位を強固なものにする。このことから、2011年における同社のシェアは70〜80%で推移する。これに対し、昨年第4四半期に発売された GALAXY Tabの7型モデルは価格競争力を欠く。Samsungは2011年にAndroid 3.0搭載の10.1型モデルを投入する計画だが、他社からも競合製品が続々と登場してくるため、同社はシェア維持で苦戦を強いられるという。

3.6割速い『iOS 4.3』:ブラウザ高速化を検証(3.11  nikkeibp)
  『iPhone』『iPod Touch』『iPad』向けOSの次期アップデートが、今週行なわれる予定だ。『Safari』のパフォーマンスや『AirPlay』によるメディア・ ストリーミングが大きく改善されると期待されている。 米Apple社は1月にiOS 4.3のベータ版を発表、3月3日(米国時間)に正式版の公開を発表した。 Apple関連のブロガーJim Dalrymple氏によると、ダウンロード開始は速い場合9日になると予想されている。

iOS 4.3には、新しい『Nitro JavaScript』エンジンの使用によるSafariウェブ・ブラウザーの大幅なスピードアップが含まれる。これによって『JavaScript』が これまでの2倍の速度で動作するようになるはずだ。

さらに、AirPlayのストリーミング機能が拡張され、Safariやサードパーティーのアプリケーションで再生されるビデオを『Apple TV』にストリーミングできるようになる。これまでAirPlayのビデオ・ストリーミングは、iPadの『Videos』アプリに限られていた。

Wired.comがiOS 4.3のゴールドマスター版と『SunSpider』を使って実施したベンチマーク・テストでは、『iOS 4.2』と『iOS 4.3』との間でSafariのJavaScriptのパフォーマンス速度が大幅にアップしていた。 iOS 4.2を実行する『iPhone 4』が1万626.4ミリ秒でテストを完了したのに対し、iOS 4.3を実行する『iPhone 4』は同じテストを4340ミリ秒で完了した(数字が少ないほど優れていることを示す)。つまり、JavaScriptのレンダリングにおいて、iOS 4.3はiOS 4.2よりも59%速いことになる。(詳しい結果はこちら)

4.「世界初」、NECがOpenFlowスイッチをついに製品化(3.9  nikkeibp)
 NECでは、OpenFlowを採用したスイッチ(UNIVERGE PF5240)を「プログラマブルフロー・スイッチ(PFS)」と呼ぶ。PFSでは、現行のレイヤー2/レイヤー3スイッチが担う経路制御などの処理を分 離し、「プログラマブルフロー・コントローラ(PFC)」という外部の制御装置で実行できるのが特徴だ。こうした構成を採ることで、ネットワーク機器を一 元的に制御したり、トラフィックの種類によって構成を変えたりするなど、ネットワークを柔軟に運用できるとしている。

 NEC執行役員の保坂岳深氏は、「データセンター内では仮想化技術の発展によって、サーバーやストレージの拡張や移行は容易になってきた。それに合わせ てネットワーク側を変更する際の運用を簡単にする製品としてプログラマブルフロー・スイッチが期待されている」と語った。

 OpenFlowはPFSとPFCとの間の通信などを定義したオープンな規格で、スタンフォード大学などを中心に設立された「OpenFlowコンソー シアム」が提唱している。NECは同コンソーシアムの初期段階から参加しており、数年前から試作機の開発やテストを重ねていた。NECによると、 OpenFlowの製品化は世界初だという。

 OpenFlowを採用した機器では、受け取ったイーサネットフレームをフローテーブルと呼ばれる一覧表に照らし合わせて、どう処理するか決める。フ ローテーブルには、「フレームの種類」を定義する「検索キー」と、「実行する処理」を定義する「アクション」がセットになったルールがまとめられている。 「検索キー」はフレームに含まれるMACアドレス、IPアドレス、ポート番号、VLAN ID、TCP/UDPヘッダーの内容などの情報だ。「レイヤー4までの情報を検索キーとして利用できる」(NEC担当者)としている。「アクション」には ユニキャスト、マルチキャスト、フレーム廃棄、IPアドレスの変更、VLAN IDの変更などのパターンがある。こちらもレイヤー4までのヘッダーの情報を書き換えられる。検索キーとアクションを組み合わせて、例えば「VLAN 10から送られてきたフレームはマルチキャストする」といったルールをフローテーブルに作成しておく。

 今回のNECの実装では、PFCはネットワーク全体のフローテーブルを持っている。一方、PFSは自分がこれまで受け取ったことがないタイプのフレーム を受信したタイミングでPFCに問い合わせをかけ、適切なルールを教えてもらう仕組みだ。フローテーブルのルールは、ネットワーク管理者がPFCにアクセ スして設定する。「簡単なコマンドを使って設定を打ち込むと、その情報がGUIに表示される。PFCはその図を解釈して、適切なフローテーブルを作成す る」(NEC担当者)。PFCには同じルールで処理されている通信ごとに、フレームの数や容量を統計情報として収集する機能も備わる。PFCはこうした情 報を使って、帯域が不足しているリンクをう回するように経路を変更するなどの制御ができる(ただし、複雑な制御には別途制御用アプリケーションの開発が必 要)。

 NEC ネットワークプラットフォーム開発本部長の渡辺裕之氏は発表会で、「ネットワークに新しいPFSを追加した際に、PFC側の制御でそのほかのPFSに変更 を加えなくても通信が可能になる」、「仮想サーバーをライブマイグレーションした際に、ネットワーク側でVLAN設定などを自動的に変更する」といったデ モを披露した。こうした機能自体は、OpenFlowを使わない他社の製品でも実現しようとしているが、「OpenFlowはオープンな技術であり、レイ ヤーを超えて管理者が自在にルールを設定できるため、他の技術に比べて柔軟性が特に高い」(渡辺氏)ことがメリットだ。冗長化はすべてPFCの指示で実現 する。そのため、STP、VRRP、OSPFなど、これまでレイヤー3、レイヤー2で冗長化に使っていたプロトコルは必要なくなるという。

 価格は「UNIVERGE PF5240」が250万円から、「UNIVERGE PF6800」が1000万円から。企業内のデータセンターや、データセンター事業者をターゲットに、今後2年間で200システムへの導入を目指す。 NECでは将来的に、PFCのソフトウエア単体での販売も計画している。この場合、IAサーバーにソフトウエアをインストールすれば、PFCとして動作す るという。

5.NTT西がクラウド本格展開、月額2000円の仮想デスクトップなど(3.8  nikkeibp)
 NTT西日本は2011年3月8日、クラウドサービス「Bizひかりクラウド」の提供を3月9日に開始すると明らかにした。月額2080円(税込み、以 下同)の仮想デスクトップや、最小構成時の月額料金480円のメール、最小で月額2100円のホスティングなどを用意する。2000人規模の営業体制で、 FTTHサービス「フレッツ 光ネクスト」や、ネットワークの診断サービスと組み合わせて提供する。

 新サービスでは、自治体・企業向けメニューと、コミュニティ向けメニューを用意する。3月9日の段階では自治体・企業向けメニューのみを提供する。自治 体・企業向けメニューでは2015年度に2万契約、年間500億円の売り上げを目指す。コミュニティ向けメニューは2015年度で800万IDの契約、年 間500億円の売り上げを目標とする。

 自治体・企業向けメニューは大きく三つのサービスで構成する。一つは、仮想デスクトップ、メール、グループウエアといったアプリケーションを提供する 「Bizひかりクラウド ワークスタイル」。二つ目はホスティングサービスの「同 プラットフォーム」。三つ目はネットワークを含めてクラウド環境をエンド・ツー・エンドで診断する「同 スマートサポート」である。




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